波乱万丈 乳がん転移ライフ!

39歳で乳がん ステージ傾霖痢術後1年経たずに肝臓、骨に転移。そこから始まる長い転移ライフ!

「俺、死んだら検体するからね!」〜小学生の息子が発した言葉

2015-01-30 23:46:11 | 息子の成長
☆アッピア夫です。「俺、死んだら検体するからね!お父さんもするよね!」小学生の息子から突然の振り・・・「あ、ああそうだね・・・」完全に不意を突かれ、曖昧な返事しか出来ない自分が情けない。そう言われてみれば、脳死後の「臓器提供の意思表示カード」は財布に入れて持ち歩いているものの、「死後検体」については真剣に考えたこともないことに気付かされました。『まさか死後検体について、小学生の息子に先に宣言されるとは・・・』

☆「ところで、検体ってどういうことか知ってるの?」
★「知ってるよ。死んだら自分の身体を研究のために提供するんでしょ。」
☆「良く知ってるね。正確には『死後検体』って言うんだけどね・・・どうして検体しようと思った?」
★「だって、死んだら焼かれるだけだから、何か役に立った方がいいじゃん。当然のことだよ。」

『だてに思春期に入った訳じゃないんだ・・・』この時ばかりは、息子が少し眩しく見えました。それにしても、自分が小学生の時にはそんなこと考えもしなかったし、そんな言葉すら知らなかった。息子は、多分そのことをドラマなどで知ったのだと思いますが、本人は生まれてからたった10年の間(物心がついてからは5年程でしょうか・・・)に、祖父2人とアッピア・・・身内3人の死を経験しました。これほど短い間に身近な人3人の死を経験すると言うのは、事故や災害でもない限りあまりないことかも知れませんね。

人は、経験によって考えが形成されていきます。息子にとって、若くして母親を亡くしたことはとても残念なことですが、そういう経験によって「死後検体」にまで考えが及んでいるんですね。小さい頃からの経験によって、独自の考えが芽生えていく・・・そして、子供の頃から形成された考えが、いずれ訪れる「自己の確立」の核となっていくのでしょうね。

人は、一人ひとり皆違う経験をしながら成長して大人になって行く。そして、その中で多様な価値観や考え方が生まれる。自分と全く同じ経験をし、全く同じ人生を歩む人は一人としていない。だからこそ、独自の成長をしていく一人ひとりが貴重だし、皆違うからこそ面白い。反面、「人を殺してみたい」というような歪んだ考えや欲望を持つ人も出てくる。面白いけど、怖さもある。

死後検体を希望するかしないかはその人の自由・・・正解・不正解はないですよね。がん治療にしてもそう・・・アッピアのような攻めの治療をする人もいれば、もっと違う選択をする人もいる。そして、その結果については自分自身が責任を負う。「全ては自己責任」・・・私にとってはものごとを考える基本となっていることですが、これは元々あった考えが、アッピアと10年に亘って病気と向き合って行く中でどんどん確立されていったように思います。大人になってからも経験によって考えが変化していくのですから、面白いものですね。

この乳がんブログの中で、多様な病気との向き合い方、ものごとの考え方、様々な生き方に触れられるのも、醍醐味の一つだと感じています。『人は多様だからこそ面白い』

2015年1月30日 アッピア夫


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なぜか男の私の半生は「乳がんと共に」〜母とアッピアと妹と

2015-01-23 22:18:28 | 乳がんについて
☆アッピア夫です。私はどういうわけか乳がんと深い縁があるようです。最初のきっかけは、母親が乳がんになったこと・・・もう25年も前のことになります。当時は、ステージについての説明も知識もなく、判っていたのは、「4センチ程度のしこりがあること」、温存療法もない時代ですので、「乳房を全摘する必要があること」、「詳しいことは手術をしてみないと判らないこと」位でしょうか。

当時、実家を離れて単身生活をしていた私は、母親からの連絡に強いショックを受け、落ち込む母親を励ましつつ、「なぜ乳がんになるのか・・・?」と答えのない問題を何とか解こうと、休みの日には本屋の病気コーナーに張り付いて、関連書籍を片っ端から立ち読みしていました。(因みに、その頃は当然ながらPCはまだありません)温泉が好きだった母は、医師に「何とか乳房を残してくれないか」と頼みましたが、「取り残しがあったらどうするんですか?」と、取り付く島もなし・・・

