きょうのカルカル 

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父と暮せば

2006-03-02 22:20:48 | 鑑賞
京都シネマ2005年上映ベスト3の『父と暮せば』を見に行く。
会員なので500円で観れたラッキー。
でも、1800円払ってみても全然いいと思える作品だった。

りえちゃん。ほんといい女優さん。
彼女はきっとこれから年を重ねていい雰囲気を持った女優さんになることでしょう。

広島の被爆者の映画ですが、登場人物は3人といってもいい。
それもほとんどが父娘2人のシーン。静かだけれどすごく力強いとでもいうのか。

ちょっと前に、こうの史代著『夕凪の街桜の国』という漫画を借りて読んだ。
それにも同じように被爆した若い女性が出てきた。
今まではその後の物語っていうのは知らないに等しいものだった。
だから少なからず衝撃もあり、自分と同じ年代の主人公というのも考えさせられるが多い原因であるのだろう。
この本を読んだときもそうだったけど「感動した」という気持ちではない、でも何かが私の中にしっかりと残る、そんな作品だった。

小中学校の頃は季節が来ると戦争についての作品なんかをみせられてた。
今は自分から見ないといけない状況。だからこそこういった作品をつくってくれるとありがたい。

そういえば小学校の2年だったか原爆のアニメを見た日に「あのねノート」で母にそのことを伝えた。
すると返事として母が書いてくれたのは、子どもにむけてにはあまりにもしっかりした内容の長文だった。なんだか担任の先生の印象にも残ったらしく後日みんなの前で読んでたなぁ。
その内容を詳しくは覚えてないが「井伏鱒二の『黒い雨』という作品を大きくなったら読んでみてください」という言葉はそのときからしっかりと覚えている。
もう「大人」というには十分な年齢の私ですが、まだ一度もこの作品を手に取ることはない…。ごめんよ、お母さん。
今読んでる本たちが片付いたら読んでみようかな。



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ども (すみっこ)
2006-03-03 16:02:57
いいな~。私も映画行こうっと。辞めてみると職場がなつかしくなるもんだ…久しぶりっす。辞めてからそんなにたってないのに、1ヶ月くらい経ったような気がする。



無職っていう状態が初めてだし、就活は厳しいけど、まったくの白紙な状態の自分を楽しんでやってます。



今日は時効警察のある日ですな。もうすぐ終わるのでさみしいね。
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HN変えました (こじろう)
2006-03-03 22:26:03
そんなコメント書いてくださるって、

お母さん素敵だね。



ほんとに『黒い雨』はいいですよ。

日本文学を読んだ経験は本当に乏しいんだけど、中学生のときに難しいなと思いながら読んだ本で、覚えています。

もいっかい読み直してみようかな。
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HNいろいろ (match-ann)
2006-03-06 21:52:22
うわっ、きび団子の国の使者たちが集まっている(笑)



>すみっこさん

名前だけ見て、誰?と思ったら、これはこれはいらっしゃい

一度リセットして新しいスタート切るのはいいねぇ。

私も後に続きたいです。最近嫌なのよ、仕事が。



時効警察、先週もまた途中で寝てしまった。

姉もはまってて同じくよく見逃すので「DVDでたら買う」と宣言してた。今週は気合入れて見んとあかんね。



>こじろう氏

HN変更、ここまできたら一種の恋の病になってるのでは?? 

『黒い雨』良いのかぁ~。ではぜひ読んでみるよ。







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