大宮ソニック2DAYSが無事に終了した。
或いは人はそれを "無事" だとは言わないかも知れない。
氷室は初日の大宮で、耳の不調を訴えて、
大宮のステージで響く音に不思議な感覚を覚えると言っていたが、
それを2日目まで引きずって、
まさにBOØWY時代のネグラ、、新宿ロフト以来ともなる悪態を客につくとは思わなかっただろう。
それは、『魂を抱いてくれ』のイントロ前での出来事だった。
「氷室~!」 「ヒムロック~!!」とあちこちから熱い声援がある中で、
これから響くのは、シリアスなバラードなのにも関わらず、
そのイントロが始まってすぐに、、
或いは、ほぼ同時にという間の悪いタイミングで、
1階席の後ろの方から、
「おにいちゃ~ん!」と声をあげる女性の御輩氏(白痴氏)がいたのだった。
客席に響き渡ったその奇声によって、
一瞬会場は、笑いのようなどよめきが起き、
それも束の間、その曲の歌い出しを氷室は、
「FUCK YOU(囁くように)…雨粒の中 街翳が回る」と始めたのだ。
そして曲中のギターフレーズ等では、
腕を思いっきり振り払うような苛立ちを見せながら、なんとか歌いあげたのだったが、
正直、その「おにいちゃ~ん」を聞いた時は、
『はぁ??リアル白痴か?』と驚いた人も少なくはなかっただろう。
100歩譲って、その「おにいちゃん」がアリだとしても、
よりによって『魂を抱いてくれ』の前で言うような声援でもないことは、
通常の感性を持つ人間ならば分かる御話。
ましてや、それは「おにいさん」ではなく、
「おにいちゃん」であるわけだから、
或いは人によっては、ホモセクシャルのタレント、
そう、"楽しんご氏" を連想してしまったという人もいるだろう。
まさに楽曲の世界観をぶちこすようなテロ行為ともとれぬ、その声援は、
氷室ならずとも、そこにいたオーディエンス達を瞬時に凍りつかせたのだ。
しかし、この話。
たしかに、あの声援はねーよとは思ったけれど、
氷室も何故あそこまでムカついたのかなと、
そこに違和感を覚えた人も少なくはなかったかも知れない。
しかしそこが大宮の脅威とでも言うのだろうか、
或いは「大宮4.17の呪縛」とでも言うのだろうか、
或いは、俺が執拗なまでに警告していた、
大宮で『KISS ME』を歌ったことに対しての、
鬼神が氷室に与えた応えとでも言うのだろうか、
初日に言っていた「大宮での音が不思議な感じに聞える」という、
まさにそれによる弊害を氷室自ら味わってしまったという話だったのだ。
そう、氷室は言った。
別なシーンでのMCで、その声は、
"お兄ちゃ~ん" ではなく、
"お爺ちゃ~ん" に聞こえてしまい、
そんな悪態をついてしまったのだということを。
晴れた誤解に対し、
「ロフト時代だったらケリが入ってたよ(笑)」と笑いながら、
エア・キックを交えて話していた氷室だったが、
何度も、その「おにいちゃ~ん」を言った女性の方に向かい、
『悪かったね・・』と優しく声をかけていた氷室が印象的だった。
2007年のIN THE MOOD TOURで、その鬼神が舞い降りて、
2011年のBORDERLESS TOURでは、原因不明の知恵熱を発症し、
そして2014年の大宮では、
或いは原因は他にあるのかも知れぬという耳の不調の訴えから、
客の声援に対しての聞き間違いをし、、
そして俺達ファンにとっては、
氷室狂介よろしく、、
かなりレアな体験だったとも言えるシーンに出くわしたのは、、まさに、
「何故、大宮ソニックだけは外せないのか」
「何故、大宮ソニックでは毎回何かがあるのか」
という、
そんな "大宮4.17の呪縛" を今一度感じた、
2014年5月29-30日の大宮ソニックシティー2DAYSだったのではないだろうか。
氷室京介と大宮ソニックシティとの伝説に新たな歴史が刻まれた、
KYOSUKE HIMURO 25TH ANNIVERSARY TOURでのライヴ。
俺達は次なる大宮で何を感受するのだろう。
ライヴ終演後、
大宮の空の下で観た月が赤色に見えたのは、
或いは次なる何かを予感させる、
そんな鬼神の眼差しであったのかも知れない。
https://twitter.com/HIMURO_COM/statuses/472388647287652352
※後日談:この妙な掛け声は「魂を抱いてくれ」前だけではなく、終始そう叫んでいたそうです。
氷室よりも年上の方だそうです(白痴笑)。しかも親子で来てたのに、息子は母親を放置プレイしていたそうです。(motherfucker笑)
誰でも我慢の限界のボーダーラインというものはあるでしょう。それを考えると、よく氷室もそこまで我慢出来たなと思うところです。
この件に関しては、このブログも含めた各所で、色々言いたいところですが、しかし、さっさと終息させることこそが、
大宮でケリをつけた氷室の本意だと思いますので、これにて終わりにさせていいただきます。(基本的に)
こちらとしても、「同じ穴の輩、或いは、同じ穴の白痴」になるのは本意じゃありませんので。