欠陥メカβ

醗酵気味の隠れヲタ・メカ沢のネタ日記です。突っ込みはご自由になさって下さい。

ラメント感想

2007-03-27 02:40:05 | 

18禁BLゲー、Lamentoをフルコンプしました。

バナーの絵が主人公のものではないのは、単に自分の萌えに忠実なだけです。
※リンク先の公式サイトは18禁です。また以下、本編のネタバレも含みます。未プレイの方はご注意下さい。

■最初に
ラメントは主人公のコノエ総受ゲーです。
「主人公攻を求めているの!」「受攻選びたいの!」という方にはお勧めできません。

■序盤のストーリー
ファンタジー。『リビカ』という種族(猫の耳と尾、習性を持つ人型の動物w)の住む世界が舞台。
世界は動物や植物の生命を脅かす謎の現象・『虚ろ』に侵食されつつあり、深刻な食糧難に見まわれた集落では腹を満たす苦肉の策として、「生贄」という手段をとった。飢えを凌ぐ為に生きたままの同族の肉を喰らう。主人公・コノエの暮らす『火楼』でも「生贄」制度は行われており、定期的に贄が選ばれていた。
そんな末期的な状況の中、ある日コノエの身に変化が起こる。耳と尾が黒く染まり、「不吉の象徴」と古くから言い伝えのある呪いの紋様が身体に浮かび上がった。追い討ちをかけるように、コノエの元に「お前が次の贄に選ばれた」との通達が届く。
贄として喰われずとも、呪いの紋様を他の猫に見られてしまえば殺される。どうせ殺されるのなら、とコノエは村を出る決意をする。

ひたすら甘々なBLが好きな人・血が苦手な人には合わないかと。PS以降のFF、ペルソナなどのゲームが好きなら面白いかと思います。

■不具合
初回版を購入してプレイしたので、不具合にはそれなりに悩まされました。中でもキツかったのが、前触れ無く突然強制終了が起こることでしょうか。EROシーン中に8回連続で強制終了くらった時はPCがBL拒絶反応を起こしたのかと思いました。
公式サイトを見に行ったら案の定、修正パッチが配布されていました。快適なプレイのためにも初回版でのパッチ当ては必須です。(※バージョンアップ後も何度か終了をふっかけられましたが、確かに頻度は低下しました)

■シナリオ
メインとなる攻略対象は、ライ(隻眼傲慢クール猫)・アサト(不器用純粋猫)・バルド(飄々としたオヤジ猫)の三匹。それぞれのエンディング以外にバッドエンドが6種類。
女性向けのADVとは思えないほどのボリュームでした。所々ボイスを飛ばしてプレイしたのにも関わらず、一人目は攻略するまでに8時間を要しました。

ただ、二回目以降のプレイではややぐったりきます・・・。
・主人公が村を出るまでの展開がだるい
・分岐までの共通ルートがやたら長い
・分岐後もストーリーの大筋は同じ展開
もう少しメリハリを考えて作って欲しかったなと多少の不満はありますが、分岐した後の各キャラの個別ルートはとても良かった。ストーリーはぐんぐん加速していき、つい引き込まれてしまいます。萌え関係無しに、ストーリーを読んでいるだけでも結構面白いです。
隻眼傲慢クール猫・ライ×コノエが、若干優遇されているのかな?一番設定が生きていたし、使用CGも一番多かった。ただ3人のどのシナリオも同程度のクオリティを持っているので、贔屓と感じるほどではありません。ライ萌えでなくとも楽しめますよ。

■BGM
ストーリー上「歌」が大きな意味を持つので、BGMにも歌声(vo.いとうかなこ)が入ったものが何曲かありますが、それが「ここぞ!」という場面で効果的に使用されるのでかなり盛り上がります。
平常イベントでの音楽も素敵でした。PCゲームにしてはかなり頑張っていると思います。

■ERO
主要キャラ3匹のエロはそれぞれ2回づつ。
ただ、キャラによってはエロシーンに突入しなければならない必然性が無いように感じられました。まあ、18禁だからエロ入れないと買った人が怒るんだろうけどさぁ・・・。
登場人物は皆「猫科」という設定なので、途中、お約束の発情期エロに突入するんですが・・・それがキャラによっては「どうしてここでエロ描写が必要なんだ!?」と叫びたくなってしまう唐突なエロでして・・・。
特に不器用純粋猫・アサト×コノエ(最萌CP)の発情期が酷かった、です。直前までアサトの過去に関わる重い話をしていたのに、二匹が突然発情してERO★ですよ。もう何事かと。あれはちょっと、個人的に「ちょwwwwwww」なエロスでした。
エロの回数を稼ぐために無理に描写を入れられると萎える性質ですので、エロを上手くストーリーに絡めて作って欲しいものだと思いました。腐女子はエロ目的でBLゲーを買うわけじゃないんだぜ。


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発端は中学生の時に読んだ三/田/誠/広の『い/ち/ご/同/盟』だと思いますが、音楽や歌が感情表現の重要なファクターとして登場する作品に、私は非常に弱いです。
クラシックで作曲家が曲に込めた想いを自分の言葉の代わりに利用するとか、何も語らないけれど感情が歌や音楽から透けて見えるとか、そういう表現に割と無条件にときめいてしまうんです。
多分、私のミュージカル好きもそれと同じベクトルなんだと思います。セリフで伝えられると「ふーん」と思ってしまう役の感情でも、感情に合った曲調の音楽に乗せた歌で語られると不思議と感動が増すんですよね。
紙媒体に比べ、アニメやゲームなどの映像媒体では音楽や歌の効用が大きいので、余計にときめいてしまいます。例えばARIAのアテナさん。漫画では歯牙にもかけなかったですが、アニメで歌うアテナさんは輝いて見えました。他にもクラシックと恋愛を絡めた「金色のコルダ」や、歌が魔法の「アルトネリコ」などがツボです。クラシック界を描いているものの、音楽での感情表現がはない「のだめ」は対象外ですけれど。

そんなわけでラメントも歌が話の上で重要な設定として扱われていたせいで、萌えが1.5倍になりましたよ、と。
だって受が攻の戦いを歌で支援するんだよ!歌ってる間は受っ子無防備なんだよ!歌ってる間は二匹の感覚が繋がるんだよ!相手と絆が深いほど、相手を思って歌うほど歌の効用が増すんだよ!
厨臭い設定だと頭では思うんですが、クライマックスで主人公が歌った時の神がかったBGMの入りには歌好きの血が逆らえませんでした。あのタイミングであの曲は反則だ・・・。サントラが欲しくなってしまったよ。

まぁ歌云々抜きにしても、不器用純粋攻・アサトの忠犬(猫だけど)っぷりにキュンキュンしていたんですけどねゲヘヘ。
受っ子に「俺のものになれ」ではなく「俺は受っ子のものになりたい」と言った辺りで私の萌えゲージは振り切れました。ううう可愛い!そういう風に主従に通じる香りを出さないで・・・!萌え死ぬから!
健気受にはこれっぽっちも萌えないのに、どうして健気攻には萌えてしまうんだろう。不思議だわ。



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