<高台学会>

高台の鑑賞と研究 

事例 百二十五

2011-06-19 11:51:30 | Weblog
皮鯨といえば小森谷窯でありましょうか。
この窯産のものは端反りの器形が多い中で紹介のものは深い碗成りの形状で珍しき形と言い得るのではないでしょうか。
さて、高台の中はクルクルと数回転、逆『の』の字の回転で削られた痕跡が見て取れます、じゃりじゃりとした荒目のアイスクリームを削ったようにも見えます。中心部の兜巾のざらりとした質感が野趣に富んでおります。
のっぴきならぬ事態が突然起こり、今は静かにその跡が残るのみ、と云った風ではありませんか。
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