当時は、遺伝子レベルのことはまだ何も判っていない時代で、乳がんになる要因として言われていたことは、食事の欧米化による肉類中心の食生活や、タバコ・飲酒・ストレスなどの生活習慣的なこと、それ以外には閉経や女性ホルモンも関係している・・・などだったかと記憶しています。

その頃はまだ私自身も若く、何とか母親の病気の進行を食い止めねばと色々と自分なりに調べた結果、「まずは食生活の改善だ」と、『病気を治す野菜・果物ジュースの作り方』と言うようなタイトルの本とジューサーミキサーを買って送ったのを覚えています。その頃はまだ本のタイトルや広告の表現の制限も緩く、『病気を治す』『癌を治す』的な書籍が溢れていましたね。結局、母はその後再発転移がなくもう25年経ちますので、完治したと言えるのかなと思います。

そして次はアッピア・・・アッピアとの結婚生活は約13年でしたが、その内の10年間は乳がんとの付き合いでした。アッピアの乳がんのことは詳しく書くまでもないですが、アッピアが発病した当時は、母の件もあったので、「また乳がん・・・」と言う思いがありましたね。

そして更に、3年前に今度は妹が乳がんを発病。その時はさすがに「なんでこんなに乳がんに付きまとわれるのか・・・」とストーカーに遭ったような気分でした。当時は、乳がんの先輩であったアッピアから色々とアドバイスをしてもらい、今のところ再発転移もありませんが、検査は欠かせない状況です。妹はその後、乳がんとは別に原発で子宮体がんも発病しました。アッピアは腕の腫れに苦しんでいましたが、妹は子宮体がんの影響で足のむくみに苦しんでいます。立ち仕事でもあるため、足は相当疲れるようです。4月から大学生になる姪っ子がいるのですが、遺伝性を考えると成人以降は一生定期検査ですね。

そんなこんなで、私と乳がんとの付き合いはもう半生を越えつつあります。このアッピアブログの場を借りてブログを書いていることも運命なのかも知れないと思うこともあります。残念ながら治療に役立つようなことは何も書けませんが、これからもアッピアに会いに、またちょっと一息つきに寄って頂けると嬉しいです。ここでブログを書いている限り、私と乳がんとの付き合いもまだまだ長く続いて行くのでしょう・・・

2015年1月23日 アッピア夫


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「SEKAI NO OWARI」〜アッピア家がはまっている不思議な音楽の世界

2015-01-18 01:03:46 | アッピア亡き後の日常
☆アッピア夫です。今人気急上昇の「SEKAI NO OWARI」の最新CDアルバム「Tree」が1月14日に発売され、早速購入。この週末は息子と一緒に、この「不思議の国のアリス」に迷いこんだような、イマジネーション豊かな音楽の世界にどっぷりと浸かっています。

私が「SEKAI NO OWARI」と言うバンドを初めて知ったのは、2012年のレコード大賞の優秀アルバム賞を受賞した時です。その時に流れていたのが「スターライトパレード」と言う曲で、私が「この曲いいね!」と言うなり、息子はユーチューブで見つけたPVを教えてくれ、その後何度となくこのPVを観て、何とも言えない不思議な世界の虜になりました。

昔、私が中高校生でまだCDもない頃は、「この曲いい」と思ったら、すぐにお気に入りのラジオの音楽番組にリクエストをし、いつでもカセットテープに録音できるようにスタンバイ。その曲が放送されるのをひたすら待っていましたね。それこそ、街でふと聴いた音楽などは「この曲いい」と思っても、その曲名や歌っている人を知るすべがありませんでした。今は、ユーチューブで検索するとすぐにその曲のPVが出て来て何度も繰り返し観られるのですから、いい時代になったものです。

私は、もともと音楽が大好きで、CDがこの世に出るまでに、ひたすら録音・編集していたカセットテープは相当な数になります。ジャンルも幅広いですし、自分だけのオリジナル版を作るのが好きでした。ただ電子音だけは嫌いで、昔流行ったイエローマジックなどシンセサイザーを駆使した音楽には拒否反応を示していました。それこそ、「parfume」や「きゃりーぱみゅぱみゅ」などは、電子音の無機質な繰り返しのリズムに意味のない歌詞が乗っているだけで、これは単なる“音”で音楽ではないとさえ思っています。

