スラマット パギ! アパ カバール?

バリ島のウブドに旅した時の出来事を書いています

ひたい

2010-05-30 18:20:44 | 舞踊

心の目


今、ウブドのプリアタンの舞踊団で勢いがあるグンタ ブアナ サリは、結成18年を迎える若い楽団です。その若い気持ちは見ていてすがすがしい気持ちよさを感じます。



毎週火曜日の夜にバレルンステージで公演が行われています。19:30から20:45まで、たっぷり楽しめます。1時間前についたら、まだお客は誰も来ていませんでしたが、受付の方がいろんなお話をしてくれて、楽しく待つことができました。



バレルンはプリ アグン プリアタン宮殿の奥のほうにあります。夜暗くなってからだと、民家の中に紛れてあるので、たどり着くのが難しい。散歩がてら明るいうちに行くのがいいですね。



グンタの踊り手たちの顔の写真をご覧ください。
バリス、レゴン、ペンデットの方々です。



みんな額に印が描かれています。黒のひし形の形の中に、下のほうに白の丸い形がお白いで描かれています。



ヒンドゥーの人々は、既婚の女性で夫が存命中の人は、額にビンディーを描きます。ビンディーは本来は赤い色の円。宗教的な意味合いよりも装飾的なもののようです。

これとは別に、額の真中から両眼の間の鼻の根のあたりに印がつけられ、宗教的な意味合いを持つものに、ティラカがあります。ティラカには、色と形で、ビシュヌ信仰とかブラフマ信仰とかを表すものです。



仏像の中で釈迦如来や阿弥陀如来などの如来や、月光菩薩や日光菩薩などの菩薩には、額にうずたかく積まれた白くて長い毛、白毫、が見られます。ここから光を放ち、世界を照らします。仏像の中には宝石がこの場所にはめ込まれていることもあります。


ジマットの踊りに出てくる神とその妻の顔にも額の真中に印があります。



ヒンドゥーのトリムルティのお一人シバ神は、破壊をつかさどる神ですが、実は踊りの神様でもあります。ナタラージャ、踊りの王と呼ばれ、その踊りは宇宙の神々がみんな見とれるほどの見事さです。シバは額に3本の線が描かれ、額には第3の目が開いています。

ティラカと、白毫と、シバの第3の目は、いずれも違うものですが、みんな額の真中、眉間に位置しています。そしてみんなインドからのもの。おそらくは、第6チャクラ、アージュニャ― チャクラの場所を意識していると思われます。



オダランでお参りをしていただくお米を額に付けますが、あの場所は第6チャクラの場所ですね。何らかの聖なる場所には違いがありません。



ケチャを踊る人々にもついています。

踊りも、お祈りも、瞑想も、宇宙と一つになる手法の一つ。何かしらつながりがあるのでしょう。





ビンタンビール

2010-05-29 06:50:10 | お食事

バリ島のビール


バリの楽しみの最大?最高?のものが、ビンタンビールです。

日本でも輸入しているので飲めるのですが、でも、なんか味が違う、と思いませんか?



なにはともあれ、ビンタンブサール!と言って、まずは乾杯です。ひんやりと冷えて周りに水滴がついたきれいな緑色のボトルが運ばれてきます。いやいやいやあ、はるばる今年も遠くまで無事に来れましたね、とお互いをいたわりあって、田んぼを眺めながら、おいしい一口をゴクリと飲みましょう。

1年間いろいろありました。

ちょっと目を閉じて、オムスワスティアストゥと口ずさむと、精霊たちが祝福してくれます。遠くへ行った人々も一緒に乾杯してくれていますよ。きっと。



お酒の愛の手には、いえ、合いの手には、ナシチャンプールのおかずが最高ですね。




ビンタンはピルスナー ビール。スッとした切れのいい軽いでも味わいの深いビールです。とてもおいしい。



今年も、夏になったらバリ島へ行きますぞ!それまでは、エアーバリ島でイメージトレーニングですね。

ビンタンのお値段が上がったと聞きました。アパ?のサイトによれば25,000~28,000Rpぐらいの感じです。ちょっとだけで済んでいそうでほっとしています。



おせんべい

2010-05-26 07:37:57 | 市場

芭蕉せんべい


お米を粉にして、水をまぜ、こねて、薄く延ばして、乾燥させて、それを焼いたものが、おせんべいです。日本のお菓子。ちょっと厚いのが一般的に売られていますが、うすいのもありますね。

