つれづれまりん

いたずら白猫マリンの気ままな日常 を経て、
超いたずら 甘えん坊 ほぼ白猫 ハンニャの気ままな日常 へ

視覚が関連する機能

2015年12月20日 | 学習ノート
○入力系 
 ・視力に関係する屈折機能・調節機能
  ・視力とは、注意して見分けようとする対象物を
   どれだけ細かく見分けられるかを表す単位
    (近視・遠視・乱視)

 ・視野
  ・片眼で正面を見たとき、
   目を動かさないで視覚的に認識できる範囲

 ・色覚

 ・眼球運動
  ・衝動性眼球運動(すばやくジャンプする視線移動)
    文章を読むときなど
  ・滑動性眼球運動(ゆっくりで滑らかな視線移動)
    ゆっくり動いている目標物を追うときなど

 ・両眼視機能
  ・両眼に映った像を重ね合わせて1つにする働き
  ・左右それぞれの像の微妙な違いを脳で分析することにより、
   遠近感や立体感を感じることができる。


○視覚情報処理系
 ・視知覚(感覚情報を経験や知識を基に理解する)
 ・視覚認知
  (対象の意味や関係性を理解し、概念を構成する)

  形態知覚・認知
  (目から入った情報(点と線と色)が、何かの形であると分析する)
  空間知覚・認知
  (見ているものの空間的な位置を把握する)


○出力系
 ・目と手(体)の協応
  (目でとらえた形や位置の情報と、
    手や体の運動を連動させる)


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『ボクは、よく見えてるよ』


たぶんそうなのかな。
ちょっと暗いところとか、
相手が動いていたりとかでもね。

(2015年11月 洗濯機の上でこちらを見るマリン)






感覚運動機能の問題

2015年12月19日 | 学習ノート
発達障害の子どもによくみられる、
感覚運動機能の問題

1 感覚刺激への過反応・低反応
 ・回転しても目が回らない。
 ・揺れや回転を極端に怖がる。パニックを起こす
 ・触られるのを嫌がる。
  ・人とのふれあいを嫌がる。
  ・着衣の肌触りや洗髪を嫌がる。

2 姿勢やバランス保持の困難
 ・体幹の筋緊張の低さ(低緊張)
  ・姿勢が保てない

3 微細運動、協調運動の困難
 ・ラテラリティ(利き側)の未確立
 ・運動企画(不慣れで複雑な新しい動作を企画、遂行する力)
  の課題。
 ・ボディイメージ(自分の身体部位の位置と各々の関係、
   動きのイメージ)の未発達


○運動の「不器用さ」

DSM-IVにおいて、
「発達性協調運動障害」として、次のように規定

「運動の協調が必要な日常の活動における行為が、
 その人の暦年齢や知能に応じて期待されるものより十分に下手であり、
 この障害が、学業成績や日常の活動を顕著に妨害している。
 この障害は脳性麻痺、筋ジストロフィーなどの一般身体疾患に
 よるものではなく、広汎性発達障害の基準を満たすものでもない」


○感覚運動指導の意義

・自ら探索することの困難な子どもたちに対して、
 様々な姿勢をとらせたり遊具を使って身体を動かしたり
 する楽しさを味わわせる
・遊び活動を通して、コミュニケーションや
 認知、運動動作の発達を促す。
・外からの情報に対して適切な適応反応を引き出す。

・様々な感覚刺激活動や運動活動を通して
 子どもの発達を促進していく。

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『いろいろに動けると、おもしろいよね』

そうだよね。
・・キミの場合、特に・・

(2015年5月 ベランダを歩くマリン)





感覚と運動の機能

2015年12月17日 | 学習ノート
5日ぶりの投稿です。 m(__)m

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感覚とは

○前庭感覚系
○体性感覚系
 ・固有感覚
 ・触覚
○視覚系
○聴覚系
○その他の感覚系
 ・嗅覚
 ・味覚


1 前庭感覚系

・受容器・・内耳にある耳石器と三半規管
・体の移動と頭の位置の変化を知らせ、
 目・頭・体の動きを自動的にうまく協力させる働き。
・筋肉の緊張を保ち、身体両側の力のバランスを取り、
 頭を重力に対してまっすぐ保つための基礎感覚。

働き
・脳幹網様体に作用して、覚醒水準をコントロールする。
・骨格筋の緊張に影響を与え、
 適切な姿勢、平衡、運動を維持する。
・頭の動きに合わせて、眼球運動を自動的にコントロールする。
・自律神経に作用する。(乗り物酔いなどの原因となる)


2 体性感覚系

・受容器・・皮膚と関節周囲

・固有感覚(運動感覚)の働き
 ・身体各部の位置や運動を知覚する。
 ・筋緊張を調節し、姿勢の維持と制御を自動的に行う。
 ・視空間認知や身体イメージを形成する。

・触感覚の働き
 ・外的環境(気温、湿度など)や
  他者の働きかけ(身体接触)を知る。
 ・情緒の安定と発達を促す。(愛着形成)
 ・身体イメージを形成することで、
  自分の身体の姿勢や運動を知る。
 ・外界に働きかけ、認知系と連動してものを識別する。


