MVCメディカルベンチャー会議

The United Doctors of Innovation ☆ http://mvc-japan.org/

第67回MVC定例会in東京

2008年09月13日 | MVC定例会
医療とITについて学ぶため、下山 二郎氏
(株式会社見果てぬ夢代表取締役社長)を講師にお迎えして、「コミュニケーションのWeb化」をテーマにお話いただきました。

①私は、通信技術を専門とした会社を経営しています。医療に関しては、全くの素人で、受療者側の立場から通信技術を医療に応用する方法を模索しております。

②子供の頃から機械いじりが大好きで、現在もその延長で仕事をしています。株式会社見果てぬ夢は、設立5年目の会社で、通信システムのプログラムを作っています。ソフィア・ローレンのファンで「ラマンチャの男」という映画の主題歌が社名の由来です。

③会社の理念は、「コミュニケーションをweb化し、潤滑、効率的な業務遂行をサポートさせて頂きます。」というもので、テレビ電話や電子ペンなどの開発をしています。

④大学は法学部で、公務員試験にも受かりましたが、技術者になりたかったので、電電公社に入りました。しかし、経理部門に配属され、税務の勉強をしました。ちなみにドクター中松の会社の入社試験には落ちました。

⑤後にNTTドコモの社長になられた大星さんが上司でした。28歳の頃、PHSの初期企画であるポケット電話構想を練りました。1987年当時、私は、「2005年には携帯電話は2000万人に利用される。」という予測を提出し、周囲よりあり得ないと馬鹿にされました。さすがに一億台という数字までは予測できませんでした。

⑥1993年にはアメリカと日本の間に、毎秒1テラバイトの通信速度を持つ海底ケーブルをひく仕事をしました。海底ケーブルは、途中に電気供給設備がないため、直流で1万ボルト以上でなければ、日本とアメリカをつなぐことができません。しかしその電流では、ケーブルが焦げて、サメが寄ってきてしまいます。

⑦アメリカのベル研究所に留学をさせて頂いた後、NTT事務所の次長になりました。タクシン元首相ともその頃に友達になりました。タイ語を必死で勉強して、タイ語で大学を受けて合格しましたが、2年半で日本に戻されたのが残念です。

⑧42歳の時に、NTTを辞め、ローソンのLoppyを活用する決済システムを開発してイーコンテクストという会社を上場させました。またローソンチケットという会社はこのサービスを活用しながら結果、上場しました。

⑨45歳の時に設立した現在の会社では、画像処理技術を用いて、テレビ電話や電子筆耕システムを開発しています。テレビ電話は透析治療の現場で、診療にあたる内科医と透析の専門医をつなぐシステムとして利用開始されています。

⑩私の母は医科大学の看護婦をしていましたが、メモを手に書くと言う話を聞きました。ぺんてる社様と共同開発したエアペンは、キーボードを使わなくてもカルテが記入できる便利な道具です。1日70円程のコストで初期投資なしで導入頂けるのですが、更に努力して、1日10円までコストを落として行きたいと考えております。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。