おせんべいを焼くのはとても大変なので、自宅で焼くことはあまりありません。でも、芭蕉せんべいとか狸せんべいとか呼ばれる、自宅でも簡単に焼けるおせんべいがあります。子供のころよく焼いて食べました。小判型をした細長いもので、黄色やピンクの色がついていたり、ゴマが混ざっていたりしました。焼くと3倍ぐらいに大きくなって、得した気分。焼きたてはちょっとふっくらして柔らかく、時間がたつと固くパリパリになりました。


ウブドで市場を見ていたら見つけたものがこれです。




たぶん、たぶん芭蕉せんべいだと、・・・思います。
色も付いているし、薄いし、いかにも自分で焼いてねって気がします。

今度は、イブに聞いてみなくちゃね。これは何って。


でも、なかなか聞けない。イニアパ?って聞くだけなんだけどね。ちょっと恥ずかしいし、イブたちはみんな手を動かして忙しそうだし。でも、今度はちょっと勇気を出して、聞いてみましょう。ひとときのお友達になるために。

ウンピン

2010-05-25 07:25:49 | 市場

ウンピン ムリンジョー


インドネシアにはウンピンという揚げせんべいがあります。




ウンピンはムリンジョー、あるいはブリンジョーという木の実をすりつぶしまとめた揚げせんべい。一口サイズの3cmくらいのうすいウンピンがよくお料理についてきますね。

クルプックウダンは海老せんべいですが、こちらは木の実なんですね。ちょっと渋にがくて、癖のあるあじですが、なれるとおいしい。



大きなものも売っています。プリアタンの市場で見かけました。
ビールのおつまみに最高です。

食べ過ぎるとのどが痛くなるとか痛風になるとか聞きますが、真実はいかに?

レヨン

2010-05-24 07:46:04 | 音楽

不思議な楽器


音楽は一人でもできます。歌を歌ったり、楽器を演奏したり。一人寂しい時に、家の裏の林にもぐりこみ、草を見ながら木々の間をまわり、ちいさな声で口ずさむこともできます。楽しくて、高い木に登り大声で叫ぶように歌うこともできます。夕暮れ時にそっとスリンを吹くこともいいですね。



楽器は、基本的には一人の人に一つの楽器が必要です。笛も太鼓も、胡弓も、ゴンも。一人で二つ以上の楽器を使うこともあるでしょう。でも、たいていは、一人に一つ。バイオリンも、ギターも、オーボエも、トランペットも。カンティランもジェゴガンも一人に一台。


バリ島のレヨンは、1台の楽器に12個のちいさなお鍋型の銅鑼が乗っています。12個の銅鑼は4~5人の人が3つぐらいずつ自分の受け持ちをもって、たたいて演奏します。でも、受け持ちの銅鑼は固定していなくて、結構隣の人のもその隣の人のも使います。一つの楽器だけれど、たくさんの人で演奏します。3つず4台では役を成さない。1台で12個必要で、みなで演奏する。

なので、見ていると、腕がきれいに平行移動して美しい。時には腕が交差する?みたいに見える。隣の人と話しながら楽しく演奏する。



ピアノの連弾や、あるいはちょっと違う範疇に入りますがアンクルンやハンドベルのようにたくさんの楽器をばらしたようなものと同じように、たくさんの人で一つの楽器を演奏する。世界的にも珍しいですね。



レヨンは、その音も、少しくぐもったような響きで、柔らかく響きます。皆で協力して演奏するとても優しい楽器です。

遠くに行った人をそっと呼びに行ってくれるような音色です。その音色に魅かれて、きっとまた会いに来てくれるでしょう。