インドネシアのジャカルタで２７日、賃金引き上げや派遣・請負労働の廃止を求めるデモが行われ、計５千人以上が参加した。労働組合は来月３日に全国２１カ所で２００万人規模のゼネストを計画しており、実施されれば日系を含む多数の工場が操業停止などを余儀なくされる。
参加者は労働・移住省などの前で「子供を学校に行かせるカネがない。労働者よ、立ち上がれ」などと歌いながら旗を振った。ジャカルタ郊外にある日系の製造工場で働くスカンダルさん（３１）は「月給１９０万ルピア（約１万６千円）では、住宅ローン返済と家族４人の食費にも足りない。最低３５０万ルピア（約２万８千円）はほしい」と訴えた。
数万人が参加した今年１月の大規模デモでは、操業停止や高速道路の封鎖などで首都郊外が混乱し、複数の逮捕者も出た。（ジャカルタ＝郷富佐子）
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