カンタン
バリ島のウブド。市場に行くと日本のスーパーや八百屋さんではお目にかかれないような変わったものに出会えます。下の写真の真ん中のピンクのお花はトーチジンジャーです。
トーチジンジャー torch ginger は熱帯の植物です。学名はNicolaia elatior、インドネシア語ではカンタン Kantan、バリ語ではボンコッ Bongkot。
生姜の仲間ですが、熱帯の植物らしく、なんと葉の背の高さは10から15mにもなり、また花は花茎として1本だけ延びてきて、1~2mにもなります。とがったつぼみがやがて開くと、まるで松明の炎が燃え盛るように見えることからトーチの名前がつきました。
このお花のつぼみを、バリや東南アジアではスパイスとして使います。
プリアタンの市場で見かけたトーチジンジャーは、お花が少し開いていました。味はみょうがのような風味ということです。このお花は、たくさんの小さな花がいっぱい集まったものです。とてもきれいで、幻想的です。それを食べるのもなんだか幻想的な感じがします。