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[体罰自殺] ツイッターで学校批判、こんどは生徒を無期停学に

2013-02-01 | Weblog

「この生徒を助けよう」「言論の自由はないのか」とコメント殺到:

「もう制服着てるの嫌でしゃあない」「なんで教師をかばうねん」――。大阪市立桜宮高の体罰による自殺問題に絡んで、ツイッターでこんな発言をしていた同校在学中の男子生徒が、学校側に問題視されて「無期停学」を言い渡されたという。

大阪市教委は停学処分の有無について「ノーコメント」とするものの、男子生徒の落胆のつぶやきを機にネットにはコメントが殺到し、「処分を受けた生徒を守れ」「桜宮に言論の自由はないのか」と大問題になっている。

「これで停学?さすがにおかしない?」

J-CASTニュースが確認した限りでは、停学処分を受けたとされる桜宮高在学中の男子生徒は2013年1月9日から、体罰自殺に関するツイートを始めている。

「もう制服着てるの嫌でしゃあない」
「(マスコミの)インタビュー答えまくった」

とつぶやいた後、同じ桜宮高校の同級生と「会話」する中で

「まずなんで教師をかばうねん。かばうなら(亡くなった生徒の)親族の人やろが」
「●●(バスケ部顧問の名字)自身が体罰を認めてる時点でこれは100%こいつが悪いの分かるし、(中略)バスケ部顧問に就任したときから暴力は振るってたって言ってもうてるねんぞ」(カッコ内は編集部が記入)

などと発言した。

そして、このやり取りから2週間後の1月25日夜、男子生徒は突然「無期停学だった…」とツイートする。続いて同級生と思われるリプライに答える形で、

「でも全部ばれてる。俺のツイートの全てが印刷されてる」
「ほんまに萎えてくるで… いろいろ精神的に参ってくるわ」
「俺が停学??ん??ん??俺なんかしたっけ??ん??」
「反省文長い…停学辛い(>_<)もう嫌や」
「学校の悪口書いただけやのになあーこれで停学??飲酒、喫煙したやつもおるのに何で!?さすがにおかしない?」

と不満を書き募った。(J-CAST NEWS)

関連記事:桜宮高生 体罰自殺問題

**桜宮高保護者ら**

「生徒に苦痛」 部活再開、教師の入れ替え中止要望 桜宮高2自殺 SANKEI

大阪市立桜宮高校の在校生の保護者や弁護士らの有志でつくる「桜宮高校から体罰をなくし、改革をすすめる会」が30日、大阪市教委に対し、部活の再開や教員の総入れ替えの中止を求める要望書を提出した。要望書では部活の停止について「生徒に苦痛や不利益をもたらす誤った措置」とし、一部の生徒には大学推薦の要件が欠ける結果が生じていると指摘した。

 提出後、約30人の保護者が記者会見。部活中止の影響について、2年生の男子生徒の母親は「息子は部活中心の生活で大学も推薦しか考えていない。練習できずモチベーションも下がっている。子供の運命が変わってくるのに軽く考えられている」と訴えた。

 別の母親は「一生に一度の新人戦に出ることができなかった。大人が考えている以上に子供は傷ついている」と話した。

 また2年生の男子生徒の父親(52)は「これまで(学校に)無関心だった保護者の責任もある。桜宮から体罰をなくすため、保護者の声を聞き、教育委員会と議論したい」と話した。

 保護者らは今月27日、大阪弁護士会有志の呼びかけで大阪市内で集会を開き、約170人が参加して体罰のない学校に向け活動することを確認していた。

**自殺したバスケ部主将の男子生徒**

「なぜ僕だけしばく」顧問宛てた手紙の詳細が判明 桜宮高2自殺 SANKEI

 大阪市立桜宮高バスケットボール部主将の男子生徒=当時(17)=が、顧問の教諭(47)から体罰を受けた後に自殺した問題で、生徒が生前、顧問宛てに書いた手紙の詳細が22日、判明した。手紙には「なぜ僕だけがしばき回されなくてはならないのですか」などと、苦しむ生徒の心情が率直につづられていた。

 大阪市教育委員会によると、手紙は自殺4日前の昨年12月19日、兄の助言をきっかけに生徒が書いた。顧問には渡さなかった。

 複数の関係者によると、手紙では「一生懸命やったのに納得いかない。理不尽だ」「毎日のように言われ続け、本当に訳が分からない」と顧問の指導に強い不満を吐露している。また、「先生が自分ばかりせめてくるのが不満だ」「僕に完璧な人間になれと言っているようにしか聞こえない」などと、顧問への憤りがつづられていた。手紙は「もう僕はこの学校に行きたくない。それが僕の意志です」と締めくくられているという

**体罰をしたバスケ部顧問の男性教諭**

大阪の体罰顧問は『スクールウォーズ』モデル教師の娘婿 NEWSPOST

 「おれはこれからお前たちを殴る!!」

 今からおよそ30年前の1984年に放映され、最高視聴率20%超のヒットを記録した人気学園青春ドラマ『スクール☆ウォーズ』(TBS系)。山下真司(51才)演じるラグビー部の熱血監督・滝沢賢治が、109対0で宿敵校に敗れた試合の後、ロッカールームで部員たちに向かってこう絶叫するシーンはあまりにも有名だ。

 ドラマは、当時の京都・伏見工業高校の弱小ラグビー部での実話をベースに制作されており、「スポーツを指導する熱血教師」といえば、今もこのドラマを想起する人は多いだろう。

