19日国連、核兵器禁止条約の制定交渉会議
米ニューヨークの国連本部で開かれている核兵器禁止条約の第2回制定交渉会議で、協議に参加せず空席となっている日本政府代表の席に折り鶴が2羽置かれた。
唯一の戦争被爆国でありながら、協議に参加しない日本の安倍政権への失望の意思表示だ。
日本が不参加を表明した3月の第1回会議に続く抗議のメッセージだ。
日本の席に置かれた2羽の折り鶴
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/336846/
オバマ氏、広島訪問の際に折り鶴を寄贈
「少し手伝ってもらったけど私が折りました」と小中学生に手渡す
その歴史は、広島で被爆した一人の少女の死から始まった。佐々木禎子さん。当時12歳だった。禎子さんは2歳のとき被爆した。外傷もなく、順調に成長したようにみえたが、1954年、白血病になる。すぐ入院したが病状は思わしくない。回復を願って鶴を折り続けたが、原爆投下から10年後、1955年に亡くなった。
禎子さんの死をきっかけに、原爆で亡くなった子供たちを慰霊する「原爆の子の像」ができ、そこに折り鶴が集まるようになった。オバマ大統領の折り鶴も、そのひとつに連なった。
オバマ大統領の直筆メッセージに添えられた折り鶴
27日、オバマ大統領は現職米大統領として初めて被爆地を訪問した。訪問先の広島平和記念資料館では、子供と原爆の関係に触れたスピーチを行った。
「世界はこの場所で一変しました。しかし今日、この都市の子どもたちは平和な日々を生きています。なんと貴重なことでしょうか。これを守り、すべての子供たちに広げていく価値があります。これが私たちが選べる未来です。広島と長崎が核戦争の夜明けではなく、私たちの道義的な目覚めの始まりだったとして記憶される未来です」
また館内の芳名録にも記帳し平和メッセージを残した。その際、オバマ大統領はそっと二羽の折り鶴を取りだしメッセージに添えたという。
オバマ大統領がメッセージに添えた折り鶴二羽
http://www.huffingtonpost.jp/2016/05/28/sobama-origami-crane_n_10176516.html