大阪アルティメットMEMO

関西のアルティメットを中心に徒然なるままに書いてみる

チベッツレポート(その3)

2007-07-27 | 練習試合
 マンツーマンディフェンスについては予想通りハンドラーに対するディフェンスが強い。横の動きでハンドラーのディフェンスを振り切るのはかなりの骨だ。だが、前回記述した通りミドルのプレイヤーはハンドラーに比べて少し弱い。(これは弱点という話ではなくあくまでハンドラーと比べての事であって他の中堅チームと遜色はない)ホライゾンオフェンスらしくミドルでガンガン攻めていければ特別ディフェンスの強いというイメージ持たずプレーする事ができると思う。
 ただ私はホライゾンを止めるツボはハンドラーに対する圧迫だと考えている。ミドル主体のホライゾンになぜハンドラーへの圧迫がツボになると考えているかというと、バズのプレイヤーから聞いた「ホライゾンはミドルが止まったら終わり」という言葉にヒントがある。これについては後日改めて詳しく書こうと思う。いずれにせよ、ホライゾンはミドルの足を止める!そして足を止める方法としては疲労・強いディフェンス・ゾーン・スペースの限定が考えられる。今回の練習で見る限りは疲労が一番危ない。真面目に、手を抜かず、そして諦めずひたすらオフェンスに食らいついていく、これがオフェンスの疲労を誘う最も有効な手段だ。それをチベッツのディフェンスは実行することができる。ゲームの後半戦、ミドルの足が止まりだしハンドラーが我慢で回す時間が多くなればチベッツのマンツーマンはホライゾンにとって脅威となるだろう。

チベッツレポート(その2)

2007-07-27 | 練習試合
 今回練習に来てくれたのは10人程度。スピリッツのだらだらモードを吹き飛ばす走りっぷりだ。ここ数年チベッツと試合をやっているが一度たりとも手を抜いたプレーを見たことがない。いつも全力でプレーして全力で走りそして諦めない。バズにしてもそうだが状況に左右されず高いモチベーションを持ち続けられる、これは技術云々以上に大切なことだ。チベッツとゲームをすると、いつもそれを思い知らされる。

 今回も手抜き無しのガチ試合。しかも最後まで彼等の動きは落ちない。プレースタイルは違うが中京や大体など体育系の学生を相手にしている感覚を持つ。オフェンスはホライゾンより従来のスタックが多いようだ。ハンドラーで押し上げていくスタイルならば寧ろ従来スタックの方が良いのではないかと私は思っているのでチベッツにとっては良い選択だと思う。敢えて本命のホライゾンを見せなかったのかもしれないが・・・。ハンドラーのパス回しは堅くなかなかミスを誘えない。インサイドよりはふんわりとした裏を多用してくる。これが絶妙なリードパスとなってロングシュートの大チャンスになる。実際決定的な場面を何度も作られた。ただミドルはハンドラーほど恐くはなくロングシュートの打ち手も1,2人くらいしかいないようなのでロングで点数を取られたのは余り多くなかったと思う。安定していてしかも攻めていけるハンドラーとロングシュートも打てて奥にも走れるミドルが共存すればもっと手をつけられないチームになるだろう。。。その点に関してはまだ付け入るスキがあると思う。

チベッツレポート(その1)

2007-07-26 | 練習試合
 7/8堺グリーン広場でチベッツと近大と練習試合を行った。かなり時間が経ってしまったが改めてチベッツについて書いてみようと思う。

 加茂川チベッツ。お馴染みのオレンジのユニホームをまとう関西の強豪。京大大学院生が中心となっていて更に京大4回生が毎年加わる常に若いチームである。大阪からは離れているせいか、他チームとの練習やマイナーな大会にはなかなか出てこない少し閉鎖的なイメージがある。ただ近年関東の強豪ロキートスと太いパイプを持つようになり合宿等を行っているようである。合宿だけでなくプレイヤーの行き来もある様でチベッツのプレイヤーが関東に行った場合ロキートスへ関西に来た場合チベッツへという構図が出来つつある。まあ、現状ではチベッツの主力の殆どがロキートスへゴッソリ移ってしまっているため五分五分な give & take になっている訳ではない様だ。

 これまでのイメージではスロー、キャッチ、走る、というアルティメットの基本技術の平均点が非常に高い。チベッツの練習に行ったことはないが、延々と基本練習をやっているのではないか?と思う。特にハンドラーの技術が高く、ホーミーではないのだがドンドン押し上げていくオフェンスを得意としている。またハンドラーに対するディフェンスも非常に強い。ミドルでガンガン勝負の大体とは真逆のプレースタイルで大体が苦手とするのはそこに秘密があるのかもしれない。一昨年のバズ戦等は完敗ではあったものの一番試合らしい試合をしたのではないだろうか?前述した閉鎖的な環境が独自の進化を進めている様に思う。

チベッツと練習試合

2007-07-07 | 練習試合
 8日に近大と練習試合をする事になっているが、急遽TIBETS(チベッツ)とも合同ですることになった。内幕は近大とチベッツが合同練習をする事が既に決まっていたところにスピリッツが申し込んで「じゃ一緒にやりましょう」って事になったんだと思う。
 
 少しチベッツの紹介をしておこう。彼等のホームページからの引用になるが→http://tibets.at.infoseek.co.jp/tibets.htm 「加茂川TIBETS」というのが正式名称。1998年に結成され京都大学BREEZEのOBが母胎となって構成されている。OBといっても大半が大学院生らしく、また少し特殊だが大学4回生は毎年学生選手権にはエントリーせずTIBETSで全日本選手権を戦う。まだ学生が多いと言うこともあって練習は週に3回。プレースタイルはガンガン走るという印象だ。全日本では過去に4位という好成績を残しており、関西では大体大、スピリッツと並ぶ強豪である。本戦出場はこの3チームが中心となって動いている事は疑いない。
 
