「実母の正体」
内容
美奈(尾野真千子)信次(江口洋介)のもとに、
真知(余貴美子)が慌ててやってくる。
ハジメ(横山歩)の母を名乗る女性が現れたという。
その直後、黒川月子(富田靖子)が現れ、“ヒカリ”を返せと告げる。
困惑する美奈と信次。真知は、無理だと説明しても、一切退かない月子。
そして“孫・ヒカリ”の出生届をとりだし、連れ帰るというばかり。
真知が、なんとか説得して、月子は帰って行くが。。。。
美奈と信次は、真知から説明される。
制度上、実の親が拒否すると、里親には為すすべが無いと。
ただし、虐待のコトがあるため、児童福祉法二十八条が適用されれば、
ハジメが実親の元に戻ることは無いと言う。
その場合でも、実名が判明したため、“ハジメ”が使えなくなると。
一縷の望みに賭け、美奈と信次は、
今までどおり、ハジメと暮らしはじめる。
そんななか、真知から連絡が入る。ハジメの出生届が本物と証明されたと。
特別養子縁組を認めてもらえないか、提案したが無理だったという。
そのうえ、実母(志田未来)への接触も出来ず。
処置が決定するまで、児童相談所でハジメを預かることになったと。。。
敬称略
さすが、遊川和彦さん!!
そのヒトコトに尽きますね。真骨頂と言って良いかもね。
1つのことをきっかけにして、一気に崩壊状態へ。
間違いなく“起承転結”の“転”であるのは、言うまでもない。
あの“初回”からの変化、成長などを
3ヶ月という劇中の時間で、シッカリ描き込み、
“家族”を作ってきたからこそ、
もの凄く、重い。。。。“転”になっていますね。
見事としか言いようがない。
秀逸だったのは、真知の本心を、シッカリと描いたことだ。
余貴美子さんの演技だけでも、十分だったんだけどね。
そう。視聴者の脳内補完でも、成立するわけですが。
でも、四面楚歌では無いことを描くことは、
美奈と信次の気持ちを強調するには、必要だったかもね。
脳内補完では、あらぬ補完をするかもしれませんし。