相田みつをさん

肥料

あのときの
あの苦しみも
あのときの
あの悲しみも
みんな肥料に
なったんだなあ
じぶんが自分に
なるための　　　　　　　みつを

言葉をさがして・・

気持ちを伝える前に　後ずさりしている
言葉を声にしたとたん　違うって思う
胸にあふれる思いがあるのに
どんな言葉ででも　伝えきれないから
わたしを抱きしめて　わたしの中の言葉をさがしてほしい
あなたが感じたその思いこそ　伝えたかったこと・・・

私が消えていく・・

夕焼けが紫色に変わる頃
長く伸びた影が消えていく
まるで私が消えていくようで・・

気づかないうちに　消えていればいいって思う
少しは誰かに　幸せをあげられている間に・・・
私の心が醜くなる前に・・・
愛を失う前に・・・

風になればいい

あなたは自由が似合う　気ままに吹き過ぎる風になればいい
そんなあなたを　見るのが好き
私の髪を優しくなびかせ　惑わせるけれど
いつか　あなたは南風になって　行ってしまうわ
それでも　私はきっと　優しく見送れる
あなたは自由が似合う　気ままに吹き過ぎる風になればいい
そんなあなたを　愛したのだから・・

ちょっと悪女？

また始まる舞踏会
時が明日を告げるまで　あなたと踊る

あなたが誰の元に帰ろうが　そんなことは構わない　
今夜だけの愛だから
おとぎの国のお姫様のように　ガラスの靴なんか残さない

刹那でいい　今夜だけ
踊るだけ踊って　明日に忘れ
刹那の恋　今夜だけ

自分らしく・・

自分らしく生きるのって　難しいかしら
でも　どれだけの時間が残されているのか 分からないから
やっぱり、素直に生きよう
出会った愛しいものを受け入れ　抱きしめて・・
出会った悲しみも苦しみも　避けずに・・
どんな人生の展開が待っているか　分からないけれど
こんな私でも　誰かが「出会えてよかった」と思ってくれたら
きっと　それが自分らしく生きた証

線香花火

夏の夜　はしゃいだ花火
最後は　必ず線香花火
一本　また一本
今度は　もっと長く　もっと長くと願いながら・・