この記事は2008年にアップロードしたオリジナル記事を一部改変したものです。
大宮4.17。
言わずとも知れた、今から9年前の今日、
埼玉県さいたま市大宮区にある、
大宮ソニック・シティで行われた伝説のライヴだ。
大宮前にあたる鹿児島公演前に、氷室は体調を崩して、
鹿児島中止での、まさに病み上がり1発目に行われたのが、
2007年4月17日の「IN THE MOOD TOUR 大宮ソニックシティ」だった。
『KISS ME』で魅せた、狂気ともとれぬあの "氷室狂介" は、
今も尚、強く目に焼き付いている。
メロディアスな曲、KISS MEを、
狂ったようなヘッド・バンキングで歌い、
ギターソロでは、
ハカダンスよろしく、腰を落とすように構えて、
自身の太ももを拳で叩きつづけるという、
まさにそれは、ステージで魅せた自虐行為、、
そう、そのステージを乗り切る為の、
「スーサイド・ミッション」だったと言っても過言ではない、
狂人、氷室京介がいたのだ。
その数年後の、2011年1月26日の『BORDERLESS TOUR』の時に、
氷室は、大宮4.17以来になる同会場のステージに立ち、
そして、意味深のあるMCをしたのは記憶に新しいだろう。
そう、
「原因不明の知恵熱が出てしまった」という話である。
知恵熱というものは、別に、体調がすぐれないとか風邪をひいたとか、
或いは、何か無理をしたのだとか、
一切の思い当たる節がないのにも関わらず、
まさに原因不明のままで熱を抱え込まされてしまうというもの。
大宮2DAYSの2日目の時に、前日に発症した知恵熱の話をし、
そして2日目のその日、、その客席には、
ファンの間では、その交友関係が知られている、
XjapanのYOSHIKI氏が訪れ、そのステージを見届けた。
(金髪外人美女同伴+GLAYのTAKURO氏とHISASHI氏も同席)
まさに色々な意味で、曰くのつく会場、大宮ソニックシティだが、
それでも、そのライヴの時は、「KISS ME」の披露は、"見送った" のだった。
或いは氷室自身も、思ったかも知れないだろう。
KISS MEだけはやらないでおこうかな…、、と。
大宮4.17を知る者ならば、そこに一切の異論は唱えない賢明な考え。
或いはそれを見送ることによって、、、
いや、、それを避けることによって、
その舞台を無事に乗り切ることが出来るのならば、
或いは最も得策であった立ち回りだったかもしれない。
しかしそれでも尚、、、
保険を打っても尚、熱を発症するという、、、
その舞台に潜む兆候を呼び起してしまった氷室京介。
そして、2014年に行われたライブ活動無期限休止発表を告げたツアーでの、
5月29日、30日に開催された大宮ソニックシティの舞台では、
大宮4.17以来になるKISS MEを披露した。
或いは氷室にとっての覚悟であったのかも知れない。
或いは、あの日の落とし前だったのかも知れない。
それとも或いは、
今一度、大宮4.17の気色を欲したのかも知れない。
当ブログでは、幾度となく、それを忠告したのだったが、
氷室はそのステージでそれを歌ってしまった。
そして初日でのMCで語った、耳の不調の話。
そう、前日のレコーディングで抱え込んだ耳の不調から、
大宮ソニックでの舞台で感じる音は不思議な音で聞こえてしまっているという、
何か、その後のライヴ活動休止宣言を暗示するかのような序章を、
既に大宮という舞台で呟いていたのだ。
http://blog.goo.ne.jp/midnight_xxx/e/f265db3118f4809c69693422446f118f
しかしそれは、一つ目の序章に過ぎず、
2日目の大宮では、或る事件が起きてしまった。
そう、「魂を抱いてくれ」のイントロ前で見舞われた、
所謂「大宮白痴事件」である。
http://blog.goo.ne.jp/midnight_xxx/e/09746e8c31043c8837e3fc39732ad316
誰もが思っただろう。
誰もが驚愕を覚えただろう。
そこにいた誰もが、
大宮4.17を感じたことだろう。
その白痴氏(御輩氏)の叫びは、氷室に苛立ちを覚えさせて、
異様な雰囲気に包まれたまま、その後の演奏全てを終えた。
或いはそれが偶然だろうが、
或いはそれを結果論だと揶揄しようが、
そこにある事実は、、、そう、
「また大宮4.17の仕業か」
これだけだと言うことなのだ。
大宮4.17。
そこに参加出来た者、
そして、それを感じ取れた者だけが見えた神話とも言える領域。
伝説の大宮4.17は、
氷室京介のライブ活動無期限休止宣言と共に、
その幕を閉じてしまうのだろうか。
最後の大宮、、2014年に起きた事件は、
或いは氷室のライヴ活動休止の引き金ともなった、
一つのファクターにもなってしまっているのだろうか。
氷室京介が大宮ソニックシティに立つことは、二度と叶わないのだろうか。
comeback...KYOSUKE HIMURO。
http://blog.goo.ne.jp/midnight_xxx/鬼神4.17