現地に到着するのに、、「大丈夫なんだろうか・・・」な渋谷文化村エリア。怒涛のハロウィーン客ぎゅうぎゅうの中行ってきました。
夜の公演だったので、団体のスパイダーマンとか、頭だけ仮装の人とか、ゾンビ化してない普通のうさぎはイースター4月なんじゃないの?なんて突っ込みながら、、。日本のハロウィーンってただの仮装大会になってますよね。。本当は死者帰還、、、日本でいうお盆みたいなもんですよね。。最近は違うのかな。。?あと秋の収穫祭的な時期(→パンプキン)。
パラダイスもまるちゃんが出る以外の情報は全然入れずに行きました。(作家さんがジャニーズなんて。。的に発言している映像(記者会見)は見ました。あと否が応でも目に入ったのは∞の元マネージャー!?八嶋さんが出てること。でもどの方向の作品なのかは一切入れずに行った。
会場に入ると演出の一つなのかBGMが編集されていた。全部かかるのでなく、途中でフェイドアウトとかして次にいくので、多分選ばれてその曲になっているのではないかと。。選曲の感じから現代劇なのかな。。という感じでした。
さて、こちらも章ちゃんとこと同じ二層構造の舞台上下でセットが切り離してあって、ライトの加減でシーンを変えます。上は主に八嶋さんが出てくるシーン。いわゆるお金吸い上げてる人たちの世界。
まず、何もわからない状態、まるちゃんが誰かを痛めつけてるシーンから始まります。殴ったりけったりしてるのに声が高くなっちゃってるので、まさかヤクザまがいのオレオレ詐欺の現場だと気づくのにすごく時間がかかりました。
友人は、「こうゆう話あまり好きじゃない(本当は全然受け付けません)」のモードでしたが、私は「どこを噛んでも苦い話でリアリティがある」と思い結構好きでした。舞台というよりもサスペンス映画を見ているような演出だったなと思います。舞台に出てくる誰を主役にしてもなりたつような、全員が苦い感じ。この舞台は一度コロナでキャンセルになっていますが、たぶん、関西であった精神科の患者が通っていた院に火をつけてビルが火事になった話がモチーフになっているんじゃないかと思いました。オレオレ詐欺や、巷のニュース、お金に困る人、やりがいを見いだせない若者、リアリティ(ノンフィクション)であることが更に苦い味を出している。八嶋さんの役(まるちゃんの上司)も、、「いそうだーこうゆう人」感が凄い。てか、八嶋さんこうゆう役ピカ一ですよね。初めに出てきたボウリング場のシーンで、がっつり本物の指開けてそうなボール(マイボール、マイシューズ<プロも使うメーカー>、手首サポーター)。そして、いつもどこかで豪遊している。アルバイトの詐欺初心者たちにオレオレ詐欺の方法を教えてお金を集め、上に献上する中間管理職なまるちゃん。でも渋谷区のどんなマンションに住んでいるのか、ねーちゃんに言えないほど良いマンションに住んでる。居そうですよね。そして、ねーちゃんは高齢な親の介護をしながら店を一人で切り盛り。。ありそうだ。。話はどんどんやばい方向に進んで、結構絶望的な方向に進んでいくけれど、なんでこの役まるちゃんなんだろう・・・と途中で思いました。これ、本ありきでその役にまるちゃんなのか、まるちゃん主演決まりからの脚本書いた、、、なのかはわかりませんが。ただ、僕的に言えることは、丸山隆平には本物の悪党は演じられないのでは?と・・・。こころから腐ってる人間というか「絶対悪」みたいなのは、感じられないんで(特に冒頭のシーン)、逆にそれが生々しいというか、、作られた漫画のようには行かない人間の良心みたいな、、感じを受けました。「悪なんです」っていうところから始まってないというか、そこらへんにいる兄ちゃんが気づいたら法に触れることを生業にしていた・・・という感じ、が凄くよくでてるなと。流され人生。まるちゃんの凶悪な感じって、、、いえば、ワイルド7か、、あれは悪ではなかったしな。。まるちゃんに極悪やってほしくなってきた。猟奇的なやつ。シャイニングのジャック・ニコルソン的な。まる妻の皆さんが嫌がるからとかいって、やらなそうだけど。本当はやりたい派だと思ってる。
他の演者さんでは、毎熊さん。セリフ少ないのに存在感凄い。なんかいろんなものが出てた。セリフで高倉健さんの言葉「(自分、)不器用ですから」で表現されてましたけど、殺されるとわかっていてまるちゃん(相棒)のために行動するっていう。。きっと親友とも仕事仲間とも思ってないんだろう、、、いつも一緒に頑張ってきた相棒なんだろう、、、その感じが、、良い。いつもまるちゃんの傍らにいる。
あとベテラン度数が高すぎて本当の話を見ている気持ちにさせられたのが、まるちゃんの両親役の西岡さんと梅沢さん。西岡さんは章ちゃんとも一緒に何度かやってるから、親しみが高いけど、おじいちゃん感が凄く出てて役者さんのふり幅凄いなと。梅沢さんは聞いててすごくイライラさせるの上手いなって。。しゃべり方もそうですし、、、これ毎日毎日あの感じだとおねーちゃん本当に大変だよなって。。あの数時間で感じさせられました。介護ってほど二人はまだ大変ではないですが、、、そのうちやってくるのですよね。。この家族に。。
おねーちゃんの坂井さんは、ひとりで店やって、両親二人みて、弟の心配もしてる。一番普通そうだけど、いろんな意味で一番彼女の今後が心配。
味があるといえば、水澤さん。たぶん初めてかなと、、クヒオ大佐に出られてたらしいけど、覚えがない。。彼の演技を見ていてなんとなく「たこ八郎」さんを思い出した。たこさんって日本のやくざ物にあるキャラクターの一つを確立させた人だと思うので、その路線って凄いと思う。
章ちゃんのやつと比べるとまったくタイプの違う舞台で、こっちは役者の演技の凄さみたいなものが際立っていたなと感じます。そして、舞台を見終わった後に「晴れ晴れ~」でなく「鬱々」とした感じで出ることになる。新たな課題定義、考える、刺激を受けることってやっぱり舞台を見ることの醍醐味だなと。テレビや映画(映像)ではなく、生でそこに「ある」ことってやっぱりいいなと。二日連続で観劇して思いました。
観劇後、渋谷の交差点はえっらいことになっておりました。とさ。
この一つ前に章ちゃんの舞台の感想を書いたのに、なぜか本文が全消えしている。。もう一回書く気力。。でないかも。。いや、∞ツアー始まるから新しい情報入ってくる前にどうにかしないと!
ネットで見ましたけど、「U字の水槽(2010年)」「妖怪ケツ洗い(2010年)」に続く次のSNSワード「大トリ貴族(2022年)NEW」が爆誕したそうで。横ちょは「パスポート取りたいんです(2016?ぐらい?)」fromYouTube。が有名だけど、しんちゃんってどんなワードが有名ですかね?色々出すぎてて、正直わかりません。。