MID NIGHT-XXX

~眠れない夜のために~

NACK5「J-POP MAGAZINE」HIMURO INTERVIEW part1(後編)

2010-09-13 00:00:00 | Weblog

9月11日(土)、18日(土)12:00-12:50 NACK5「J-POP MAGAZINE」にて、

氷室京介アルバム特集&インタビューOA!




■氷室京介ファンクラブ会報KINS SWINGでもおなじみ、 
  音楽評論家・ノンフィクション作家の、
  田家秀樹氏がパーソナリティーを務めるラジオ。


■番組HP
http://www.nack5.co.jp/timetable/program332.shtml

■田家秀樹氏ブログ~新・猫の散歩
http://takehideki.exblog.jp/
※9.9-10の氷室武道館の記事もあったそうですが送信した時に原因不明の消去があったようです。





■HIMURO INTERVIEW part1(後編)
※インタビュー中の相槌、笑い等は一部省略しています。
  氷室京介の考え、思いという、「データとしてのインタビュー」をお楽しみください。


【田家氏】曲の、その、出来方としてはかなり順調な出来方だったってことに?
【氷室】毎回順調だったことはないので(笑)、いつも結構手持ちの曲はたくさんあるんですけど、
それが形になるかどうかは分からないじゃないですか。
いつも四苦八苦しながら、苦しみながら、今回も苦しかったですね。完成するまでは。
その、今回初めてギター1本でかみさん(TAMA氏)に何曲も聞かせてみたりもしたんですけど、
その、ギター1本でやってると、あるエネルギーがせっかくカッコイイアレンジが付いても、
違うエネルギーになっていく、、それを自分の中で納得していく過程が毎回辛いわけですよ。
歌詞もそうですけど。嘘英語で歌っている物が自分の中で、こう、ヴァイブがあるわけですよね。
それがどんなに良い日本語の詞が乗っても、ヴァイブの形が変わるわけですよ。
それが納得するまでに凄く時間がかかるわけですよね、やっぱ。
毎回毎回作るのに、それなりに自分で拘って作って、これ最高の曲になるぜって思うわけじゃないですか。
それが、その違う形になっていく時のその過程がね・・。
そういう意味では毎回毎回、これでいいのかこれでいいのかと思いながら、
覚悟を決めながら最終形に辿り着いたアルバムですよね。毎回そうですけど。

【田家氏】その、奥様に、その・・ギターで聞かせるってのは初めて・・なんですか?
【氷室】初めてですね。普段そんなことしないですけど。
偶々今回はアレンジを人に渡す時に、あまり作り込むと、、、
「BANG THE BEAT」は実は凄い作りこんでるんですけど、
そうするとあまり自分のアイデアから新しいところに一歩を、、こう、
アレンジャーの人が踏み出しずらくなるんですよね、やっぱね。
なので、アラン(アラン・ヨハネス氏)に渡した曲なんかは、
ギター1本の芽になっているリフだとか、そういう物だけで持っていったんですね。
で、その時に持っていく物をかみさんに聞かせて、
「これは最高になる」と、「今までで一番良いんじゃない?」みたいな。
『今までギター1本でやってんの聞いたことがないからじゃない?(笑)』って話になったわけですけど(笑)
振子も当然使わない、寄れてますしね。歌いたいようにテンポも変わるわけですよ。
やっぱそういう勢いもあるわけですよね、ギター1本だと。
今回余談ですけど、TAKURO君が、俺が書いた曲に詞を書くのに、
ギター1本で、どこかのそれぞれのツアー先から、、楽屋から、
ギター1本で歌ったテープを送ってくれたんですよ。テープというかデータを。
滅茶苦茶良いっすね!なんか(笑)GRAYとは全然違う感じの・・結構良いっすよ。

【田家氏】その・・TAKUROさんに・・、
TAKUROさんと松井五郎さんの振り分け方はどの辺で決めていったんですか?

【氷室】最初はね、当初は、松井さんとは全曲松井さんで行きたいなって言ってたんですよ。
っていうのは、ある程度、コンセプシャル・アルバムというか、オーダーを作詞家に詞を依頼して、
作家として書いてもらうということではなくて、もうちょっとアーチストの、、アーチストシップというか、
乗っ取って好き勝手に書いて欲しいと。できればオーダーレスで。

【田家氏】オーダーレス、、、ボーダーレス、、まさに!、、
【氷室】(笑)で、進んでたんですけど、
ほっとくと何処までも行っちゃうんですよ。かなり凄い世界になっちゃって、
で・・何曲かは、あの・・失礼して、これはすいませんけどやめさせていただこうと。
最終的にそういう話になっちゃったんですけど。で、途中からTAKURO君にお願いして。

【田家氏】、、、じゃあ松井さんはこの全曲をお聞きになってる・・・
【氷室】全曲知ってますね。
【田家氏】なるほどね。
【氷室】知ってます。
【田家氏】TAKUROさんにまあ、これって分けた判断のある物差しがあるんですか?
これだったらTAKUROさんの方がいいだろうっていう。

【氷室】そうですね。4曲を書いてもらったんですけど、2曲は凄くTAKURO君っぽいものが、、、
俺の勝手な判断ですけど。TAKURO君だったら凄く上手くまとめてくれるだろうなっていう2曲と、
あと残りの2曲は「PARACHUTE」と「My Name is “TABOO”」っていう、
いわゆるその、ちょっとスリーコードのロックンロールじゃないですけど、
ちょっとリフ絡みな、プリミティブのあまりTAKURO君っぽくなかったのを逆に試してみた。

【田家氏】この2曲のインパクトは凄かったですね。
【氷室】そうですね。パラシュートはTAKURO君・・やっぱ凄いなと思いますね。
【田家氏】TAKUROさんは、でも、どういうリアクションだったんですか?
それをかいてくれないかっていう・・

【氷室】でも、なんか喜んでやっていただきましたよ。忙しい中で。
【田家氏】あの・・実はさっき、TAKUROさんにメールして、
これから氷室さんにインタビューなんだって、、、「幸せでした」って帰ってきた(笑)

【氷室】嬉しいですね。そう言ってくれると。
【田家氏】でも、こういう物を書いて欲しいってお願いした、オーダーは無かった?
【氷室】ない、、それもオーダーレスですね。
【田家氏】詞の入り方もなんか、喋り言葉があったり、いわゆる書き言葉があったり、
このアクセントもTAKUROさんの中でもちょっと割と傍系な書き方ですもんね。

【氷室】そうですね。TAKURO君ぽくない、、って言えばない、かもしれないですよね。
【田家氏】GRAYの中では時々あるんですけどね。
【氷室】ああ、そうですか。
【田家氏】時々ってのは本気でやった感じでしたね。
【氷室】TAKURO君と松井さんって凄く、やっぱタイプが違うので、逆にコントラストが凄く付いて、
逆に、面白いアルバムになって助かったんですけど、俺から見たTAKURO君の詞は、
松井さんの・・その・・詞が、あの、、なんだろうな。どちらかと言えば松井さんの詞はキュビズムというか、
あらゆる角度からストーリーがどうなっているのかが分かりづらくても構わないから、
あらゆる角度から一つの物に対して歌っていくっていうか、
TAKURO君の方が結構、一貫して筋が通ってますよね。

【田家氏】特に1曲目2曲目はまさにそういう・・・
【氷室】ですよね。うん。
感情移入しやすいって意味ではTAKURO君の詞の方が、感情移入はしやすいですよね。


【911 OA part1 END】

■part1前編はこちら






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