3 感覚統合とは、

・脳が、内外からのたくさんの刺激を有効に利用できるよう、
 刺激を効率的に組み合わせること。
・子どもの遊びや生活の中で完成されていく。

・目的的な活動は、よい感覚統合の上に成り立つ。
・発達障害の子の中には、感覚統合がうまくいかない子もいる。


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『ママさ~ん、ちょっと(投稿)空いちゃったけど、大丈夫?』


はい。
いろいろと事情があって・・

(昨年10月撮影 階段を上るマリン)




機能的アセスメント

2015年12月12日 | 学習ノート
ここのところ、暖かくて(暖かすぎ)助かります。

本日、2回めの投稿です。

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機能的アセスメント

1 不適切行動を引き起こしやすい条件と、
  起こしにくい条件をあきらかにする。

「先行条件」(A)
 ・障害・発達要因、
  学習経験の要因(未学習・学習不足・誤学習)

 → 不適切行動を起こさなくてもすむ
   予防的な学習・生活環境をつくる。
  
 ・背景要因(確立操作)・・・「調子が悪い」状況
   生理的要因(睡眠不足、空腹、疲労、等)
   環境的要因(天候・気候、時間帯、室内・戸外、等)
   対人的要因(けんか・トラブル、等)

 → 不適切行動を起こしにくくするための工夫
   (前もって、不調、不快な要因を把握する、など)

 ・誘発要因(直前のきっかけ、引き金)
  ・難しい課題をやるように促された。
  ・間違いを指摘されたり、修正されたりした。
  ・これからやろうとした活動を急に中断された。
  ・他児にしつこくかかわられた。        等

 → 本人が許容量を自己モニタリングできるように訓練する、
   など。

  
 
2 不適切行動を持続させている条件と、
  持続させにくい条件を明らかにする。

「結果条件」(C)
 (行動の起こった結果のこと)
 (不適切行動が起こった結果、本人にもたらされる好子)
  ・注意・注目の獲得(先生や他児からの注目、声掛け、援助)
  ・物や活動の入手(やりたいことができる、ほしいものが手に入る)
  ・嫌悪的課題や活動からの逃避・回避(嫌な課題をやらなくてすむ)
  ・自己刺激の入手(独り言、好きなフレーズの繰り返し 等)

 ・不適切行動に対して、普段、どのように対処しているか、見直す。



3 代替行動を選定する
  ・代替行動とは、
   不適切行動と同等の好子によって強化されている行動で、
   かつ、不適切でない行動

  ・子どものレベルに合ったコミュニケーション方法をアセスメントし、
   子どもの行動レパートリーに含まれている行動を選択する。
   「教師に、援助やヒントを要求する」
   「許可を得て別室へ移動する」    等


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『ボクのこと、よく見て知ってほしいんだよね』


よ~く見て、理解しようとしていますよ。
それはもちろん。

(2015年11月 撮影 階段にて)






応用行動分析 2

2015年12月12日 | 学習ノート
○行動の抑制、減少

適切な行動を生起させ、定着化、習慣化させることにより、
不適切行動の減少が期待されるが、
不適切行動自体を抑制したり減少させたりする対応が、
必要な場合もある。

1)分化強化 
・不適切行動とは別の、「適切行動」に対して
 強化する(好子を提示する)ことと、
 不適切行動に対しては強化しない(消去)ことを、
 同時に実施する方法。

・対象者への嫌悪性、侵襲性、拘束性が
 最も少ない方法として、認められている。


2)消去(計画的非対応)
・不適切行動に随伴して提示されていた好子
 (みんなからの注目、苦手な課題から逃げられる、等)を、
 当該の行動が起こっても一切与えないもの。 
・反応バースト(消去バースト)が起こることがある。
 (一時的に不適切行動の頻度が増大する)

3)タイムアウト
・それまで従事していた活動から引き離したり、
 一定の場所や部屋に移動させる方法。
   (撤去型 引き離し型 別室移動型)

4)レスポンスコスト
・約束していたルール違反や不適切行動の生起に応じて、
 一定量のトークンを取り上げたり無効にしたりすること。

5)嫌悪刺激の提示
・無条件性嫌悪刺激の提示(罰)
・条件性嫌悪刺激の提示(注意や警告)
   
6)過剰修正法
・「原状回復」
   自分の破壊したものを片付ける、改修させる
・「積極的練習」
   苦痛や疲労感を伴う一定の身体運動をさせる


○機能的アセスメント
・不適切行動を起こしている当事者への嫌悪性、侵襲性の低い方法で、
 かつ、根本的な解決方略として、
 不適切行動を起こさなくても済むような「先行条件」の操作、
 不適切行動を強化している好子を除去する「結果条件」の操作
 が重視される。
・そのための、包括的なアセスメント。

・代替行動の選定も。


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『こうしなきゃ、戻って来れないもん』


・・・確かに・・そうでしょうけど・・

「嫌悪刺激の提示」もかわいそうだし、
この場合の、「代替行動」は・・ないなぁ  (^_^;)

(前記事のつづき画像)