みりおんの連載ネット小説

ラブコメ、奇想天外etc。一応感動作あり(かも?)

笑って泣いて驚いて。スッキリしちゃうかもしれないオリジナル小説のご案内。

私の創作書き物です。
コメディ要素を多く含んでおりますので、気軽に読んで頂けたら幸いです。
タイトルをクリックして下さいませ。
このブログでも読めますけど、順序良く最初から読めるように、
投稿している他サイトに飛んで読めるようになってます。

●ネットの恋人(全67話)

●突然の彼女(全45話)

●突然の彼女・エピソード2(全55話)

●突然の彼女3・ファイナルエピソード(全89話)

●ターニング☆ポイント(全5章)

●キスなんかしないでよ(全76話)

●時のイタズラ(全15話)

●あの日の9回ウラ(全40話)

●童貞じゃいられない(休止中)

●ネガティブな恋(全32話)

☆短編読切

●時代のローテーション

●宇宙人日記

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※尚、作品全ての無断コピー・転載・引用は堅くお断りします。
作品の権利は全て、作者である私(million_hearts、別名ヒロヒトJJ)にあります。

よろしかったらこっちどうぞw

2007年05月31日 23時20分26秒 | ★気まぐれ書きコ
 最近、スティッカム(←クリック)ってとこに登録してみました。
 ブログのようにあまり更新しませんが、気まぐれに写真や動画やボイスでも載せようかとも思ってます。

 まだ友達登録が少ないので、募集してます(*^.^*)エヘッ

ZARD

2007年05月28日 23時03分57秒 | ★気まぐれ書きコ
 今日はこのタイトルでブログ書いてる人が全国に大勢いることでしょう。
 僕もZARDの曲は昔から大好きでした。もちろんアルバムもあります。
 坂井泉水さんも年齢を重ねて、またひとつ進化した歌声が聴けるのではとアルバムもひそかに期待していたのですが。。。
 
 長い闘病生活も復帰を目指して病室でスタッフと打ち合わせをしてたりしていたようなので、このような最期を迎えるのは非常に残念でなりません。
 
 心よりご冥福をお祈り申し上げます。
 

ランチ

2007年05月27日 22時42分44秒 | ★気まぐれ書きコ
 珍しい日曜日の休日。
 平日の休みに慣れてるせいか、人混みの多い街には慣れません^_^;
 こんなこと言ってたら、大阪や東京行ったら目を回してしまうことでしょうw
 
 ちょっと前にテレビでひつまぶしを観たんで、
鹿児島で名古屋名物を出してくれる店があるんだろうかと
ネット検索してたら見事ヒットしたので、早速カーナビ設定して行きましたよ。

 本場の味は行った事ないからわかんないけど、
僕的には非常においしゅうございましたw
 おひつの3杯目はお茶漬けという食べ方ですが、
この店は元来、足踏み手打ちうどん屋さんなので、
最後の茶漬けはうどんだしでサラサラっといただきました。

 世は満足じゃ。。。ε- (^、^; ふぅ

 本当は食べ物で元気つけるより、運動で体力つけた方がいいんだけどさ。;^_^A
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その24 カップル喫茶

2007年05月26日 23時20分52秒 | G:突然の彼女2
              突然の彼女・エピソード2
現在連載中その1←はこちらから。
前作エピソード1から読まれる方←はこちらから。
                 その24
              カップル喫茶(前編)

 ●森田卓の視点

 昼間だというのに薄暗くてムーディな照明があちらこちらで演出していた。
 僕はまりもさんとカウンター席に座って飲み物を注文する。
「森田さん、車じゃないんだし少しくらい飲めるわよね?」
「ええ、まぁ…」
「じゃあ好きなもの頼んで。金額は気にしなくていいから。」
「は、はい。。」
とは言われたけど、平気で高級なお酒なんか頼めやしない。安い焼酎でいいや。でもこんな洋風バーみたいなとこに安酒なんてないかもしれないな。。」
 僕はまりもさんに遠慮がちに問いかけた。
「この店に焼酎なんか…あるわけないですよね?アハハ(^□^;A」
 まりもさんはなぜかまどろむような笑みで僕に答える。
「あるわよ。このメニューに書いてるから好きなの注文して。」
「あ、そっか。これ見ればいいんですね。すみません。( ̄Д ̄;;」
 僕はメニューの焼酎の欄に目が留まった。

