多摩、ときどき山

多摩の暮らしと山のブログ

静かなる北ア、大日岳へ

2017-09-06 12:39:09 | 山のこと
8月29~31日、北アルプス/大日岳(だいにちだけ・2501m)に行きました。

北ア北部・立山の西に位置する大日連山。奥大日岳(2611m)を最高峰に、中大日岳(2500m)、大日岳、早乙女岳(2060m)、前大日岳(1779m)などが連なり、その丸みを帯びた山容は、早月川を挟んで対峙する剱岳(つるぎだけ)と好一対の対象美を見せています。同時に、日本海側の豪雪地帯特有の湿原や池糖が発達、稜線のいたるところにお花畑とハイマツ帯が広がり、ニホンジカもまだ入っていないため原始に近い自然を味わえるのが大きな魅力。国の特別天然記念物ライチョウの代表的な生息地としても知られています。

いわゆる「百名山」ではなく、登山者の多くが剱・立山に流れる場所にあるため「訪れたい人が、静かなトレッキングを味わえる」山。私も念願叶い、この度、妻と二人のんびり歩いてきました。


大日平(だいにちだいら)

お隣りの弥陀ヶ原とともに「ラムサール条約登録湿地」に指定。標高約1600~1700m、過去の火山活動によって形成されたなだらかな溶岩台地上にのびやかな草原が広がり、昼寝がしたい!…そんな場所です(笑)。上奥のピークが大日岳。


29日14:35、気温18℃。

宿泊した大日小屋(真ん中上)は…

ランプの灯りが素敵な、昔ながらの山小屋。しかも、本日の宿泊者は私たちを含めてわずかに4名。

食事も、美味しくいただきました~ギター職人のイケメン小屋番さん、お世話になりました。


ミヤマリンドウ(深山竜胆)

イワイチョウ(岩銀杏)

チングルマ(稚児車)のお花畑と…

果実。こちらは、日本の高山の秋の風物詩ですね。



タカネマツムシソウ(高嶺松虫草)とカライトソウ(唐糸草=右上)。


絶滅が心配されるライチョウ(雷鳥)。


大日連山を縦走した30日、2家族、計12羽と出逢うことができました~がんばれ。



夕刻、宿泊した雷鳥荘より大日連山(奥)を振り返る。

計画では当日、立山連峰の主稜線を五色ヶ原(ごしきがはら)まで縦走する予定でしたが、明け方の秋雨前線通過による雨と風にあっさり断念。(苦笑)

最終日の31日…




あまり歩かれていない?東一ノ越の道へ。

真新しいツキノワグマの糞にドキッ…。

北アで5年ぶり、イヌワシ(狗鷲)の飛翔も確認することができました!道中誰にも会わず、黒部平に下山。


黒部ダムより、東一ノ越(左上の鞍部)~立山(右上)の稜線を振り返る。

夏山シーズンが終わり、なおかつ平日狙いのプライベート・トレッキング。天候不安定で人影が少なかったこと、そして一大観光地・立山室堂エリアに近い分、大日連山の静けさと豊かな自然が心に染みる三日間になりました。

来年は、高山植物が旬の8月初旬に、お客さまをぜひご案内したいと思っています~お楽しみに!











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