 堅実なオフェンスとハンドラーに対するディフェンスが強いという印象をもつ。過去の文化シヤッター戦も負けはしたが善戦したと言って良いと思う。最近は負けが続いている様だが一時期は大体大にめっぽう強く何となく大体大も苦手としている様に感じる。
 ただ、ここ2,3年の間に主力と呼ばれるメンバーが東京に就職したらしく殆どがロキートスに入ってしまった。毎年、若い生き生きした奴らが予選にはエントリーするのだが果たして今年はどうだろうか?先日話した様子では今年は少ないようである。。。
例によって練習後分析してみる事にする。。。

近畿大学と練習試合

2007-07-06 | 練習試合
 近畿大学は何を隠そう私の母校である。1987年創設。2007年4月をもってまる20年の歴史を持つこととなる。過去2回学生選手権で優勝(内一回は小生3回生の時)した経歴を持ち、現存するチームでは関西最古の由緒正しきチームだ。最近は関西では大阪体育大学の天下が永らく続き、新鋭のびわこ成蹊スポーツ大学にも押され気味ではあるが関西学院大学や京都大学などとならび中堅所をガッチリ確保している。先輩としてはそろそろ古豪復活となってもらいたいモノだ。
 ウィミンズ(今年よりレデイースから変更)のチームは過去存在していたが現在は無く(今年数人入った様だが・・)ほぼ男子のみのクラブ構成となっている。先日練習した時には一年生が7人ほど来ていたみたいだが、今週末果たして何人残っているだろうか?毎年、夏を越えるまでは心配である。できれば5人以上は残っていて欲しい。
 ホームページは無いようで一つ前の残骸が更新されずに残っている→http://www.geocities.co.jp/Athlete-Sparta/3117/ う~ん先輩としては更新していって欲しいなあ。。ま、いずれ好きな奴が入ってきたら作成してくれるだろう。

 近大のチーム分析は日曜日の練習後、また徒然なるままに書いてみようと思う。。

スタック

2007-07-05 | オフェンス
 最近ホライゾンが主流になりつつあるが、まず従来のスタックについて徒然なるままにに書いてみる。
 従来のスタックとは図の様にQBに対して真っ直ぐコート中央に整列し、両サイド(A,B)に広くスペースを取り、そこで攻めていくオフェンスの事をいう。またロングシュートに走り込むための奥のスペース(C)を空けるためにスタックをコンパクトにする事も重要だ。このオフェンスの場合両サイドがオープンスペースとなり、スタックがあるコート中央がデッドスペースとなる。
 このオフェンスのコンセプトはハンドラーでどちらかサイドにスイングしてそれに対して逆サイドにスタックをシフトし、オープンサイドのスペースを広く確保して一対一の状況を作るというものだ。一対一で広大なスペースが与えられれば、先日書いた通り、かなりのオフェンス有利である。しかも、足が速い、身長が高い等身体能力の高いプレイヤーがそれを実践できれば余程の事が限りディフェンスする事は難しいだろう。。。学生の様に絶対的なエースを中心に攻めるプレースタイルならば今流行のホライゾンより有効なのかもしれない。
 一方欠点はどうか?スタックは前述した通り一対一が基本である、故他のプレイヤー(ディスクに絡まないプレイヤー)はスペースを空けることに専念しなければならない。このスペースを空ける動きがしっかり出来ないと一人に広いスペースを与えることが出来ない。このスタックのシフトが意外に難しい。それにパスをもらうために動く場合、一度スタックから出るという動きをしなければピック(進路妨害)になり安いという点も上げられる。パスをもらわないプレイヤーがスタックとして狭いスペースに固まっているためポーチやチェンジが容易にされてしまうという事も欠点といえるだろう。。。

オフェンス

2007-07-03 | オフェンス
 アルティメットのオフェンスは如何に一人一人に広いスペースを作り与えることが出来るか?が非常に重要である。また反対にデイフェンスは如何にオフェンスにスペースを潰して狭いところでプレーさせるか?が重要だということになる。要はオフェンスとディフェンスの陣取り合戦なのである。これを意識できているか否かでオフェンスやディフェンスに雲泥の差が出てくる。
 なぜオフェンスに広いスペースが重要になってくるかというと、例えばこんな事を想像してみて欲しい。10m四方のコートと50m四方のコートを作る。そしてその中にオフェンス一人、ディフェンス一人が入り中央にスローワーとそれに対するストーリングがいるとする。ルールはテンカウント以内にパスをもらうこと。どちらがパスをもらいやすいかというと当然広いコートの方だ。ではなぜ広いコートの方がもらいやすいかというとパスをもらう選択肢が多いからだ。
 実際のゲームでもそうである。パスをもらうという行為は一対一だが実は7対7でスペースの空け合い潰し合いをやっているのである。オフェンスのスペースを広く活用する手段としてスタックやホライゾンがあり、スペースをを潰す手段としてフォースミドルやフォースワンサイド、ゾーンがある。基本的なことだが7人でそれを行っているという意識がないとなかなか機能しない。強いチームがなぜ強いかは身体能力が高いだけやスローが上手いだけでは無い。ディスクに絡まないプレイヤーの動きにこそ注目するべきだろう。