「SEKAI NO OWARI」もアナログと電子音の組み合わせなのですが、この世界だけは電子音がないと存在し得ない、映画で言うとCGがないと現在の映像が成り立たないのと同じで、初めて電子音を認めざるを得なくなりました。また、音やメロディが良いだけではなく、歌詞も哲学的でユニーク・・・それは彼らの生い立ちや生活から来ているものとも言えます。

ボーカルのFukase君は、まだ若い時に孤独な留学時代にパニック障害を起こし、精神的に辛い時を過ごしました。その後、バンド仲間で小さなライブハウスを作ったものの、客は入らず借金生活。どん底の中で「これ以上悪くなることはないだろう」とつけたのがこのバンド名。お金のない時はバンド仲間でそのライブハウスに寝泊まりし、お金に不自由しなくなった今もシェアハウスで共同生活を続け、独自の音楽世界を作り続けています。多分、このまま普通の恵まれた生活をするようになったら、この独特の世界も終わってしまうような気がします。

昔、「不思議の国のアリス」を読んだ時に、身が震えるようなイマジネーションの面白さを感じたのですが、彼らの音楽にも同じものを感じます。物語とは違って音楽は必ず変化していくので、ずっと同じままというのは無理だと思いますが、出来るだけこのイマジネーション豊かな世界が続くことを願っています。

夜にカーテンを開けたら、目の前で「スターライトパレード」が始まる。そんなイマジネーションの世界を夢見ながら寝ます。おやすみさい。

2015年1月18日 アッピア夫


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「ヘアーウォーズ エピソード1」〜髪の毛を巡る息子との闘い

2015-01-12 21:37:30 | アッピア亡き後の日常
☆アッピア夫です。前回スターウォーズのことを書いたため、このようなタイトルを思いつきましたが、今日は、息子との髪の毛を巡る闘いの物語(?)です。これからも髪の毛を巡る闘いは続きそうなので、一応「第一話」としました。

思春期に入った息子は、ご多分に洩れず髪の毛を切ることを極端に嫌がり始めました。これまではすんなりと髪の毛を切りに行ってくれていた息子は、前回に思いっきり抵抗・・・。私が美容師さんにいつも言っている「少し短めに・・・」と言う言葉に突然反応し、「いや、ダメです。前髪はこれ位で、後ろはこれ位で・・・」と具体的に説明をし始めたので、好きにさせたのですが、結局終わってみるとほとんど「どこを切ったの」状態。家に帰ると同時に「服を脱いですぐに風呂場に直行!」と指令。有無を言わせない雰囲気でバシバシ髪を刈りこむ私に、いつもうるさい息子もすっかり大人しく・・・。結局髪を短く刈り込まれた息子は「勝手なことをすると、こうなるんだよ!」と言う私に、無力感タップリでした。

今日は、前々から髪の毛を切りに行くことを決めていたので、息子は前回の失敗を踏まえて、朝から一生懸命根回し攻撃・・・

★「今日は、いつも言う『少し短めに・・・』は言わないでね。」
☆(来た来た・・・)「じゃあ、どう言えばいい?」
★「『厚紙3枚分位』って言って。」
☆(なんちゅう表現・・・)「厚紙の厚さって1枚1ミリ位じゃないの?・・・って言うことは3ミリ位ってこと?それじゃあ髪の毛を切る意味がないよね。」
★「厚紙じゃなくて、段ボール3枚分・・・」
☆(段ボールの厚さってどれ位だっけ?)とりあえず計ってみると約3ミリ位と判明。「・・・っていうことはだいたい1センチってこと?1センチだと1ヶ月ももたないよ。」
★「これからは少し伸ばしたいので、揃える位にしたいんだよね。」
☆(その言い方って、もしかしてアッピアの真似?)「伸ばしたいってどれくらい?」
★「キムタクくらい・・・」
☆「10年早い!・・・とにかく『少し短め・・・』は言わないけど、具体的に指示するからね。」

それからしばらく、「前はどうの耳はどうの後ろはどうの・・・」と言う話が続き・・・

★「今日切ったらしばらく切るのは止める。」
☆「しばらくってどの位?」
★「半年くらいかな・・・」
☆「半年切らなかったら、キムタクがタケダテツヤになり、タケダテツヤがサダコになるよ・・・」

