主な精神疾患
・「DSM-5」の分類に基づいた説明。
(訳語は、日本精神神経学会の「DSM-5病名ガイドライン」による)
(( )内は、ICD-10の病名)
1 神経発達症群
①知的発達症(知的障害(精神遅滞))
②自閉スペクトラム症(広汎性発達障害)
③注意欠如多動症(多動症)
④局限性学習症(学習能力の特異的発達障害)
・②③④をまとめて「発達障害」と呼ぶ。
① 知的発達症(知的障害(精神遅滞))
・全般的知能の障害。
・その年齢で期待される適応機能の欠陥・不全があるため、
家庭や学校、職場などの日常生活に困難を生じる。
・18歳以下の発達期に明らかになる。
・日本では、知的障害児・者は741,000人。
うち622,000人が在宅者。(平成26年度版障害者白書)
・WISC-IV・WAIS-IIIなどの標準化された知能検査で測定したIQと
学業や就労場面などの日常生活、社会生活における適応度を合わせて
臨床的に評価する。
・DSM-IVまでは、
知能指数(IQ)によって操作的・機械的に定義されていた。
概ねIQ70~75以下の児童が「知的障害」という診断を受けるシステムだった。
「軽度52~75、中等度36~51、重度20~35、最重度20未満」といった
大まかな重症度の診断基準が設定されていた。
・DSM-5では、
「実際的な生活適応能力の高低」が重視されるようになっている。
DSM-5による知的障害の診断基準は、
学力領域、社会性領域、生活自立領域において、
実際にどれくらいのレベルで適応できているのか、
具体的な学習課題・生活状況・人間関係に対してどのように対処しているのかを
判定する。
・教育・福祉による支援が中心。
② 自閉スペクトラム症(ASD:Autism Spectrum Disorder)
・有病率1.5% うち、知的障害を持つもの 0.3%~0.5%
・症状の三つ組み
*社会性の問題
(他人への関心が乏しい、人の気持ちを理解するのが苦手、
人から関わられることを嫌がる、人への関わり方が一方的)
*コミュニケーションの問題
(冗談や比喩が理解できず言葉通りに受け取ってしまったり、
自分の興味のあることを一方的に話したりするため、会話が成り立ちにくい、
人の表情や場を読むことが苦手、指示が理解できない、
せりふ口調や気持ちのこもらない話し方など、話し言葉が独特)
*想像力の問題
(目の前にないものや実際にない事柄を想像したり、空想したりすることが苦手、
話の中で省略されている部分を推測することが苦手であるため、
常識や基本ルールが分からない人と思われがち、
概念や抽象的な事柄の理解が困難)
・その他の特有の症状
・音や痛みや触覚などの感覚が敏感又は鈍感。
・計算力や記憶力など特異な能力が突出するなど、知的機能がアンバランス。
・不器用、運動苦手 など。
・対人的相互反応の障害、コミュニケーションの障害、興味の限定・常同行動から診断。
・統合失調症や強迫症、社交不安症、パーソナリティ上の問題との識別診断が問題。
生育歴の聴取が必須。
・環境調整、社会適応のための療育・治療
二次的障害に対する補助手段としての薬物療法
③ 注意欠如・多動症(AD/HD)
(Attention-Dficit/Hyperactivity Disorder)
・不注意と多動性/衝動性を主症状とした症候群。
・通常は12歳までにいくつかの症状が認められるが、
近年、成人になって初めて診断されることも増えている。
・興味・関心が、高い生産性や独創的な活動に結び付けば、社会的に高く適応。
・失敗が繰り返されることにより、二次的に引きこもりや抑うつ・不安(適応障害)などの
二次性の精神障害を呈する場合も多い。
・学校中退や職場の解雇、交通事故に巻き込まれやすいなどのトラブルが多い。
・環境調整、心理療法・訓練、
薬物療法(精神刺激薬と二次性精神障害の治療)
④ 局限性学習症
・聞く、話す、読む、書く、計算する推論するなどの機能が
特異的に障害され、困難がある病態。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『もう、分かったよ~』
なんにも分かってないよね~
(2018年5月下旬 夜 撮影 1Fリビングのソファにて)
・「DSM-5」の分類に基づいた説明。
