「痛みとは…」
内容
イバラ(中村蒼)の話や、白神(伊藤英明)の論文などから、
為頼(西島秀俊)は、ようやくイバラが白神の罠にはめられていたと知る。
だが、その直後、為頼が止めたにもかかわらず、
早瀬(伊藤淳史)が、イバラを銃で撃ち。。。。川に転落してしまうのだった。
診療所に戻った為頼は、事情を菜見子(石橋杏奈)和枝(浅田美代子)に伝える。
その話を、サトミ(浜辺美波)が聞いてしまい、
診療所を出て行こうとするが。。。。。
そんななか、早瀬が為頼の診療所にやってくる。
為頼は、犯因症が見えたと早瀬の罪を責めたうえで、
白神に誘導された可能性を伝える。
治験データから、一家殺害事件も白神により誘導された可能性があると。
為頼の話で、我に返った早瀬は、もう一度事件について調べはじめる。
だがそのころ、白神はクリニックから姿を消してしまっていた。。。
敬称略
最初に、どうでもいいことを。
為頼の家というか、診療所というか
為頼&和枝家族に、菜見子が。。。完全に馴染んでいますね。
サトミがいるにしても、馴染みすぎだろ!(笑)
「スイマセン。自分の家みたいに」
そのとおり!
そこはともかく。
話自体は、今までの謎解き。。。そして、様々な説明。
そしてエピローグですね。
最終回としては、丁寧に描ききったと言っても良いだろう。
作品自体が、
一風変わったと言うよりも、かなり変則的な作品でしたので。
それを、最初から最後まで貫き通したことは、評価すべき部分。
もちろん。。。今作の“らしさ”も描き込みましたしね。
そう考えていくと。
脚本、演出そして俳優が、上手く噛み合い、よく作られていた作品だと言えます。
ただし、それは、あくまでも結果論。
そこが、今作の問題点でしょう。
たしかに、縦軸で盛り込んでいた白神、イバラなどを含む
事件など。。。悪いとは思いません。
それはそれで、面白さがあったと思います。
でもね。いくら縦軸であっても、引っ張りすぎ。
特に問題があったのは、その引っ張り方。
単に引っ張っているだけで、興味を惹くような引っ張り方をしていないのだ。
そのうえ、主人公を芯に据えた見せ方をしなかったため、
どうしても、話が散漫になってしまった。
極論を言えば、面白さがあるのに、邪魔だったのである。
ちなみに、
最も痛かったのは初回の見せ方。
どう考えても、為頼で、魅せてくると感じたよね。。。。
そのため、いろいろなことをやっても違和感に感じてしまったのである。
やり方次第では、もっと可能性があった作品だったと思います。