いなぎ みんなのとしょかん

稲城の図書館サポーター
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武田美穂さんと話したぞ!(その3)

2007年08月08日 | 図書館おもしろゼミナール
今回の対談に先立って武田さんにいくつかお聞きしたことがありました。
そのひとつが「どの作品が今いちばんお気に入りですか?」というもの。
武田さんのお答えは
「ありんこぐんだん わはははははは」が今一番気に入っています。
でした。
会場ではそのわけをお話しいただきました。

<武田さん>
実はこの本は、私が初めて書いた「全く意味のない」「ためにならない」絵本なんです。たいてい友達とのつきあいとか、友情とか、何か意味のある内容がそこにはいっているんですけど、この作品はそういうのがなくて、言葉遊びというか、リズムだけで楽しい、そういう作品があってもいいのではないかと思って書きました。
<みんと>
本当に楽しい作品で、掛け合いのようなこともできる楽しさがありますね。今回イベントに先立って武田さんの本の読書会をやったのですが、その中でもカッコで書かれた文章が話題になりました。
この作品を書かれたもとには、何か武田さんの体験やエピソードがあるんですか?
<武田さん>
あります(笑)。私の仕事場はマンションの4階にあるんですが、ベランダがありまして、小さなプランターにちょっとお花を植えたんです。ある日気づいたらそのプランターに「あり」がいるんですね。1階にも2階にもベランダはあるのに、よりによってこんな高いマンションの4階までずーっと登ってきてるんです。そのときとてもびっくりしたことがもとになって、こういう本を書きました。
「あり」さんは、ちょっとつまんで下の方へ戻ってもらいました。

このあと武田さんの絵本の作り方について、「ありんこぐんだん」の習作を見せていただきながら、お話しがはずみました。
(つづく)