多忙な人のスローライフ(ロハス)

都会でカンタンにできるスローライフ(ロハス)的行動と関連書籍などを、写真とコピーでご紹介します。

足元の小さな住人と交流、ロハス流 気分転換術

2005-03-25 | 手軽にできるロハス
前にご紹介したミクロハイクもそうだが、
足元の自然をジックリ観察することは楽しい。

写真は近所の家の前にあった鉢にいた小さなクモ。
おそらくアズチグモ。花の上でジッと手をひろげて食事がくるのを待っている。
オノヨーコさんじゃないが、このクモにとっては、
地面1mのところがすでに空なんだなあ、などと思ったりするのも楽しい。
ひらすらこの姿勢をとり続けるクモくんに、
「腕、疲れへんの?」とか声をかけたくなる。

仕事に疲れた昼休み、会社近くの公園の花壇にいる小さな生き物と
交流するのも気分転換にいいものだ。

●足元の自然をインディ・ジョーンズ気分で探検してみよう!
「街で小さな自然を探検、ミクロハイク」をご覧ください。

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●ミクロハイクなど身近な自然をディープに楽しめる遊びをご紹介
ネイチャーゲーム〈1〉

柏書房

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星野道夫の愛したアラスカに、温暖化の脅威

2005-03-16 | 少し硬めのロハス
「親愛なるシシュマレフ村長様
この手紙を書きながら、あなたの御好意を願っています。
私は星野道夫という二十歳の日本の学生です。」(1997年1月号SWITCHより)

3月11日 朝日新聞に「アラスカ温暖化~先住民の暮らし深刻」という記事がでていた。写真のキャプションに「アラスカ州西部シシュマレフで、海氷が減り永久凍土が溶けるなどして侵食被害を受けた沿岸部」とある。星野さんが好きな方なら、その町に聞き覚えがあるだろう。まだ慶応大学の学生だった星野道夫さんが、始めてアラスカを訪れ3ヶ月間暮らした村だ。
冒頭の文章は、ナショナルジオグラフィックの空撮写真を見て、シシュマレフでひと夏過ごしたいと考えた星野さんが出した手紙の書き出し。
※写真はその時撮影したものらしい(同SWITCHより)

新聞記事の内容を少しご紹介する。
・ アラスカ全土で、この半世紀で気温が3~4度上がった(地球全体の気温上昇は過去100年で約0.6度に過ぎないのに)
・ グリーンランドの氷が急速に溶けており、夏になれば溶け出す面積が最近23年間で16%も増えた。
・ この30年間で夏の北極の氷が20%近くも小さくなった。
他の地域と比べ、アラスカは5~10倍の速さで温暖化が進んでいるらしい。

その結果、川の氷が薄くなり冬の狩りに支障がでたり、漁で魚がとれなくなったりと、
先住民の暮らしに大きな影響がでているという。

星野道夫さんが写真で私たちに残してくれたアラスカの美しい大地や
アラスカ先住民の人々の暮らしが、今この瞬間にも温暖化により脅かされているのだ。

●以下サイトで 温暖化について 今すぐできることなどが紹介されています。
・「全国地球温暖化防止活動推進センター」:身近でできる温暖化防止活動を紹介しています。
・「温DOWN化計画」:生活の中で温暖化と感じたことをTBできるブログ「身近で感じた温暖化ストーリー」などがあります。
・「ストップ・ザ・温暖化キャンペーン!!」:環境家計簿(エコシート)を使って家庭での電気、ガス、水道などの消費を減らすなど、できることからはじめようというキャンペーンサイトです。

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表現者

スイッチパブリッシング

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アラスカ 風のような物語

小学館

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北へ南へエコツアー、ロハス的な旅とは?

2005-03-14 | ロハスな旅を求めて
旅に出ると、観光地より海や山の中でできるだけ自然に触れる時間を多くとるようにする。
シュノーケリングやカヌー、ラフティングなどは欠かせない。なにやら心と体が求めるのだ。
カヌーは何度か習いにいったが、それほどうまくない。静水かゆったりとした流れを下るくらい。北海道に言った時はカナディアンカヌーで早朝の屈斜路湖をツーリングしたり、釧路川の源流を下るというツアーを体験した。
地元近畿では、吉野川や淀川、鳴門海峡あたりで時折り、カヌーを楽しむ。
西表島ではピナイサーラの滝に向かって川をさかのぼるというカヌーツアーに参加。
途中、島の動植物についてガイドさんからいろいろと説明してもらえる。
滝につくと、滝つぼにつかったり、滝にうたれたりできる。
こういったツアーの賛否はあるのだろうが、ツアーガイドの方がその地域の動植物について詳細に語ってくれるのをきいていると、この生態系を守らないとっていう気持ちになる。

米国のエコツーリズム・ソサエティーによると、
「エコツーリズムは、自然環境を守り、そこに住む人々の生活向上に
貢献できる「責任ある旅」の形態である」とのこと。

猪澤也寸志さんのブログ「宮古島からはじまるスローな革命」でも「エコツーリズム」から一歩進めた「環境観光」についてとりあげられている。
そこで紹介されているのは「観光客が来れば来るほど美しくなる」という考え方。