 「ひえー!(◎0◎)こ…こりゃすごいっ!」

 なんと焼酎といってもそんじゃそこらの安酒じゃんくて、僕なんかには絶対手に入らない幻の焼酎銘柄ばかり。。
『森伊蔵』『村尾』『佐藤』『万膳』『百年の孤独』…etc

 「す、すごい…これだけの品揃え…そして値段もすごい。。( ̄ー ̄; ヒヤリ」

 果たして僕は平気でこんなの頼んでいいんだろうか?
「すいません。私に森伊蔵。彼には…森田さん何か決まった?」
「え?あの…じゃ同じもので。(#^.^#)い、いいんですかね?」
「だから気にしないで。私貧乏じゃないから。」
「はいっ!」

 イエーイv(▽ ̄ v)(v ̄▽)v 森伊蔵が飲めるなんて夢のようだぁ~♪


わずか5分後、僕はふわふわ舞い上がるような、とても心地よい気分になっていた。
 いい酒とはこういうことを言うのだろう。そう僕はつくづく実感した。
「やっぱり幻の焼酎は違いますねぇ。」
「 (o^-^o) ウフッ そう思う?すきっ腹だからじゃない?」
「それもあるかもしれませんけど、やっぱり森伊蔵のせいですよ。」
「良かった。喜んでもらえて。ごはん食べるのはあとにしましょう。おつまみなら軽く食べてもいいけど。動けなくなるでしょ?」
「は?…な、何かあるんですか?(⌒-⌒;」
「ウフフフ♪森田さんたらっ!」
 まりもさんが意味深な横目で僕を見る。
「森田さんさっき、来たことなくても雑誌で読んだことあるとか言ってたじゃない。わかってるクセにw」
「Σ|ll( ̄▽ ̄;)||lええっ?いえいえいえ、僕は雰囲気だけ味わうことができれば充分で…」
「向こうに個室があるから行かない?」
「そ、それはいくらなんでもちょっと…僕はここで…」
 そう言いながら僕はまりもさんから目線をそらすと、何気にカウンターの端にいるカップルに目が留まった。
「うわっ!!(゜〇゜;)」
 そこにいた男性は、女性の肩を抱き寄せて、耳元を念入りに愛撫し続けていたのだ。
『ダメだ…見れないや。。」
 僕は再びまりもさんの方へ目をやる。
「まりもさん、どうして僕をここに?」
「森田さんて真面目そうだから、未経験な場所を体験させてあげるのがお礼かなって思ったのw」
「それにしても大胆ですね。」
「全然。森田さんなら多分大丈夫かなって。」
「え?何でですか?」
「さっきも言ったけど、森田さんの会社の部長さんもハマってるからよw」
「でも部長と僕とでは…」
「いいえ、同じ匂いがするわ( ̄m ̄o)プ」
「えええええええええええ~~~???」
「さ、ほら行くわよ。まわりを見ちゃうと最初は刺激が強いから個室の方がいいのよ。」
「な、なるほど。。(^□^;A じゃそうします。」

