MID NIGHT-XXX

~眠れない夜のために~

美しすぎた、その夏

2010-09-14 00:00:00 | Weblog


9月8日に発売したばかりの、

氷室京介のニューアルバム『"B"ORDERLESS』。

その中の、6曲目に「忘れてゆくには美し過ぎる…」

という曲がある。

イントロから一気に疾走するそのメロディーは、

これから起こるであろう、突き抜けるロックン・ロールを期待させる。

しかし、初聴きの時、

「Johnny be cool」から後のメロディーでその期待は裏切られることとなった。

俺と同じように、

そこに、フラストレーションを覚えたという人も少なくなかったのではないだろうか。

完全にそれ以前のメロディーの流れを殺している・・と言ったら言い過ぎだろうか。

が、何度も繰り返し聴く。

すると、印象的なタイトルにも使われている言葉と共に・・そこには、ドラマが待っていた。

「忘れゆくには鮮やかな 記憶が儚くて 短か過ぎる夏だった」

という、その情景と共に・・・突き抜けるメロディーと共に・・。

そして、氷室の歌声と被りながら入るギターソロが、その世界観を決定的な物にした。

全ては、その一節とギターソロの為にあったと言っても過言ではないくらい、

その世界が一気に広がった瞬間だったのではないだろうか。

逆に言えば「届かない空を睨んだ」の部分で突き抜けてしまったとするのなら、

これほどまでに、忘れて~からギターソロまでの世界観を感じれなかったかもしれない。

いわゆる、よくあるパターンで収まっていたかも知れない。

そうならないところが、氷室京介が氷室京介であり続ける所以ではないだろうか。


「セオリーどうりじゃOH!NO NO!とてもたまらないぜ!」

 
何か、そんな声が聞こえてきそうな一曲、

それが「忘れてゆくには美し過ぎる…」だったのではないだろうか。



そして、あえて言おう。

この曲に、この詞を乗せた、TAKURO氏のセンスは素晴らしかったと。

一節の最後に、次の節の頭に来るべき言葉、「彼女の」を持ってくるところも気持よかったと。



「忘れてゆくには美し過ぎる…」


この曲には、


たくさんの、


そして、



美しすぎる、



センスが詰まっている。











 KYOSUKE HIMURO NEW ALBUM『"B"ORDERLESS』
 【初回盤限定】CDの通販はこちら
 ■amazon■
    ■楽天■
 【通常盤】CDの通販はこちら
 ■楽天■    ■amazon■

※初回限定盤と通常盤では内容が異なります。
・初回限定盤はボーナストラック2曲追加で、計13曲収録。通常盤は11曲。
・初回限定盤はオリジナルステッカーが封入。
・ジャケット写真デザイン、ブックレットの内容も異なります。
・各店舗のポスター特典デザイン詳細はこちら
・その他詳細はこちら






  
    

最新の画像もっと見る