幹事さんのひとりごと

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山寺の和尚さん

2009年04月30日 | 歌は世につれ
やまでらのっぽんぽんぽん おしょさんがっぽんぽんぽん
まりはけりたしまりはなしっぽんぽんぽん
ネコをかんぶくろに押し込んでぽんぽんぽん
ぽんとけりゃ~にゃんとな~く~

童謡にしては残酷な歌だなと。
殺生を悪とする仏門に反する行為なんじゃないかと思ってた。
そもそも、和尚さんがマリ遊びをしたいと?
マリがないから猫を袋に入れてける?
猫じゃなくても綿でも枯葉だっていいじゃないかと。

まともに子供に歌って聞かせる童謡とすれば教育上好ましくないな。
でもね、この歌は童謡じゃないんだね。
昭和初期の戦前に“大人の戯れ歌”として大流行した“ジャズ”が基歌で、
それを童謡にアレンジしたものだったんだって。

昭和12年(1937)作詞・久保田宵二、作曲・服部良一
「リズムボーイズ」によってレコード化され大ヒットした作曲家服部良一氏の
名が知られるきっかけになった和製ジャズ1号だそうだ。

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 「山寺の和尚さん」
             作詞・久保田宵二、作曲・服部良一

山寺の和尚さんは 毬は蹴りたし毬はなし
猫をかん袋に押し込んで ポンとけりゃニャンと鳴く
ニャンが ニャンと鳴く ヨーイヨイ
やまでら 和尚さん やまでら 和尚さん
 
 ダカヂク ダカヂク ダカヂク ダカヂク エイホホー
 ダカヂク ダカヂク ダカヂク ダカヂク エイホホー
 
入り婿の旦那さん 酒は飲みたし酒はなし
渋茶徳利に詰めこんで グッと飲んでペッと吐く
ペッが ペッとはく ヨーイヨイ 
 
色街のお酌さん 太鼓打ちたし太鼓なし
可愛いお腹を ちょいと出して
ポンと打ちゃ  ポンと鳴る
ポン ポン ポン ポン ポン ポン ポン エー

 ダカヂクダカヂクダカヂクダカヂクダカヂク ダンダダーン
 ダカヂクダカヂクダカヂクダカヂクダカヂク ダンダダーン
 ダカヂクダカヂクダカヂクダカヂクダカヂク ダンダダーン
 ダカヂクダカヂクダカヂクダカヂクダカヂク ダンダダーン
 バンバンバン バンバンバン バンバンバン バンバンバン
 ダンダダンダ ダンダダンダ ダンダダンダ ダンダダンダ
 ダンダンダン ダンダ ダンダン エー エー

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これを基に作られた童謡が2番の歌詞を変更している。

山寺の狸さん 太鼓打ちたし太鼓なし
そこでおなかをチョイと出して ポンと打ちゃポンと鳴る
ポンがポンと鳴る ヨイヨイ

作詞も不明とされてるんだそうだ。
風刺コントやギャグの世界の歌を童謡としたところがなかなか乙だね。
童謡ってそもそもそんなものだったのかもね。
手まり歌の「あんたがたどこさ」

あんたがたどこさ 肥後さ 肥後どこさ 熊本さ 熊本どこさ 船場(せんば)さ
船場山には狸がおってさ それを猟師が鉄砲で撃ってさ 煮てさ 焼いてさ 
食ってさ それを木の葉でちょいと隠(かぶ)せ

実は題名は「あんたがたどこさ」ではないという話もあるようだけど。
この歌にしても童謡というにはあまりにも残酷な歌。

「しゃぼんだま」は
「しゃぼんだま飛んだ屋根まで飛んだ屋根まで飛んで壊れて消えた」
というのはわずか7日で亡くなった長女の命をはかないものとして表現した
野口雨情の歌だ。

こうしてみると、これらの歌は子供向けに作られた童謡とは違うんだね。
子供が遊びながら歌い継がれてきた歌。
すなわち「童歌(わらべうた)」なんだな。
子供たちがふざけて歌う。
替え歌だったり大人のまねをしたり。
そのたぐいなんだと言われれば納得できることだ。


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2 コメント

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てまりうた (るーと356)
2009-04-30 13:13:52
「あんたがたどこさ」は
地方によってちょっとずつ内容が違ったりしません?
私が知ってるのは
ここに書かれてるものですが・・・

シャボン玉とか七つの子は
ちょっと悲しすぎて歌えないです・・・

山寺の~は
ジャズだったんですか
そういえば。。。歌ってみると
スゥィングしてるような・・・
スイング? (幹事)
2009-04-30 15:18:06
山寺の~で踊る?

あんたがたどこさは地方によって熊本じゃない歌詞もあるようで。
えんま山って言うところもあるとか。

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