 案内された室内も照明がほのかな明かりだけだった。
「どう?ムード満点でしょ?」
 まりもさんが魅惑の微笑で僕の反応をうかがっている。
「入り口に“PLAY ROOM”って書いてありましたが?( ̄Д ̄;;」
「気にしない気にしない。ここなら落ち着けるでしょ?」
「できますかねぇ?(⌒-⌒;」
「森田さん、すごい汗かいてる。服脱いだら?もっとリラックスしましょ。」
「は、はい。」
 まりもさんが僕が上着を脱ぐのを手伝ってくれた。
「すいません。お手数かけちゃって。あとは自分で…あっ。。!」
「シャツも濡れてるから脱がしてあげる。肌にくっついて気持ち悪いでしょ?」
「ええ、まぁ。。」
「安心して。森田さんを襲ったりしないから。(*'‐'*)ウフフフ♪」
「た、頼みます。僕には奥さんがいるのでどうかそれだけは。゜(゜´Д`゜)゜。」
「……もちろんよ。まぁ座って。まだ緊張してるみたいだから肩もんであげる。」
 そう言うとまりもさんは座っている僕の背後に周り、両肩をもみ始める。

 いいんだろうか?肩もみとはいえ、よく知らない女性と個室に一緒にいるなんて…

    ガチヤッ・・・ガチヤッ!!

「ハッ(゜〇゜;)!!な、何を?」
「ごめんなさい。ちょっとだけだから。次はこれね。」
「ええええ??」
 僕はあっという間に、後手に手錠をハメられた上に目隠しまでされてしまった。
「ちょっとこれは・・・;^_^A アセ・・・」
「ちょっとした刺激になるでしょ?これ以上は森田さんに絡まないから安心して。」
「か、からまれたら困るんですけど…^_^;」
「目が見えないと何されるかわからなくてドキドキするでしょ?」
「は、はぁ、確かに。。(⌒-⌒;」
「部長も最初はこうだったわ。」
「そう言われても僕はどうリアクションすればいいのか。。^_^;」
「それもそうね。森田さん初めてだし、刺激的過ぎたかしら?」
「刺激というよりも戸惑いの方が^_^;」
「じゃここよりも、オープンルームでみんなとワイワイしましょうか?」
「あ、そんなとこもあるんですか?じゃあその方がにぎやかで良さそうですね。」
「決まりね。すぐ移動しましょ。」
「でもまたこの濡れたシャツ着るの気持ち悪いなぁ。」
「外に出るわけじゃないもの。そのままでいいわよ。」
「しかし…」
「その程度の格好、森田さんだけじゃないもの。」
「(・_・)エッ?」
「さ、行きましょ。」
「ちょとすいませんが……手錠と目隠し外してもらえません?( ̄Д ̄;;」
「あ、ごめんなさい。(*^m^*)ムフッ」
                (続く)
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その23 いずみの幻滅(後編)

2007年05月23日 23時49分05秒 | G:突然の彼女2
            突然の彼女・エピソード2
現在連載中その1←はこちらから。
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               その23 
            いずみの幻滅(後編)

