写真展 水俣を見た7人の写真家たち2009

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2009写真展開催準備会

出前授業の報告 相模原市立双葉小学校

2009-06-20 | 出前予定と報告
相模原市立双葉小学校 5年生 2クラス

2009年2月6日(金)3,4時限

今回は前日に水俣の「はんのうれん」から届いたオレンジセットを持参して、これがポンカン、いよかん、あまなつと、色々なみかんを実際に見せました。なので、いつも見てもらう「起ちなはれ」のかわりに、ガイア・高橋さんのあまなつ生産者の声を聴いてもらいました。

また、「証言 水俣病」の中から、実子さんのお姉さんの文章を朗読しました。出前授業を重ねるごとに、臨機応変に工夫したり、聞き手に真実がより多く伝わるような授業展開ができればよいと、手伝いをさせていただく者として感じました。

授業終了後に先生が、何か感想がある人はと声を掛けてくださったときに、初めは誰も手が挙がりませんでしたが、「では、うまく言えないけど、何か心に感じた人はいる?」と質問を変えるとほとんどの生徒が手を挙げてくれました。そして何人かの男子生徒が、「本人は何も悪くないのに病気になってかわいそう。」などの率直な意見を述べてくれました。  
先生が、「大人になっても今日の話を忘れないで」と子どもたちに声掛けしてくれました。それぞれの学校によって、生徒の対応はさまざまですが、いずれにせよ、今回の授業で感じたことを忘れないでいてほしいと私は思います。

今まで5回程この出前授業のお手伝いをさせていただきましたが、私自身学ぶことが多くて大変勉強になりました。今まで水俣病のことは教科書に数行載る程度の知識しかありませんでしたが、この授業を聞いて色々考えることができました。 大切なことは「知る」ことだとしみじみと感じます。そして「知らない」ことが、何と多くの偏見や誤解を生むのだと。これからも多くの子供達が、この他でもない自分たちの国で起こった水俣病のことを知り、二度とこのようなことを起こさないことはもちろんのこと、何か環境などのために自分たちができることを、それぞれ自分なりに感じて考えていってくれたら、素敵ですね。 
                  (報告・熊谷)ネット・インフォメーション 2009.04.15 vol.36 より

出前授業の報告 相模原市立南大野小学校

2009-06-14 | 出前予定と報告

相模原市立南大野小学校
2009年1月21日(水)3,4時限 5年生3クラス 視聴覚室にて

伝えるネット設立の前年から始まった連続10年目の出前は、自分たちで進んで課題として水俣病の研究に取り組んでくれた二人の少女の依頼から始まりました。

日程の調整、開始の挨拶、終了のお礼ととても気持ちよく段取りしてもらいました。当日は、子どもたちが本当にシンとして聴いてくれて、感動しました。「水俣」のことを知るには、あるいは、「水俣」の写真から聞こえてくる患者さんたちの声を聴き取るには、私たち自身がシンと心をすまさなければならない―そんなことを改めて感じました。
出前のあと、3クラスそれぞれに分かれて子どもたちとともに給食をご馳走になってきました。その日には、HPを通じて二人の子どもたちから感想メールをもらいました。(振り返ってみると、感想メールを直にもらったのは、初体験です) そのうちの一人とは、現在もときどき、メールで意見交換をさせてもらっています。最近のテーマは、「弱い者の声を聴き取るにはどうしたらよいか」でした。こんなふうに直に子どもたちとやりとりができていくといいな、と思っています。
2月に入って、子どもたちから感想文を別途受け取り、質問のある子どもたちには回答となる返事を書きました。子どもたちとのやりとりは、私にとっても大切だといつも思います。 
 ( ネット・インフォメーション  2009.04.15 vol.36  より)