細野豪志ブログ

衆議院議員 細野豪志の活動報告です

竹島問題

2006-04-22 22:40:47 | 国会活動
数年ぶりに風邪を引き、38.6度の熱が出ました。ある方から、知恵熱じゃないかとからかわれましたが、熱を出したからと言って休めるわけではありませんので、ご心配には及びません。帰宅するとバタンキューが続き、ブログの更新を怠ってしまいました。失礼致しました。

引き続き、メール問題のけじめ、小沢民主党、私の役員室長就任と、皆さんから厳しいコメントを頂いています。今の私に申し上げられることは、小沢民主党のこれからを見ていただきたいというに尽きます。小沢民主党の最初の試練が、明日の補欠選挙です。

昨日、小沢代表に同行して千葉7区に入りました。まさかの自転車街宣も、後方から自転車に乗りながら見ていました。小沢代表の出現するところ、異様な盛り上がりを見せていることだけは間違いありません。私も、今日は後援会でかき集めた名簿に電話作戦を行いました。さてどういう結果がでますか。

何人かの方からコメントを頂きましたが、日韓間で竹島を巡って深刻な問題が発生しました。日中間のガス田の問題に引き続き、海洋権益に関わる国際紛争です。この問題には少々うるさい私としては、まず海洋法の解説を少々。

国連海洋法では、沿岸国から200海里の排他的経済水域が認められているのですが、領土の帰属で争いが出てくる場合、排他的経済水域の範囲は大きく異なるものとなります。他国の排他的経済水域で海洋調査を行う場合、当該沿岸国の許可を得る必要があるのですが、領土の帰属に争いがある竹島周辺の場合は、実に複雑な問題が発生します。

ここ数年、韓国が行ってきた海洋調査は、日本が竹島の領有権を主張している以上、国際法違反(日本の場合国内法は存在しません。我々は議員立法(私が筆頭提案者)で国内法を国会に提出していますが、未だ成立を見ていません)です。日本は抗議こそしてきましたが、阻止することはしてきませんでした。この政府の不作為は問題です。少なくとも、海上保安庁の船で警告を発するべきでした。

今回、日本が試みた調査は、竹島の領有権を主張する韓国から見ると、国際法および国内法(韓国は整備済み!)違反ということになります。公船を臨検・拿捕するという韓国政府の主張は明らかに国際法違反で、論外ではあるのですが、その場合、両国間で相当に深刻な事態が発生することは間違いありません。

今回、最終的に韓国が国際会議への名称登録を断念したのは、韓国政府もそのことをよく分かって、そこまで事態を悪化させることを避けた可能性が高いと見ます。もちろん、日本の領土である竹島周辺の海域なのだから、妥協せずに調査してしまえという主張もあるとは思いますが、現実には、韓国に実効支配されてしまっている竹島周辺での海洋調査を試みたことが、韓国の暴走を止めたと見るのが妥当だと考えています。

来週、この件は、担当者を呼んで事後的に検証したいと考えています。今回の件が、日本政府にとって、海洋権益での弱気の姿勢を転換する一歩になれば良いのですが。


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