17世紀前半から18世紀前半にかけて日本から釜山窯に注文された一群の御本茶碗。
紹介のものはその中でも第一世代の作品であります。
御本茶碗は、総釉のもの、高台周りが露胎しているものなど実に様々です。
高台畳付き外側にも箆削りが一回り確認できます。
勿論このような削りのない作行きのもの多々あり。
高台内は丸く削り込まれ高台から胴の釉掛けに沿って大きく露胎となっています。
制作時代が上がるものほど高台削りが金属器のように鋭利で削り目の様子が高速(?)のものが多いと言えます。
中央部の兜巾は土が滑らかになっています、中心部ほど速度が速い証左ではないでしょうか。