最後はお義理で笑ってくれた息子と、取り敢えず髪を切りに・・・。息子は「髪の毛を切ると、前髪が揃って子供っぽいから嫌なんだよ。」と言いながら、家に帰るとすぐに洗面所に籠って、自分好みにアレンジ。前髪を思いっきり七三分けにして洗面所から出てきた息子に一言・・・「それじゃあスギちゃんだろ!」

キムタクになりたかった息子は、結局スギちゃんになったとさ・・・

2015年1月12日 アッピア夫


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スターウォーズ エピソード7「フォースの覚醒」〜アッピア家今年最大の話題

2015-01-10 20:01:19 | スターウォーズについて
☆アッピア夫です。スターウォーズの最新作が12月に公開されることは、皆さんもCMなどでご存知かと思いますが、元日に、邦題が「フォースの覚醒」に決定したと言う発表がありました。アッピア家の人間としては、やはりこれに触れざるを得ませんよね・・・

初代スターウォーズ3部作世代であるアッピアと私は、アッピアも随分書いていたように二人ともスターウォーズフリークでした。当時、思春期真っただ中にあった私は、まずはマンガから始まり、映画も本もSFの世界にどっぷりと浸かっていました。当時は、時代背景的にもアポロの月面着陸、米ソ宇宙開発競争・・・さらに、UFOの目撃情報や「米国は宇宙人を捕獲して隠している」だの、「UFOに連れ去られ、宇宙に行って戻って来た」だの、今考えれば「あり得ない」話が巷に溢れていました。「宇宙人がいるかどうか」は日常の話題でしたし、「宇宙人はこんな姿だ・・・」というような想像図をやたら目にしましたね。

まだ物理や科学が今ほど発達しておらず、宇宙を始めよく分からないものに対する興味や憧れが蔓延していた時代でした。そうした中で、私も大いに想像力をかきたてられながら、多感な青春時代を送りました。よく分からないものに対する好奇心が、読書をしたり映画を観たりする原動力となっていましたし、色々なことが好きなだけ自由に想像できて楽しい時代でもありました。それに対し、今は新しいことが次から次へと解明される時代となりました。特に宇宙の成り立ちの解明の速さは想像を超えており、神秘のベールに包まれていた火星もどんどん探査と研究が進み、今や人間の将来の移住先として本気で検討され始めています。数年後には宇宙誕生の謎も解けているかも知れませんね。もちろん、病気もどんどん解明が進むことを望みます。

こうして、新しいことがどんどん解明されていくことは楽しみでもありますが、昔のような自由な想像やロマンと言ったようなものが成り立ちにくくなり、少し寂しい気もします。また、昔は小説や映画の世界でしかなかったものもどんどん現実になってきています。想像していたものが実現するのは楽しいことですが、「まさかこれは映画の世界じゃないよね・・・?」と憂うことも増えました。今回パリで起きた酷いテロ事件もそうですが、2001年の米国同時多発テロ以降、あまりにも惨くて吐き気さえ覚えるような事件が多過ぎます。多種多様なイスラム過激派が台頭し、バラバラであった過激派が今や国を形づくるところにまで発展して来ています。これが進むと、まさにスターウォーズの世界です。この壮大な物語が決して絵空事とは言えず、現実の「正義と暗黒世界との闘い」の時代が訪れることが絶対にないとは言い切れなくなりました。「人間は強い憎しみや悲しみの感情から、暗黒の世界に落ちる可能性がある」・・・これはスターウォーズのテーマの一つですが、真理だと思います。

せっかくのスターウォーズの話をもう少し楽しく書きたかったのですが、あまりに酷いテロ事件が起きてしまったために、このような内容となりました。しかしながら明るい未来を信じて、映画を観る時は、壮大な物語の続きをたっぷり楽しみたいと思います。それにしてもこの映画は、12月までずっと期待を持たせながら宣伝し続けるのでしょうか?いずれにしても、毎月少しずつ新しい映像や情報が出て来そうなので、それも楽しまないと損ですね。

最後に、Nさんのご冥福をお祈りいたします。アッピアがブログを始めた頃、「ちょっとこれ読んで。この人のブログって書いている事が的確なんだよね。」と言われてよく読んでいました。文才がありご自身の意見をしっかり持たれたかっこいい方でした。本当に残念ですが、どうか安らかにお眠りください。

2015年1月10日 アッピア夫


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