『塾を守れ!』
「塾を守れ安政の大獄に挑む!」
内容
幕府大老・井伊直弼(高橋英樹)による、通商条約反対派への弾圧が始まった。
そのことで危機を感じた松陰(伊勢谷友介)は、
井伊の側近、老中・間部詮勝(堀部圭亮)暗殺を企てはじめる。
計画を知った長州藩は、暴走する松陰を捕縛し、野山獄へ投獄するのだった。
同時に、松下村塾も閉鎖されてしまう。
文(井上真央)たちは、松陰を心配するが。
松陰は、獄中から塾生たちあてに、攘夷を決行を指示する手紙を出していた。
そんななか、江戸の久坂(東出昌大)高杉(高良健吾)から松陰に、
計画を諦めるよう手紙が届けられる。
一方、塾を失った塾生たちは、
その怒りをぶつけるため、伊之助(大沢たかお)のもとに殺到する。
憤る塾生たちに、伊之助は、冷静になれと諭し始める。
そして、皆、自らの考えで動いているわけではないと指摘するのだった。
だがついに、入江九一(要潤)と弟・野村靖(大野拓朗)が松陰の檄文に。。。。
敬称略
行動、セリフの前提となる“モノ”がシッカリ描かれていないので、
かなり強引な展開にしか見えないのが、辛いところ。
で。
仮に、それを脳内補完すると。
今度は、今回の演出と展開のチグハグさが目についてしまう。
ほんとに一貫性が無いよね。。。。
こうなった理由は単純だ。
あんなコトも描きたい。こんなコトも描きたい。。。と
欲を出しすぎて、風呂敷を広げすぎてしまっているからだ。
極論を言うと。
ドラマとして考えた場合。
もし今回のラストの文、伊之助そして松陰を描きたければ、
今回の序盤から描いて来た松陰の描写は、あまり必要がない。
むしろ、文と家族のやりとり。。。そして文と松陰のやりとりだけで十分。
しかし。。。今作は風呂敷を広げる。
結局、ドラマとしての芯が定まらず、話だけでなく、
登場人物のキャラまでブレてしまうのである。
ブレれば、何を描いているかが分からなくなることなんて、
今作に限らず、ドラマならよくあることだ。
それが、面白味に直結するなんて、分かっているはずだろうに。。。。