『忠と孝のはざまで』
内容
後白河法皇(松田翔太)たちの陰謀を耳にした清盛(松山ケンイチ)は、
西光(加藤虎ノ介)成親(吉沢悠)を捕縛して阻止。
西光を斬首。成親は重盛(窪田正孝)の助命嘆願により流罪となった。
だが一月後、職を与えられなかった成親は流罪の備前にて死亡する。
義兄・成親の死は、重盛を落ち込ませ、
父・清盛の意図が分からず苦悩するしか無かった。
一方で、法皇の近臣でもある重盛は、板挟みになっていくのだった。
そのころ伊豆にて、政子(杏)に諭され、ようやく目覚めた頼朝(岡田将生)は、
政子の父・北条時政(遠藤憲一)に婚礼の許しを得ようとしていた。
「再び、源氏の棟梁となる」と。
そして京では遮那王(神木隆之介)が、母・常盤(武井咲)のもとで、
いずれ平家を倒すと決意を述べていた。。。
敬称略
重盛「父上の国のかたちが私には見えませぬ。」
まあ。。。視聴者もだけどね
実際、
中盤アタリでは、一瞬だけでも見えたのだが。
気が付けば、福原に移動したアタリから、
主人公の目的が見えにくくなっていった。
「天下をわが物に!」
とでも言ってくれれば、スッキリしたものの。
そういうコトを言うことも無く。
ドラマとしては曖昧表現で、
なんとなく、法皇とのやりとりで魅せてきた。
たしかに、それはそれで楽しいことだったのだが。
結果的に目的が見えなくなった主因だと言えなくも無い。
法皇と戦うことが目的なのでは?という印象になってしまった。
登場人物通しのやりとりは、ドラマとしては真っ当であり
納得出来る内容だったのもまた事実なのですが。
が。。。
歴史を知っている視聴者ならまだしも、
知らない人が多い“時代”を表現している今作において、
この主人公の目的の曖昧さは、致命的だったと言えるだろう。
個人的には、かなり楽しんでいる部分が多い。
色々な意味で、これはこれで良いと思っている。
本心から、そう思っている。
ただこれが万人受けしているモノであるかどうかで言えば、
間違いなく。。。“そうでは無い”と言いきることが出来ます。
ドラマが、すべて万人受けするモノであるべきであるとは言いません。
問題があるのは
今作が《大河ドラマ》という“NHK”の看板番組であると言う事なのだ。
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第43回