9月8日に発売したばかりの、
氷室京介のニューアルバム『"B"ORDERLESS』。
その中の、6曲目に「忘れてゆくには美し過ぎる…」
という曲がある。
イントロから一気に疾走するそのメロディーは、
これから起こるであろう、突き抜けるロックン・ロールを期待させる。
しかし、初聴きの時、
「Johnny be cool」から後のメロディーでその期待は裏切られることとなった。
俺と同じように、
そこに、フラストレーションを覚えたという人も少なくなかったのではないだろうか。
完全にそれ以前のメロディーの流れを殺している・・と言ったら言い過ぎだろうか。
が、何度も繰り返し聴く。
すると、印象的なタイトルにも使われている言葉と共に・・そこには、ドラマが待っていた。
「忘れゆくには鮮やかな 記憶が儚くて 短か過ぎる夏だった」
という、その情景と共に・・・突き抜けるメロディーと共に・・。
そして、氷室の歌声と被りながら入るギターソロが、その世界観を決定的な物にした。
全ては、その一節とギターソロの為にあったと言っても過言ではないくらい、
その世界が一気に広がった瞬間だったのではないだろうか。
逆に言えば「届かない空を睨んだ」の部分で突き抜けてしまったとするのなら、
これほどまでに、忘れて~からギターソロまでの世界観を感じれなかったかもしれない。
いわゆる、よくあるパターンで収まっていたかも知れない。
そうならないところが、氷室京介が氷室京介であり続ける所以ではないだろうか。
「セオリーどうりじゃOH!NO NO!とてもたまらないぜ!」
何か、そんな声が聞こえてきそうな一曲、
それが「忘れてゆくには美し過ぎる…」だったのではないだろうか。
そして、あえて言おう。
この曲に、この詞を乗せた、TAKURO氏のセンスは素晴らしかったと。
一節の最後に、次の節の頭に来るべき言葉、「彼女の」を持ってくるところも気持よかったと。
「忘れてゆくには美し過ぎる…」
この曲には、
たくさんの、
そして、
美しすぎる、
センスが詰まっている。
KYOSUKE HIMURO NEW ALBUM『"B"ORDERLESS』
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