 ●森田ゆりかの視点

「卓くん、教室でオナラしたんだよ!おっきなオナラ!」
「Σ('◇'*エェッ!?ほんとに?」
「もう信じらんない。アタシのすぐ後ろでだよ!」
「我慢できなかったのかしらねぇ・・^_^;」
「しかも授業中に教室の前から入って来たし(-_-;)」
「それ、おもしろいじゃない。みんなウケなかった?」
「ママッ!そんな問題じゃないよ!ヽ(`⌒´)ノムキィ」
「あははは。ごめんなさい^_^; でもいずみ、失敗は誰にでもあるものよ。」
「卓くんはありすぎるもん。」
「(;-_-) =3 フゥ…とにかく向こうに行って話しましょ。」
 私はいずみとリビングに移動し、テーブルの前に向かい合って座った。
「そうは言ってもパパだって悪気はないのよ。」
「わかってるよそれくらい。」
「わかってるなら許してあげたら?。」
「ヤダ!!」
「いずみはパパのドジぐせは前から知ってるじゃない。それに仲もいいんだし。」
「家ではいいけど、外や学校では恥ずかしいよ。必ずドジるもん。」
「必ずは言いすぎよ(⌒-⌒;」
「でもそうだもん。」
 相変わらずこの子はハッキリ物を言うタイプだ。私と性格が全く違う。
「でもいずみに優しいパパなんだから少しは大目にみてあげないとね。」
「アタシすっごく恥ずかしかったんだよ!みずほちゃんが『あの人はいずみちゃんのお父さんだよ』教室で言ったからみんなにバレちゃったし。」
 私はこのときハッとした。
「いずみ、まさか…このことが原因でお友達にイジメられたりしたの?」
「森田のお父さんはブサイクでまぬけなへーコキじじいだって(T_T)ウルウル…」
「そ、そうだったの。。家ではそんなにオナラしないのに。。」
「ねぇママ、どうして卓くんと結婚したの?普通カッコいい男の人の方がいいに決まってるじゃん!」
「・・・パパは優しいからよ。カッコいい人って案外クールなのよ。」
「じゃあ奈緒美ちゃんのパパは優しくないの?すっごくカッコいいよ!」
「そうは言ってないけど。。(^□^;A」
「アタシ、卓くん大嫌いになった!もう口きいてやんないっ!」
「いずみ・・・(・_・;)」
「あ~ぁ、これなら本当のパパの方が顔いいし遊んでくれるかも…」

   バシッ!!

「いずみっ!!」
 無意識に手が出てしまった。決していずみだけが悪いのではなく、こんな立場にしてしまった私に原因があるのに。。
 いずみは大粒の涙を流したが声を出して泣いてはいない。必死に耐えている。強い。この子は本当に精神力が強い。
 私はこれではいけないと思った。卓さんが家庭で浮いた存在になってしまう。いずみの父親になりかけていたのに努力が台無しになる。
「ねぇ、いずみ。聞いてちょうだい。」
「・・・・・」
「パパは確かにドジで顔も悪いわ。」
「ママもよくわかってるじゃない。」
相変わらず強気発言のいずみ。
「ええ、でもね、パパだって一生懸命なのよ。わかるでしょ?今までだって、仕事で毎日疲れてるのにいずみの勉強見てくれたり、休みにはドライブに連れてってくれたり、旅行だって行ったでしょ。」
「そうだけど。。」
「パパはね、今まで家で『疲れた』って言葉を一度も言ったことがないの。クタクタのはずなのに1度もね。パパは家族をとても大事にしてくれる人なの。いずみを本当の自分の子のように思っているの。」
「そんな無理しなくていいのに。」
「パパは無理してるとは思ってないわ。いずみが大好きなの。本当に大好きなの。それに比べて…」
「?それに比べて?」
「・・・それに比べていずみの本当のパパはママと暮らす気もいずみを育てる気もなかったわ。」
「・・・・・」
「こんなこと、まだ子供のあなたに言うべきじゃないけど、今のパパがどれほど私たちを愛してくれてるかよく考えて。」
「卓くんが好きなのはママだけだよ。。」
「それは絶対にありません!それに今こうして生活できるのはパパの稼ぎのおかげなんですからね。」
「ママだって働いてるじゃない。」
「ママの収入なんてしれたものよ。パパはね、普段の行動はドジでウスノロだけど…」
「( ̄m ̄o)プッ ママ、アタシ卓くんのことドジって言ったけど、ウスノロとは言ってないよww」
「(゜〇゜;)ハッ!!私としたことが…;^_^A アセ… とにかくね、パパは仕事では失敗したことがないの。他の人の遅れてる仕事も手際よく手伝って片付けるくらい優秀なのよ。」
「へぇ~、初めて聞いた。」
「だからね、パパは全てがドジなわけじゃないんだし、もっと良い面を見てあげて。いずみは頭のいい子だからママはあなたを信じてる。人をもっと広い心でで見てあげるようにね。」
「・・・・うん。。なんとなくわかった。。」
「ごめんね。ぶって。。ママもイケナイところがたくさんあるのに。。許してね。」
「うん。。もういいよママ。。」