自然を守るためには費用がかかる。自然を美しいままにするために、環境を破壊する産業施設が建設されたり自然を破壊する方法での農業などしなくてもいいよう、美しい景色を活かしてそこに住む人たちの雇用を促進する必要もあるだろう。
旅の途中で通り過ぎる その美しい風景の持続するために旅人として何ができるのか・・・ロハス的な旅人なら、ひとりひとりが自分なりのサスティナビリティ・システムを持って旅をしたい。

●モノクロ写真ですが、奥に見えるのが西表島のピナイサーラの滝です。翌日、星砂の浜でシュノーケリングをするとイカの群れや、巨大なウツボを見ました。浅いところでも大きな熱帯魚が多く素晴らしかったです。
透明度では、波照間島の西の浜の方が上でしたが、魚影の濃さでは星砂の浜に軍配!八重山諸島には、また行ってみたいなあ。

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●カヌーの本は何冊か持っていますが、見ているだけでも楽しいです。
カヌーツーリングブック

山海堂

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本もの三段活用は、ロハス生活の礎

2005-03-11 | ロハスなオススメ本
日曜日に、ヨシ葺きの竪穴式住居風カフェ「まだま村」に行ってきた。その壁に、大きく「和楽」という書がかかっている。詩人 坂村真民さんの書かれたものだそうだ。
真民さんがまだま村に来て、深夜2時から6時間かけて一心不乱に書を書き続けた中の一枚だという。そのドキュメントをまとめた本が、置いてあったので(まだま村出版)買ってきた。

帰宅して、書や詩が紹介されているページを一枚一枚めくっていく。
力がある、訴えてくる、何かしら心が動かされる。
そう思って見ていると「本もの」という詩があった。

「本もの」
本ものには
かならず霊気が
たちのぼっている
書には書の霊気が
画には画の霊気が
詩には詩の霊気が
人には人の霊気が
火のように燃え
泉のように湧き

老いても衰えぬ
白光がただよっている 
(以上「書はこころ」 坂村真民 まだま村出版より引用)

身の回りには、おびただしい情報やモノがあふれており、日々触れるものは 玉石混交。
毎日の生活で触れるもにはらしきモノや者が多く、「本もの」というとなかなか出合えない。

たとえば食。信州 キャンプ旅をした時に、青空販売で買った地のキノコの濃厚さに驚いた。これが「本もの」ならいつも食べている紙のような味のあれは何なのだ?
たとえば人。ネットで検索すればいくらでも情報が手に入る世の中、少し気のきいたことは誰にでも言える。本当に経験に基づいた価値のある一言を言える人は?

加速していく世の中だからこそ、「本もの」に触れる時間を大切にしたい。
じっくりと本ものと向き合う、それを糧として本ものを生み出す、そんな中から自分が何らかの「本もの」になる・・・。情報洪水に流されながら生きていく我が身を思うと、結局 自分が持続可能であるためには、「本もの」三段活用が肝要だと思うのだ。

「まだま村」については、以前ご紹介したこちらをご覧ください。

いつもの空間で旅を感じる。私流スローライフ術

2005-03-04 | ロハスな旅を求めて
「さて、どこに行こう。
 しかし、どこと決めた瞬間に無限の自由は失われてしまう。」
「旅とは途上にあること。確かに、これが言いえる限りぎりぎりのところであろう。
そこからさらに何かを足したりひいたりしようとすると、
旅は一気にあの広大さを失ってしまうのだ。」
 (以上 「天涯1~鳥は舞い 光は流れ」 沢木耕太郎著 より)

多忙な人の~タイトルにふさわしく、公私ともに忙しい。
土日もなく家に帰ると夜中。こう忙しいと、突然フラッと旅にでたくなる。

もともと放浪癖がある。目的地やスケジュールをかためてというより、
バイクにテントをのせてだいたいの方向を決めてふらふら彷徨うのが好きだ。
写真はバイク旅でのフェリーのデッキで。

旅にでたい。でも動けない。そんな時は、旅の本を読んで疑似体験することで救われる。
「どくろ杯」(金子光晴)、「旅へ」(野田知祐)、「遠い太鼓」(村上春樹)、「深夜特急」(沢木耕太郎)、
「オーパ!」(開高健)、「アジアン・ジャパニーズ」(小林紀晴)、「印度放浪」(藤原新也)、
「パタゴニア」(椎名誠)、「アラスカの風のような物語」(星野道夫)などなど。

オフィスと自宅を往復するだけの日々でも、本を開いて旅のこころを思い出せば、
住み慣れた街でも非日常の隙間を感じるコツを思い出せる。

ほんの少し目線を変えてみること、光を敏感に感じること、旅人の目で見ること、などなど。
意識がずれることで、見慣れた通勤路、いつもの公園でも異空間を感じることはできる。

ありふれた風景の中にいて、いつもと違った空間にいる自分を感じる・・・
その感覚が、窒息しそうな毎日で溺れかけている自分を助けてくれる。
些細なことだが、多忙な都会人が頑張るための ちょっとしたノウハウなのだ。

※公私ともに多忙だったため随分あいてしまいました。一度あくと、テンポがずれてしまって
 何を書いていいかわからなくなってきます。不思議なものです。

天涯〈第2〉花は揺れ・闇は輝き

スイッチパブリッシング

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●何も予定がない旅をご紹介したこちらもどうぞ:
 「テーマを決めてスローな旅を、『一日、一蕎麦一露天風呂』」

●島を旅する楽しさをご紹介した以下ページもご覧ください。
 「日常はおいていく。島でスローを極める」』