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英語教師のママが綴るDWEの英語育児日記
~ゆーくん&あやちゃんの成長記録とママの心に残った出来事を綴ります♪~

【DWE・歌詞分析 59】 If You Listen : 「仮定法・条件の if節」 に注目!!

2015-02-04 | DWE・歌詞分析 【グリーン】
ゆーくん、2歳 10か月 13日
あやちゃん、生後 9か月 10日
DWE歴は、2年 2か月 30日になりました
   
DWE教材は、歌とストーリーがリンクしていることに魅力があります
そこで、良質な英語表現をインプットするために、作詞・作曲され、
長年、愛され続けている Sing Along! の歌詞に注目して、
どこまで考えられた歌詞なのか、私なりに分析をしてみたいと思います

今回は、Sing Along! 5 のDVDに収録されている
"If You Listen" について取り上げてみます
DWEソングの歌詞分析、59曲目です

歌詞は、"Songs Guide" か "Sing Along!" の Book でご確認ください 
   
この曲は、注意して見ると見えるものや、
注意して聴くと聴けるものについて話している歌です

この曲で取り上げられている文法事項は、
  仮定法・条件 : If you listen, then you will hear the bee that is buzzing in your ear.   など
  関係代名詞 that : If you listen, then you will hear the bee that is buzzing in your ear.   など
  命令文 : Just open your ear and listen!   など   です

今回は、「仮定法・条件の if節」 に注目したいと思います

歌詞で言うと――

   If you listen, then you will hear the bee that is buzzing in your ear. 

という部分に登場しています


この曲で出てくる if節は、「仮定法」ですが、
「仮定法」と一言で言っても、
仮定法には、① 仮定法過去 ② 仮定法過去完了 ③ 仮定法現在 の3種類があります
仮定法現在は、文語的なので、仮定法過去仮定法過去完了がよく使われます
「仮定法」は、高校で扱う内容なのですが、ややこしいので、
苦手意識を持っている高校生も多いと思います

ただ――
この曲は、高校で扱う難易度が高い「仮定法」とは異なった扱いになります
この種の表現は、中学校でも学習します

同じ if節の表現なのですが、
この曲の if節は、「仮定法」の中でも、「条件」の表現です
和訳する上では、どちらも「もし~なら」になりますが、
英語では、両者は決定的に違う表現です

  仮定法 …… 完全にありえない話 (もし~だったら、仮に~だったとしたら)
  条 件 …… 条件さえ満たせば、ありうる話 (もし~なら、~すると、~しさえすれば)


「仮定法」と「条件」の違いを例文で紹介したいと思います

    仮定法

      If the sun abruptly disappeared, almost all the living things would die out.
      (もし太陽が突如消え失せたら、ほとんどの生物は死に絶えてしまうだろう)
         「完全にありえない話」 なので 「仮定法過去」 を使っています


    条件

      If the sun sets, the temperature around this area suddenly goes down.
      (太陽が沈むと、このあたりは急激に温度が下がります)
         「条件さえ満たせば、ありうる話」 なので、
           仮定法ではなく 「条件」 の 「現在時制」 を使っています



これを踏まえて、曲の歌詞に戻ってみます

  If you listen, then you will hear the bee that is buzzing in your ear,
    the bird that is singing in the tree, singing his song for you and me.
 

この曲の if節が現在形なのは、「条件」の用法だからということがわかります
「もしあなたが(耳を澄ませて)聴けば」という条件さえ満たせば、
「ミツバチのブンブンという羽音 や 木で私たちのために歌っている鳥の声が聞こえるでしょう」
という英文です

ちなみに――
「条件」を表す英語表現は、if節だけではありません
(「仮定法」ではありませんが) when節も、「条件」を表すことがあります
if節と比較して、when節の方が条件の頻度が高いことを意味しています

この曲の歌詞を例文として考えてみると――
  If you listen, then you will hear the bee that is buzzing in your ear.
   (もしあなたが耳を澄ませば、耳元で ミツバチのブンブンという羽音が聞こえるでしょう)
                  
  When you listen, then you will hear the bee that is buzzing in your ear.
   (あなたが耳を澄ませるとき、耳元で ミツバチのブンブンという羽音が聞こえるでしょう)

2つの文を比較したときに、下の when節の文の方が、条件の頻度が高いニュアンスになると思います
この曲は、「自然の中で何が聴こえるか、何が見えるか」という
特別な環境に身を置いている状態を歌ったものなので、
条件の頻度はそんなに高くありません
この if節は、そういったニュアンスを含め、「自然の美しさに触れる特別感」も感じさせます

この曲を含め、DWEソングには、様々な曲で「仮定法」が登場します
以下に列挙してみます

「仮定法過去」はライム以降の曲で扱われています

   If I Were Tall (ライム)
   If I Were As Small As the Small Man (ライム)
   If I Had the Sorcerer's Magic Hat (イエロー)


「仮定法・条件」は、この曲を含め、ブルー以降の曲で扱われています

   If You're Happy (ブルー)
   The Wishing Song (ブルー)
   Five Little Candles Burning (ブルー)
   How Deep Is the Water?(グリーン)
   If You Listen (グリーン)


Sing Along! の曲の構成が、難易度も考慮されている上に、
螺旋的に同じような表現が何度も出てくるのが魅力的だなぁと思います






最後まで読んでくださり、ありがとうございました
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