 あぁ…卓さんがもう少ししっかりしてくれたら。。
 せめて子供の前ではドジが治ってくれたらいいのに。。                      (続く)
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その22 いずみの幻滅(前編)

2007年05月21日 23時46分38秒 | G:突然の彼女2
           突然の彼女・エピソード2
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               その22
            いずみの幻滅(前編)

 ●森田ゆりかの視点

 胸騒ぎがした。今朝はいつもの卓さんとは少し違ったような気がする。
 初めての参観日だから緊張してたのは確か。でもそのことじゃない。
 卓さんが私にお金を要求したこと。
 いずみの参観が終わった後、午後から会社の新入社員の歓迎会があるとは聞いていたけど、その分のお金は持たせたはず。
 いつもならそれで何も言わない彼なのに、今回初めて私に訴えてきた。
「あのさ…万が一のために予備のお金くれないかな?^_^;」
「(・_・)エッ?足りない?」
「いや、たぶん足りるとは思うけど…ほら、誰かお金忘れて来たとき貸してあげたりとかできるし。」
「それはそうだけど。。」
「使わなかったら今晩ちゃんと返すから。」
「え、ええ。じゃあ、あと1万円ね。」
「ありがとう。良かったぁ。無理言ってごめんね。」
「・・・・・」

 私はこの時の卓さんの一言『良かったぁ』という言葉が腑に落ちなかった。
 何かお金をらえてホッとしたような一言に聞こえる。
 もっとお金が要りような何かがあるような・・・
 こんなこと思うのは考えすぎなのな?私がネガティブなだけ?

 そう思いながらも言えずに卓さんを送り出したあと、玄関の掃除を始めた私。
 靴を並べながらあることにハッと気づいた。
 そこには卓さんが今日履いていくはずの革靴が。。。
「ヤダ!卓さん、スーツなのにスニーカー履いて行っちゃったんだわ(^□^;A」
 だが、時はすでに遅い。卓さんが出てから15分も経っている。今更走っても追いつく距離じゃない。
「いいわよね。どうせ教室に土足で入るわけじゃないし。」

 日曜は主に掃除の日。普段の私たちは共働きなため、なかなか家の掃除ができない。
「いずみが帰って来るまでに片付けちゃおう♪」
 こうして私はほんの少しの胸騒ぎを抱えながらも家事に勤しんでいた。

 お昼を過ぎた頃、玄関のドアが激しい音をたてて閉まる音がした。
 何事かと思って私が玄関へ行こうとする前に、ドカドカと足早にキッチンに入ってくるいずみがいた。
 この子の目は怒りで満ち溢れている。
「ママ、もうやだ!だから言ったんだよ!卓くん来るの絶対反対だって!!」
「ちょっとまってよ。一体何があったの?事情が全然わからないわ。」
             (続く)
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その21 まりもの恩返し

2007年05月20日 22時56分24秒 | G:突然の彼女2
         突然の彼女・エピソード2
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             その21
            まりもの恩返し

 倉沢まりもは約束の時間より早目に待ち合わせ場所に着いてしまった。
「私としたことが・・ちょっと早かったようね。」
 彼女は辺りを見回して、森田がまだ来ていないことを確認すると、その近辺の建物の陰に隠れて様子をうかがった。
 森田のようなブ男のために、この自分がわざわざ時間まで待機してるなど、屈辱意外の何ものでもなかったのである。
 それにこんな真昼間に森田と外でツーショットなんて、他人に見られるだけでも恥ずかしい。
 彼女はこの日のために、近くのある店に予約を入れておいた。この場所からすぐに路地裏に入る目立たない店だ。これなら森田と肩を並べて歩いても人目はそれほど気にならない。
「とにかく彼を見かけたらこっちに引っ張りこまなきゃ。。」