 山下が演じる滝沢のモデルとなった元教師・A氏は現在69才。引退後も雑誌のインタビューなどで、「悪いことをしたら叱り、時には本気で殴るべき」と、体罰を“容認”する熱弁をふるっている。

 そんなA氏にとって、今回の事件は青天の霹靂だったに違いない。大阪市立桜宮高校で起こった高校2年生のバスケットボール部主将の自殺事件で、体罰をしたバスケ部顧問の男性教諭B氏(47才)。『スクール☆ウォーズ』のモデル教師A氏は、このB氏と、“深すぎる関係”で結ばれているからだ。在阪スポーツ紙の記者が明かす。

 「体罰をふるったBさんは、実は『スクール☆ウォーズ』のモデルとなったラグビー部元監督Aさんの娘と結婚しているんです。つまり、義理の息子なんです。Aさんの娘も教師で、桜宮高に勤務していた縁でBさんと結婚。AさんとBさんのふたりは同じ“熱血教師”として意気投合してきたそうです。Bさんが、義父の指導方針を受け継いでいたとしても不思議ではありません」

記事本文の続き 義父であるラグビー部元監督A氏は、前述のようにドラマのモデルとなっただけでなく、率いるチームを高校ラグビーの聖地・花園ラグビー場で全国制覇3回という素晴らしい戦績に導き、京都市でもスポーツ政策顧問として活躍した伝説的な指導者だ。

 かつて雑誌のインタビューに答えて、24年間の教師経験から「甘やかしと叱らないのが子供をだめにする」ときっぱりと語っている。

 <私が監督になって初めての公式戦は、(中略)0対112の完敗。試合後、ふてくされてベンチに戻ってきた選手たちを「お前ら、同じ高校生に100点も取られて悔しくないんか。それでも男か!」と怒鳴りつけ、一人一人を本気で殴りました>

 <「注意したらキレるんちゃうかな」と怖れてはいけません。子どもにビビって教育なんかできますか>

 そんな熱血教師だった元監督A氏の自宅を訪ねたが、応答はなかった。義理の息子の今回の事件に対して、A氏はどんな思いを寄せているのか。

**橋下市長**

受験生は生きているだけで丸儲け」橋下市長が発言:

大阪市立桜宮高校の男子バスケットボール部主将=当時(17)=が男性顧問(47)の体罰翌日に自殺した問題に絡み、市教委に同校体育系2科の入試中止を求めた橋下市長は17日の記者会見で、市教委に入試実施の要望書を提出した市立中学校長会の対応に触れ、「事の重大さがわかっていない。教育者失格だ」と痛烈に批判。その上で「一番重要なのは生徒が亡くなったこと。(受験生は)生きているだけで丸儲け。またチャンスはある」と述べた。

入試中止しなければ予算執行せず」橋下市長が対抗措置表明:

橋下徹市長は17日の定例会見で、市教委が拒否した場合について「予算執行権を行使する」と述べ、予算面で対抗措置を講じる意向を表明。同校運動部の顧問が異動せずに4月以降も留まった場合は、人件費の執行を凍結する考えも合わせて示した。

 橋下市長は「体罰を黙認した学校の伝統を断ち切る」として、体育系2科の入試中止と、同校全教員の総入れ替え人事を市教委に要請している。慎重姿勢を見せている市教委に対して圧力をかけた格好だ。

橋下市長、発言転換後も体罰ルール化依然模索:

「試合中にビンタをすることはあり得る。僕が受けたビンタは愛情だった」。自殺発覚後の今月10日にそう発言するなど、体罰を一部認めるとも受け取れる見解を過去に示してきた橋下市長は、自殺した生徒の遺族と面会した後、スポーツ指導での体罰を一切認めないと方針を変えた。ただ、その他の生徒指導の現場での「手を上げる指導」については、「ルール化が必要」との姿勢を崩していない。文部科学省は、肉体的苦痛を与えない範囲で懲戒を加えることを認めているが、橋下市長は「ぬるい」と批判してきた。ルール化は可能なのか。

 学校教育法は「教育上必要がある」場合、生徒に懲戒を加えることを認める一方、体罰を禁止。文科省は、放課後などに教室に残す▽教室内に起立させる▽学習課題や掃除を課す▽当番を多く割り当てる−−などは、肉体的苦痛を与えない限り体罰に当たらないと、07年2月に各教育委員会に通知している。通知では、教師に対する子どもの暴力を防ぐための行動や、子ども同士の暴力行為を制止するためのやむを得ない行為も、体罰ではないと規定している。

 しかし、橋下氏は府知事時代の08年、「言っても聞かない子には手が出ても仕方ない」と発言。市長就任後の12年10月には文科省の通知を「ぬるい」と批判し、「もみあげをつまんで引き上げるくらいいい」として、独自基準を作るよう市教委に求めた。

 しかし、今月12日、生徒の両親と面会してから大きく方針転換する。「スポーツ指導で手を上げることは全く意味がないと分かった。猛反省している」。14日に市内で開かれた成人式では「部活動で手を上げることは一切禁止する」とスポーツでの体罰一掃を宣言した。ただ、「学校現場で他人に迷惑をかけるとかの時には、手を上げることも認めないといけないかもしれない」とも話している。

 市教委幹部は「体罰を容認するような発言は好ましくないと思っていた」と変化を歓迎する一方、「市長がどう変わろうと、教育行政の責任者は市教委だ」と話す。

 

 

           図:毎日新聞 体罰を巡る橋下徹市長の発言
 

 


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