日本航空発始之地 東京・代々木公園

紀元二千六百年ヲ記念シテ此處ニ此碑ヲ建ツ蓋シ代々木ノ地タル明治四十三年十二月我國最初ノ飛行機ガ國民歓呼ノ裡ニ歴史的搏翼ヲ試ミタル地ニシテ爾來大正ノ末年ニ至ルマテ内外ノ飛行機殆ト皆ココヲ離着陸場トセリ即チ朝日新聞社ノ東西郵便飛行モ関東大震災後一時此地ヲ發着場トシソノ第一四訪歐飛行モ亦此原頭ヨリ壮擧ヲ起セリ是レ此地ヲ航空發始ノ地トナス所以三十年進展ノ跡ヲ顧ミテ感慨盡クルナシ 　
　今ヤ皇國多事ノ秋志ヲ航空ニ有スル士ノ来リテ此原頭ニ俯仰シ以テ益々報國ノ赤心ヲ鼓励スルアラバ獨リ建立者ノ本懐ノミニアラサル也

昭和十五年十二月
朝日新聞社

日本航空発始之地 東京・代々木公園

陸軍軍人の徳川好敏と日野熊蔵が日本で初めて飛行したのは、ライト兄弟の７年後のことだった。

日本航空発始之地 東京・代々木公園

1910年（明治43年）12月19日、当時代々木練兵場であったこの地において、徳川好敏陸軍大尉はアンリ・フォルマン式複葉機を操縦して4分間、距離3、000m、高度70mの飛行に成功した。 　
　次いで日野熊蔵陸軍大尉も、グラーデ式単葉機により1分間、距離1、000m、高度45mの飛行に成功した。これが日本航空史上、最初の飛行である。

1925年 新宿・戸山ヶ原

終戦まで、新宿の山手線の新大久保～高田馬場にかけて存在した戸山ヶ原と呼ばれた広大な原っぱ。戦後は百人町として戸山団地などが建ち、またその団地も老朽化により昨年、取り壊された。今となっては、東側にあたる戸山公園などの自然だけが、かすかに当時を偲ばせると聞く。

1923年 箱根山地図

1923年（大正12年）の箱根山の地図には陸軍戸山学校、軍楽学校が記載されている。