 約束の時間に差し掛かったころ、森田卓がトボトボと歩いて来るのが見えた。
「へぇ、ワリと時間にはキッチリしてるのね。」
 少しだけ感心したまりもは、ゆっくりと彼に側面から近づきサッと素早く片方の腕を掴んだ。
「森田さん、こっち。」
「えっ?え??あ、まりえさん・・」
「まりもですっ!(^_^;)」
「ありゃ、すみません。今日はわざわざどうも…」
「挨拶はあとでいいからこっちこっち。」
「??はぁ…あのーお急ぎなんですか?」
「私、人ごみあまり好きじゃないの。」
「な、なるほど。」
 と相槌を打った森田卓だったが、本当の理由がそうではないことくらい、今までの少ない経験から薄々感じ取っていた。

 人通りもまばらな裏通り。森田とまりもはゆっくり歩きながら話し始める。
「森田さん、今日は黙って私にお礼させてね!」
「ホントに悪いですよ。僕、大したことしてないのに。」

『それはそうなんだけどね。。^_^;』

とまりもは心の中で返答をしたが、表情にはみじんも出さないで対応する。
「とんでもない。私、森田さんがいたから無事に帰宅できたのよ。そうじゃなかったら暗い夜道に起き上がれないまま車にひかれてたかもしれないもの。」
「そ、そうですかねぇ?(^_^;)」
「遠慮しない遠慮しない。」
「あの…そんな高いものはいりませんから。安売りか処分品で充分ですし。」
「あぁ…えっとね、それについては安心して。何も買ってあげないからw」
「(ノ _ _)ノコケッ!!あれま。」
「物でお返しするのってやっぱり良くないと思ったの。そんなの持って帰宅したら森田さんの奥さんにバレるに決まってるじゃない?」
「確かにそうですね^_^;」
「でしょ?だからそんなんじゃなくて、別な形でお礼をしようと思ってお店を予約しておいたの。」

 これを聞いた森田卓は、まりもが食事をおごってくれるものだと判断した。
「すみません。じゃあお言葉に甘えてごちそうになります。(*^.^*)エヘッ」
「え?ま、まぁごちそうって言えるかわからないけど、カウンターバーで好きなお酒は飲めるから。」
「は?昼間っからお酒飲むんですか?」
「飲んでも飲まなくてもいいけど、森田さん車で来た?」
「いえ、電車です。。」
「じゃあちょっとくらい平気じゃない。メインはお酒じゃないんだし。」
「んんん???」
「 (o^-^o) ウフッ ピンと来ないようね。もうすぐ着くからすぐわかるわ。あ、見えた!あそこよ。あそこのビルの3階。」
 まりもが指さす方向の看板を目で追った森田は仰天した。
「あ、あそこって、もしかしたらカップル喫茶じゃ…?」
「あら、行ったことあるの?」
「いえいえいえいえいえ、とんでもない!」
「別に行ってたってとんでもなくないわよ。」
「いえいえ、僕にとっては未知な世界で。。(^□^;A」
「知らないクセになんでそんなに焦ってるの?(*'‐'*)ウフフフ♪」
「そ、それはその…たまに週刊誌なんかで観ますから。。」
「じゃあこの機会に一緒に体験しましょ!」
「Σ('◇'*エェッ!? まりもさんとですか?」
「特別なことは考えなくてもいいのよ。ちょっとムードのあるお部屋で普通におしゃべりしたりお酒飲んだりするだけよ。」
「ム、ムードのある部屋…?( ̄ー ̄; ヒヤリ」
「そこばっかり考えないで。オープンスペースな場所もあるんだから。」
「はい、すいません。。」
「これが私の森田さんへのお礼よ。どう?」
「どうって…なんか緊張しまくってきました僕。まりもさんはよく来るんですか?」
「 会員だからたまにね。森田さんの会社の部長さんともここで知り合ったのよ。」
「Σ('◇'*エェッ!?ホントですか?」
「ここだけの話にしてね。」
「は、はい。でも若干社内ではもう噂も出てまして。。」
「あらそうなの。部長さんがすごいドMだってこと?」
「やっぱり本当だったんですね(^□^;A」
「誰か目撃者がいたのかもね。私は痛くもかゆくもないんだけどね。」
「・・・・・( ̄Д ̄;;」
「さ、着いたわ。入りましょ。」