(訳語は、日本精神神経学会の「DSM-5病名ガイドライン」による)
(( )内は、ICD-10の病名)
1 神経発達症群
①知的発達症(知的障害(精神遅滞))
②自閉スペクトラム症(広汎性発達障害)
③注意欠如多動症(多動症)
④局限性学習症(学習能力の特異的発達障害)
・②③④をまとめて「発達障害」と呼ぶ。
① 知的発達症(知的障害(精神遅滞))
・全般的知能の障害。
・その年齢で期待される適応機能の欠陥・不全があるため、
家庭や学校、職場などの日常生活に困難を生じる。
・18歳以下の発達期に明らかになる。
・日本では、知的障害児・者は741,000人。
うち622,000人が在宅者。(平成26年度版障害者白書)
・WISC-IV・WAIS-IIIなどの標準化された知能検査で測定したIQと
学業や就労場面などの日常生活、社会生活における適応度を合わせて
臨床的に評価する。
・DSM-IVまでは、
知能指数(IQ)によって操作的・機械的に定義されていた。
概ねIQ70~75以下の児童が「知的障害」という診断を受けるシステムだった。
「軽度52~75、中等度36~51、重度20~35、最重度20未満」といった
大まかな重症度の診断基準が設定されていた。
・DSM-5では、
「実際的な生活適応能力の高低」が重視されるようになっている。
DSM-5による知的障害の診断基準は、
学力領域、社会性領域、生活自立領域において、
実際にどれくらいのレベルで適応できているのか、
具体的な学習課題・生活状況・人間関係に対してどのように対処しているのかを
判定する。
・教育・福祉による支援が中心。
② 自閉スペクトラム症(ASD:Autism Spectrum Disorder)
・有病率1.5% うち、知的障害を持つもの 0.3%~0.5%
・症状の三つ組み
*社会性の問題
(他人への関心が乏しい、人の気持ちを理解するのが苦手、
人から関わられることを嫌がる、人への関わり方が一方的)
*コミュニケーションの問題
(冗談や比喩が理解できず言葉通りに受け取ってしまったり、
自分の興味のあることを一方的に話したりするため、会話が成り立ちにくい、
人の表情や場を読むことが苦手、指示が理解できない、
せりふ口調や気持ちのこもらない話し方など、話し言葉が独特)
*想像力の問題
(目の前にないものや実際にない事柄を想像したり、空想したりすることが苦手、
話の中で省略されている部分を推測することが苦手であるため、
常識や基本ルールが分からない人と思われがち、
概念や抽象的な事柄の理解が困難)
・その他の特有の症状
・音や痛みや触覚などの感覚が敏感又は鈍感。
・計算力や記憶力など特異な能力が突出するなど、知的機能がアンバランス。
・不器用、運動苦手 など。
・対人的相互反応の障害、コミュニケーションの障害、興味の限定・常同行動から診断。
・統合失調症や強迫症、社交不安症、パーソナリティ上の問題との識別診断が問題。
生育歴の聴取が必須。
・環境調整、社会適応のための療育・治療
二次的障害に対する補助手段としての薬物療法
③ 注意欠如・多動症(AD/HD)
(Attention-Dficit/Hyperactivity Disorder)
・不注意と多動性/衝動性を主症状とした症候群。
・通常は12歳までにいくつかの症状が認められるが、
近年、成人になって初めて診断されることも増えている。
・興味・関心が、高い生産性や独創的な活動に結び付けば、社会的に高く適応。
・失敗が繰り返されることにより、二次的に引きこもりや抑うつ・不安(適応障害)などの
二次性の精神障害を呈する場合も多い。
・学校中退や職場の解雇、交通事故に巻き込まれやすいなどのトラブルが多い。
・環境調整、心理療法・訓練、
薬物療法(精神刺激薬と二次性精神障害の治療)
④ 局限性学習症
・聞く、話す、読む、書く、計算する推論するなどの機能が
特異的に障害され、困難がある病態。
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『もう、分かったよ~』
なんにも分かってないよね~
(2018年5月下旬 夜 撮影 1Fリビングのソファにて)
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