うつぎの、白い花が渓に溢れている。
今年初めての、ほととぎすの鳴き声。
<クツとってこい>となく
ほととぎすは、渡り鳥です。
実家の父が、死んだ朝も啼いていた。
父が死んで、翌年にわたしの初孫が生まれた。
子煩悩だった父に一目見てもらいたかった孫も、早、6年生。
父にとっては、ひ孫もいまじゃ5人となった。
父の守り本尊は、不動明王である。
わたしは父親っこだった。
父が死んでから、お不動さんをみると、
かならず御真言を唱えるようになった。
痛いとも、苦しいとも、一言も言わず、
父の死に様は、男らしく凛としていた。
つらいとき、哀しいとき、
あなたの娘でよかったと
父を恋しく想う。
今年初めての、ほととぎすの鳴き声。
<クツとってこい>となく
ほととぎすは、渡り鳥です。
実家の父が、死んだ朝も啼いていた。
父が死んで、翌年にわたしの初孫が生まれた。
子煩悩だった父に一目見てもらいたかった孫も、早、6年生。
父にとっては、ひ孫もいまじゃ5人となった。
父の守り本尊は、不動明王である。
わたしは父親っこだった。
父が死んでから、お不動さんをみると、
かならず御真言を唱えるようになった。
痛いとも、苦しいとも、一言も言わず、
父の死に様は、男らしく凛としていた。
つらいとき、哀しいとき、
あなたの娘でよかったと
父を恋しく想う。
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