 まりもは入店する直前、森田に気づかれないように後ろを振り返って確認した。
 その目線の先の物陰には、カメラを携えた一人の男性が潜んでいた。

『慎也…うまく撮ってよね。アタシだってこんな男とはこれっきりにしたいんだから。だいいち何なのよ。スーツにスニーカーって…わけわかんないわ全く!』
            (続く)
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プリンババロアクレープ

2007年05月18日 22時58分14秒 | ★お菓子レポートその他
 この前TVで観てたら、今はちょっとした創作プリンブームだそうで、
いろいろ紹介していた中で特においしそうなのがこれでしたw
「食いてぇな~でも北海道かよぉ」と舌打ちしていました(^_^;)
まぁネットでは買えるんだけどねw

 で、今朝の新聞の折込広告を偶然見たら、近くの百貨店で
『北海道物産展』っつーのが今日から数日間始まってて、その中に
毎日限定30名様に、この『プリンババロアクレープ』が販売されるっちゅーじゃないの!
 こりゃ今度の休日に開店時間目掛けて行ってみよっかと思ってる次第でありますw
 果たして時間ギリギリで余裕で買えるのか、もっと早く行かないと行列になってしまうのか検討もつきません。
 早く行って誰もいなかったら、いい大人がひとりポツンと入り口で突っ立ってるのも恥ずかしいような気もするし。。。
 どうしようかずっと考えてたらトツカノ更新できませんでした( ̄m ̄o)プ
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その20 山なし谷あり(後編)

2007年05月16日 23時09分57秒 | G:突然の彼女2
             突然の彼女・エピソード2
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                その20
              山なし谷あり(後編)
●森田卓の視点

 授業が再開して10分程経過した。科目は算数で、黒板に書かれた問題を生徒が指名されて前に出てゆく。全くつまらない。これじゃ時間内に全員が出れないじゃないか!
 せっかく親も来てるんだから、国語の授業の方がより多くの生徒に本読みさせることができるのに。
 僕は小さなため息をついて、なにげに窓の外を眺めた。今日も天気が良くて陽がまぶしかった。
 でもそれがまたまた僕に不幸をもたらした。太陽光がモロに視界に入り、くしゃみが出そうになったのだ。鼻がむずがゆくて我慢できない。

 ハァ…ハァ…ハァ…

 当然ながらこのムードで大きな音など出せるはずがない。そんなことはわかっている。
 僕は両手で自分の口をガッチリとふさいだ。と、そこまでは万全だったのに…

 ブリブリィ~~!!!

   しまったぁ━━ΣΣ(゜Д゜;)━━ぁぁぁ! へーこいちゃったぁぁぁ~!

 なんと僕はくしゃみを我慢するあまり、体全体が力み、口を塞いだ代わりに下半身から放屁してしまったのである。
 静まりかえった教室が再び爆笑の渦に巻き込まれた。
「ギャハハハハ(⌒▽⌒)ノ彡彡☆ぱんぱん すっげぇオナラ!」
「(_ _ )ミ☆ バンバン でっかぁ~!」
「うっ!くっさぁぁ~匂ってきたぁ~!」

 僕のそばにいた大人も子供も左右に手を仰ぐ。
「す、すみません…本当にすみません。」
 僕はこのセリフしか言えずに教室の隅にそそくさと居場所を移動した。そしてふといずみの方を見やると彼女は僕を見ていた。
 でも笑ってなどいない。口をキュッと結んで横目で睨んでいる。だがその目には明らかに涙が浮かんでいた。

