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英語教師のママが綴るDWEの英語育児日記
~ゆーくん&あやちゃんの成長記録とママの心に残った出来事を綴ります♪~

【DWE・歌詞分析 87-2】 The Disappearing Cat : 「助動詞 may と might の違い」 に注目!!

2015-05-04 | DWE・歌詞分析 【ライム】
ゆーくん、3歳 1か月 12日
あやちゃん、1歳 0か月 9日
DWE歴は、2年 5か月 29日になりました
   
DWE教材は、歌とストーリーがリンクしていることに魅力があります
そこで、良質な英語表現をインプットするために、作詞・作曲され、
長年、愛され続けている Sing Along! の歌詞に注目して、
どこまで考えられた歌詞なのか、私なりに分析をしてみたいと思います

今回は、前回に引き続き、Sing Along! 8 のDVDに収録されている
"The Disappearing Cat" について取り上げてみます

歌詞は、"Songs Guide" か "Sing Along!" の Book でご確認ください 
   
この曲は、「消えることができる猫」をテーマに、どこにいるのだろうか? と考えている曲です
ディズニー映画の『不思議の国のアリス』に登場する チェシャ猫(Cheshire Cat)が
DWEのストーリー上の「サーカス」に出てくるなんて、おもしろいなぁと思います

前回も紹介しましたが、この曲で取り上げられている文法事項は、
  頻度を表す副詞 sometimes : Sometimes you only see his smile.   など
  疑問詞 where : Where is that cat? / Where did he go?
  助動詞 might : He might be sitting here.   など  です

この曲は、全3回で歌詞分析をしていきます
今回は、「助動詞 may と might の違い」 に注目したいと思います

歌詞で言うと――

     He might be sitting here. 
     He might be sitting over there. 
     He might be on the table. 
     He might be sitting on the chair. 
     He might be sitting on your hat. 
     He might be on your nose. 
     He might be anywhere at all--- 
     No one ever knows! 


という部分で登場しています


この曲に登場する "might" ですが、"may" の過去形という位置づけの助動詞になります

そして、"may" や "might" には、
     「許可」: ~してもよい
     「推測」: ~かもしれない
という2つの意味があります


例を挙げてみます

   「許可」の表現
  "might" は、"may" よりも、「控え目」「丁寧」なニュアンスがあります。
  「許可」を表す場合に、"might" を使うことはまれです。

  【例1】 May I use this pen?   (このペンを使ってもよろしいですか?)
  【例2】 Might I use this pen?  (このペンを使わせていただいてもよろしいでしょうか?)
      例文から分かるように、"Might I ~?" は、
      とても丁寧に許可を請うことができますが、
      丁寧すぎるので日常で使うことは、まずないと言っていいと思います。

  【例3】 You may leave now.   (もう行っていいですよ)
      このシチュエーションでは、"might" は使いません。

 

   「推測」の表現
  "might" は、"may" よりも、確率が低く、不確実なニュアンスがあります。
  パーセンテージで表すと――
  "may" は 50%程度の確率、"might" は 30%程度の確率です。

  【例4】 It may rain tomorrow.   ( 確率50% : 明日は雨かもしれません )
       It might rain tomorrow.  ( 確率30% : 明日は雨かもしれません )

  【例5】 She may be a movie star.  ( 確率50% : 彼女は映画スターかもしれません )
       She might be a movie star. ( 確率30% : 彼女はひょっとしたら映画スターかもしれません )


また、英文によって、"may" が「許可」なのか「推測」なのか
はっきりしない場合があります
そのような場合のために、「許可」の場合は "may"
「推測」の場合は、"might" と使い分ける人もいるようです

  【例6】 He may call her.
       ( 許可 : 彼は、彼女に電話してもよい )
       ( 推測 : 彼は、彼女に電話するかもしれない )
               
       He might call her.
       ( 推測 : 彼は、彼女に電話するかもしれない )



では、歌詞に戻りましょう
この曲の歌詞では、「推測」の意味で使われています

     He might be sitting here. 
     He might be sitting over there. 
     He might be on the table. 
     He might be sitting on the chair. 
     He might be sitting on your hat. 
     He might be on your nose. 
     He might be anywhere at all--- 
     No one ever knows! 


消えることができる チェシャ猫は、
 「ここに座っているかもしれない」「あっちに座っているかもしれない」
 「テーブルにいるかもしれない」「椅子に座っているかもしれない」」
 「帽子の上に座っているかもしれない」「鼻の上にいるかもしれない」
どこにいるのか予測がつかないのです

だから、より確実性が低い "might" を使って、
「~かもしれない」という表現がしてある
ことになります

文法的に考えてみると、
DWEソングは本当によく考えてあるなぁ、としみじみ思います

次回は、「"no" と "not" のニュアンスの違い」 について取り上げたいと思います






最後まで読んでくださり、ありがとうございました
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2 コメント

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質問 (もっちょ)
2015-05-04 16:56:19
Might I ~という表現は会話では聞いたことがないのですが、これは今でも会話で使われる場合はあるのでしょうか?
返信する
もっちょさん☆ (Mirei)
2015-05-04 22:29:27
もっちょさん、はじめまして!
ご質問、ありがとうございます!


もっちょさんのご質問の内容の確認ですが――

 〉 Might I use this pen?  (このペンを使わせていただいてもよろしいでしょうか?)

この例文のことについてのことですよね?


 〉 例文から分かるように、"Might I ~?" は、
 〉 とても丁寧に許可を請うことができますが、
 〉 丁寧すぎるので日常で使うことは、まずないと言っていいと思います。

記事にも書きましたが、私の見解としては、現在「日常会話で使うことはまずない」です。
文法的には可能な表現なので、might の用法として「丁寧な表現」の例で挙げてみました。

映画で、皮肉をバンバンに込めて、"Might I ~?" が使われる場面を見ましたが、
もっちょさん同様、私も「日常会話ではあまり聞いたことがない」です。
あまりに丁寧すぎる表現なので、日常生活の中で使われると、皮肉っぽく聞こえることがあります。

ご存知のように、一般的な「許可」を求める表現は、
カジュアルな "Can I~?" や、それよりかしこまった "May I~?" です。
"Might I~?" は、丁寧すぎる表現なので、実生活では使わない方が無難だと思います。

充分な答えになっていないかもしれませんが、ご参考になれば幸いです。
ご質問、ありがとうございました!
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