水川青話 by Yuko Kato

時事ネタやエンタテインメントなどの話題を。タイトルは勝海舟の「氷川清話」のもじりです。

・ジャクソンなしの「ホビット」? それとも

2006-11-23 21:08:44 | ニュースあれこれ
「ロード・オブ・ザ・リング」の前章にあたる「ホビット」の映画化について、続報。

ガンダルフ役のサー・イアンが自分のサイトでこの件についてコメント発表

「とても悲しい。ピーターをチームリーダーに、中つ国を再訪するのを楽しみにしていたから」「トールキンの国で同じような功績を残せる監督がほかにいるとは、考えにくい」「私は楽観主義者なので」なんとか関係者が問題を解決して「みんなが待ち望んでいる『ホビット』の映画をできるだけ早く撮影できるようになると、期待している」

BBC続報はこれ

さらに、最大のファンサイトThe OneRing.netでこういう記事を見つけた。ふーむ、これはなかなか……。

私がわかる範囲で現状をまとめると、トールキン作品の映画化権を実際に全て持ってるのは、大物映画プロデューサーのソール・ゼインツ。このゼインツからNew Line Cinemaが映画化権を期間限定で借り受けているわけだと。そしてNew Lineが今回、訴訟でもめてるのを背景にジャクソン監督に三行半をつきつけた言い分は「映画を作る時間が限られていて、時間がないから」。

でもOneRingのこの記事によると、映画化権は来年にもゼインツの手元に戻ってくる上に、ゼインツはあくまでもジャクソン監督に撮ってもらうつもりでいると。ジャクソンがDVD売上の配当をめぐってNew Lineを訴えるほど、New Lineの態度に不満を持ってることに触れ、「スタジオに頼らずうちで撮れば、全くそんな問題はなくなる」とまで言ってる。つまりゼインツにしてみれば、New Lineに譲った映画化権がこのまま監督不在で期限切れになれば、自分のところでジャクソンに撮らせるつもりだというわけだ。そりゃそうだ。その方がもうかるものね。

で、New Lineとしてはそれは困るから、権利が期限切れになる前に急いで撮ってしまえということか。なんとまあ……。OneRingによると、サム・ライミの名前が挙がってるそうだけど。

でもあれだよね。仮にNew Lineが別監督で撮ったとしても、その後に権利を取り戻したゼインツのところで改めて、ジャクソンのチームで撮り直したりして……。

しかも今回の騒動で初めて知ったけど、「ホビット」の他にもう一作、指輪の前史を描く映画が計画されてたとか。それってつまり、映画「Lord of the Rings」でもちょっと出てきた、第二紀のSauronの台頭を描くのかな。それってつまり、Gandalf、Galadriel, Elrond, Isildurが出てくる訳で、LOTRの映画と違う役者がやったらおかしーぞー。


とりあえずこの件については、情報収集続けます。