 ヤバイ…これじゃ父親どころか友達としても嫌われちゃうよ゜(゜´Д`゜)゜。

「ハイハイ全員前見て!問題の続きするぞぉ!これだけ笑ったから緊張もほぐれただろ。ガチガチだったもんなお前たち。」
 担任の先生が僕をうまくフォローしてくれている。
「オナラしてくれたお父さんに感謝しなくちゃな。失礼ですがどの子のお父様で?」
 僕はいきなり先生にトークをふられた。
「え…?えと、あの、も、も…」と言いかけながらいずみをチラ見すると、彼女がとても悲しそうな顔で僕を見ているのがわかった。
「いえ…名乗るほどでもありませんので、どうか授業を先に進めて下さい。ご迷惑おかけしましたので僕はこれで失礼します。」
 こう言うとすぐに僕は教室から出て、廊下の窓から天を仰いでため息をついた。
「(;-_-) =3 フゥ… 家に帰ったらすぐにいずみに謝ろう。」
 僕の人生初の父親参観は、深い反省と後悔の念を残しただけに終わったのである。

 そして次はいよいよ倉沢まりもさんとの待ち合わせ。ここは気分を切り替えないといけない。予想もできない彼女との時間。
 僕が今、心に念じていることは、一刻も早く今日一日が終わってくれないかと思うばかりだった。
               (続く)
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その19 山なし谷あり(前編)

2007年05月15日 10時26分25秒 | G:突然の彼女2
          突然の彼女・エピソード2
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             その19
           山なし谷あり(前編)

●森田卓の視点

 あぁそっかぁ…前からじゃなくて後ろの扉から入れば良かったんだ…(⌒-⌒;

今更気づいたところでしょうがない。もうまわりに笑われてるし、やり直しもきかない。
 どうして僕はいつもこうなんだろう。人より目立とうなんて全然思ってないのになぜか目立ってしまう。
 イケメン男が、そこにいるだけで自然に目立っているのとは訳が違う。
 僕はいつもドジな奇行をやらかすために不自然に目立つ。
 特に慣れない場所に来ると必ずそうだ。今日もいやな予感がしたんだ。。

   (;´Д`)はぁ~ だから参観日なんて来たくなかったんだ。。

「あのー・・すみませんがお父さん。」担任の先生からまた声がかかる。
「ひょっとして外履きで来られたのでは…?」

 Σ|ll( ̄▽ ̄;)||lあっ!!

 そうだったのか…僕はスリッパも履かずにそのまま廊下を歩いて来てしまったのか。しかもスーツにスニーカーとは。。( ̄Д ̄;;
「す、すみません。すぐ脱ぎますので(^□^;A」
 僕はすかざず靴を脱いで小脇に抱えた。教室内、大人も子供も含めて大爆笑されたのは言うまでもない。

 かなり体裁が悪かったが、小走りでなんとか教室の一番後ろに辿り着き、黒板の方へ振り返って参観の体勢を整えた。それでもまだ生徒全員がクスクス笑いながら僕にチラチラ視線を浴びせている。
 そんな中、僕のすぐ目の前の机に座っている女の子一人だけが僕を見ていなかった。
 その子は背中を丸めて机にうずくまるような格好をしている。
 そう…それが我が子・いずみだった。
 僕は本当の父親ではないけれど、我が子と思ってこの1年半やってきた。でもいずみ自身はおそらく違う。
 別に仲が悪いわけじゃない。彼女にとって僕は友達感覚なのだ。

 この場面、いずみは明らかにバツが悪そうにしていた。僕は小声でもいいから彼女に謝るべきなのか考えた。
 でもここで彼女に話しかけるとまた予想もできないことが起こるかもしれない。だいいち授業中だ。先生から私語の注意でもされたらまた目立ってしまう。
 
 ここは黙っていた方が利口だ。何もしないで突っ立っていればいんだ。その方が目立たない。僕はイケメンなんかじゃないからオーラもないし。。
           その19後編へ続く
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