心の目
今、ウブドのプリアタンの舞踊団で勢いがあるグンタ ブアナ サリは、結成18年を迎える若い楽団です。その若い気持ちは見ていてすがすがしい気持ちよさを感じます。
毎週火曜日の夜にバレルンステージで公演が行われています。19:30から20:45まで、たっぷり楽しめます。1時間前についたら、まだお客は誰も来ていませんでしたが、受付の方がいろんなお話をしてくれて、楽しく待つことができました。
バレルンはプリ アグン プリアタン宮殿の奥のほうにあります。夜暗くなってからだと、民家の中に紛れてあるので、たどり着くのが難しい。散歩がてら明るいうちに行くのがいいですね。
グンタの踊り手たちの顔の写真をご覧ください。
バリス、レゴン、ペンデットの方々です。
みんな額に印が描かれています。黒のひし形の形の中に、下のほうに白の丸い形がお白いで描かれています。
ヒンドゥーの人々は、既婚の女性で夫が存命中の人は、額にビンディーを描きます。ビンディーは本来は赤い色の円。宗教的な意味合いよりも装飾的なもののようです。
これとは別に、額の真中から両眼の間の鼻の根のあたりに印がつけられ、宗教的な意味合いを持つものに、ティラカがあります。ティラカには、色と形で、ビシュヌ信仰とかブラフマ信仰とかを表すものです。
仏像の中で釈迦如来や阿弥陀如来などの如来や、月光菩薩や日光菩薩などの菩薩には、額にうずたかく積まれた白くて長い毛、白毫、が見られます。ここから光を放ち、世界を照らします。仏像の中には宝石がこの場所にはめ込まれていることもあります。
ジマットの踊りに出てくる神とその妻の顔にも額の真中に印があります。
ヒンドゥーのトリムルティのお一人シバ神は、破壊をつかさどる神ですが、実は踊りの神様でもあります。ナタラージャ、踊りの王と呼ばれ、その踊りは宇宙の神々がみんな見とれるほどの見事さです。シバは額に3本の線が描かれ、額には第3の目が開いています。
ティラカと、白毫と、シバの第3の目は、いずれも違うものですが、みんな額の真中、眉間に位置しています。そしてみんなインドからのもの。おそらくは、第6チャクラ、アージュニャ― チャクラの場所を意識していると思われます。
オダランでお参りをしていただくお米を額に付けますが、あの場所は第6チャクラの場所ですね。何らかの聖なる場所には違いがありません。
ケチャを踊る人々にもついています。
踊りも、お祈りも、瞑想も、宇宙と一つになる手法の一つ。何かしらつながりがあるのでしょう。