紫の物語的解釈

漫画・ゲーム・アニメ等、さまざまなメディアにひそむ「物語」を抽出して解釈を加えてみようというブログです。

【るろうに剣心】のアフターストーリーを妄想する

2010-05-21 23:06:59 | コミック全般
【るろうに剣心】の最終回では、剣心と薫の息子・「剣路(けんじ)」が登場したり、
塚山由太郎がドイツから帰国して、弥彦と並んで神谷活心流の師範代になっていたり、
鯨波戦で活躍した新市や、左之助の弟・央太が門下生になっていたり、
弥彦が左之助の悪一文字と剣心の逆刃刀を受け継いだりと、
なかなかに続編への妄想を駆り立てられる内容となっている。

と、いうわけで今回は【るろうに剣心】のアフターストーリーを妄想してみる。
なお、明治二十七年の剣心たちを描いたOVA【るろうに剣心 星霜編】は
考慮しないものとする。


 明治十六年

完全版最終巻に収録されている「春に桜」という短編エピソードで、
明治十六年の剣心たちの姿を見ることができる。


剣心、薫、剣路。
本編終了時より五年後の姿だが、剣心の若々しい外見は相変わらず。
この時点で34歳くらいのはずだが。
薫は、本編時の剣術小町な印象とはがらっと変わって、
すっかりお母さんといった感じか。このとき22歳。
剣路は父ちゃん嫌いの、母ちゃん大好きっこ。


恵。
故郷の会津で診療所を開業している。
女狐と呼ばれた本編時の高飛車な様子はなく、すっかり大人の女性(27歳)。


蒼紫、操。
戦いから身を引き、葵屋の主となった蒼紫。このとき30歳くらい。
そして、操。奇跡的なほどあんまり変わってない。
操、もう20歳過ぎてるはずなのに・・・。


斉藤。
何故か北海道にいるらしいとのこと。
「人誅編」のあとに「北海道編」をやる予定があったことの名残か?


弥彦、燕。
15歳となり、元服の祝いとして剣心の逆刃刀を受け継いだ弥彦。
弥彦主人公の短編「弥彦の逆刃刀」を読んでもわかる通り、
弥彦が主人公でも魅力的な物語が成立するくらい、主役のオーラをまとう。
燕も正統派ヒロインといった感じか。
ライバルは、ここには登場していないが、由太郎でピッタリだろう。


左之助。
日本を飛び出してから、アメリカ→ヨーロッパ→アラビアを経て
モンゴルで馬賊となる。
最も変化の激しいキャラ。



 以上を踏まえ、続編を妄想

真っ先に思いつくのが、弥彦が主人公のストーリーだろう。
既に、白羽取り千本制覇の神谷活心流師範代・明神弥彦として
名を馳せ、剣心の逆刃刀まで受け継いだ弥彦は、主人公として申し分ない。
ヒロインは燕、ライバルは由太郎である。
由太郎は本編で腕を痛め、治療のためドイツに渡ったが、
明治十六年には帰国して、神谷活心流の師範代にまでのぼりつめた模様。
るろ剣作者の和月氏によると、フェンシングを身につけて帰国する、
という案があったようで、燕と弥彦を交えて一本番外編を描けたら、
と述べていたことがあった。
明治少年少女活躍譚。良い感じではないか。

あと、気になるのは左之助だ。
アメリカ、ヨーロッパと冒険している時のエピソードが是非読みたい。
和月氏のるろ剣の次作として【ガンブレイズウェスト】という西部劇漫画があった。


GUN BLAZE WEST ガン ブレイズ ウエスト (1~3巻 完結)

この漫画の舞台は1880年のアメリカ西部であり、ちょうど左之助が
アメリカを放浪していた時期と重なる。
【ガンブレイズウェスト】に左之助を登場させる予定はあったらしいが、
残念なことに【ガンブレイズウェスト】が打ち切りとなってしまったがために実現しなかった。
そこで、ヨーロッパに望みをかけたいところ。
現在、ジャンプSQにて連載されている和月氏の最新作【エンバーミング】は
19世紀のヨーロッパが舞台である。


エンバーミング(1)

これは、左之助登場に期待が高まるではないか!
【エンバーミング】への左之助登場を妄想せざるをえない。

最後に剣心の息子の剣路について。
登場人物設定秘話によると、剣路は後に剣の素質を開花させ、
話に聞いただけで飛天御剣流の技をいくつか体現するほどの天才ぶりを発揮する。
しかし、性格の歪みも徐々に大きくなり、斉藤以上にひねくれて
志々雄以上に自己中な青年に成長する。
やがて、飛天御剣流と逆刃刀の継承をめぐって、弥彦と燕の息子である
明るく一本気な少年「明神心弥(しんや)」とライバル関係となって闘う
という、アフターストーリーが和月氏の頭に浮かんだらしい。
これは、ものすごく読みたい・・・。
【エンバーミング】が完結したら、是非とも、るろうにアフターを
描いてもらいたいトコロです。


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6 コメント

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るろうに剣心・第二部 (たけ)
2011-10-22 21:22:08
こんにちわ。楽しい記事をありがとうございます。
連載が終了した時に私は次のような第二部を妄想しました。主人公は剣心の孫で弥彦の弟子。で、彼が剣心を襲名するところから始まって、ガダルカナル島で謎の古代遺跡を巡り飛天御剣流を使ってアメリカ兵(ナチスでも可)と戦うというもの。第三部は当然スタンド戦だ!!
返信する
Unknown (山菜)
2012-09-22 21:27:39
>斉藤。
>何故か北海道にいるらしいとのこと。
>「人誅編」のあとに「北海道編」をやる予定があったことの名残か?

史実では北海道に赴任したからです。
返信する
Unknown (Unknown)
2012-10-20 11:06:03
おもしろい記事ですね!
私は最近見始めたばかりで
最終話まで見ていないのですが、
最後おもしろそうですね!
返信する
Unknown (Unknown)
2012-10-20 11:06:29
おもしろい記事ですね!
私は最近見始めたばかりで
最終話まで見ていないのですが、
最後おもしろそうですね!
返信する
『るろうに剣心』最終回 (落葉)
2013-01-14 19:49:45
読破させて頂きました。
素敵な記事をありがとうございます。

『るろうに剣心』の最終回は、テレビアニメ編、OVA『星霜編』ともに、
残念極まりなく……、

ファンとしては、
未だ、胸のモヤモヤが晴れない日々を送る嵌めに陥っております。

そんな中上映された、
『るろうに剣心』の実写化。
良かったですよね。

これを機に、
是非とも原作のキャラクターに出来るだけ準じた最終回の映像化を期待したいものです。


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