コジタン-故事譚-

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諸葛亮の片腕 馬岱

2005年01月09日 | 三国志
・字 不明

・生没年?

・出身 扶風郡茂陵県


・概略
 馬騰の甥。馬超の従兄弟。
 馬騰ともに許昌に赴くが、馬騰が殺されると
 旅商人の姿で西涼に戻る。
 馬超配下として馬騰の仇を討つべく曹操と戦い、
 敗れて張魯のもとに身を寄せた。
 劉璋の援軍として劉備軍と戦い、魏延、張飛と一騎討ちを行う。
 劉備配下となると、馬超を助けて漢中の守備にあたるが、
 のち諸葛亮の遠征に参加。忙牙長を斬り、祝融夫人を伏兵で生け捕った。
 諸葛亮の北伐にも平北将軍として従軍し、羌族の丞相雅丹を生け捕る。
 魏延の謀反を予知した諸葛亮に、死に臨んで計を授けられた。
 その計に従い、諸葛亮死後、魏延に味方する振りをして、不意打ちで斬り殺した。

・エピソード 
「魏延成敗」
孔明は五丈原で陣没した。魏延はそれを知り反乱をおこす。
馬岱は孔明に遺言されたとおりに魏延に従うふりをする。
魏延は漢中に侵攻するが、そこには楊儀が待ち構えていおり、魏延を見るといった。

楊儀「どうだ。『俺を殺せる奴がいるか』こう三度叫んだら、この城を明け渡してあやる」
魏延「おう、いいとも。三度どころか三万回でも叫んでやるわ」
  「俺を殺せる奴がいるか」
  「俺を殺せる奴がいるか」
  「俺を殺せる奴がいるか」
馬岱「いるぞ!!」

  ズバッ
魏延は馬岱に後ろから斬りつけられ真っ二つにされた。

この後、馬岱は魏延のついていた爵位を授与されるが、これを受けなかった。

1 コメント

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Unknown (フィジカルプランナー社長)
2005-01-14 07:35:36
三国の時代、大陸の中原の覇者曹猛徳は碁石



を並べるがごとく、

戦場に布陣を張り、夜には月を眺め、詩を吟



じていたという。

位や階級、礼儀や倫理が絶対の儒教の時代に



彼は、牢獄からも将を募った。

彼の存在により、医学は飛躍的に体系化を遂



げる。



同じ地、千数百年後、周恩来は月光に照らさ



れて極彩色に輝く遺跡を前に、現代の技術で



はその色を保ちながらの発掘は不可能である



ことを知り、己の功績をさて置き、後世の技



術にそれを委ねた。



単なる歴史の事実と言えばそれまでだが、そ



の瞬間、その場に居合わせたら、震えが止ま



らなくなるほどの怖ろしい人物であっただろ



う。



お隣の小さな島国で生まれ育った僕にも、怖



ろしさが伝わってくるくらいのその事実。

行動だけがもたらす事実。



あまりにも、まん丸のお月様の中を走りなが



ら、ぼんやりとそんな事を考えていた。
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