ヤパニストリ-トベンダ-ズ ☆本日のお勧め☆

メニュ-はその日の気分で変わります。シェフ(笑)の目から見たあれこれを語ります。

1月19日<日本航空>

2010年01月19日 | 経済2
今日、日本航空が会社更生法を申請して、事実上、破綻した。

誰が「日本航空が経営破たん」すると予想しただろう?
逆に、

「あら、日航さんにお勤めなの?」

と羨望の眼差しで見られることの方が多かったと思うし、日航勤務=ある種のステイタスをお持ちの方だと思われていたと思う。



でも・・・
あたしが知っている「日航にお勤めの方」は、勤勉で、真面目で、素晴らしい知識や技術をお持ちだけれど、誰一人、プライドの高い人はいない。
普通にあたしともお話しするし、

「俺、JALに勤めてんだぜ」

と言う人は一人もいない。
彼らと知り合って、友達になったのは、JALに勤めているからではなくて、人として「もっと色々と話をしたい」と思ったからだ。
しばらく経ってから、「実は、JALに勤めてるんだ」と打ち明けられることがほとんどだった。

だから、今、報道されているような「あんな態度でいたら、ねぇ・・・」といかにも社員が悪いようなコメントを見ると「違うよ」と言いたくなる。



あたしが小学校に入る前に、叔父の結婚式のために叔母がアメリカから一時帰国した時に、叔母から言われた言葉が忘れられない。

「おひめちゃん、飛行機に乗る時は鶴のマ-クの飛行機に乗りなさいね」

だから、あたしは絶対にJAL派だ。
逆に言うと、ANAとは徹底的に相性が悪いと思う。

成田のチェックインカウンタ-で、ス-ツケ-スに受託手荷物票を貼ってくれた男性に、簡単なことを聞いたら

「わたしら、ANAの人間じゃないんで、ANAの人に聞いてください」
「じゃあ、なんでそこにいるの?ここ、ANAのカウンタ-でしょ?」


NYに行くのにUAとのコ-ドシェアで予約をしたので、JFKでのチェックインはANAなのかUAなのか聞いたら「UAです」・・・でも、UAのカウンタ-に散々並んだ挙句、ANAのカウンタ-に行かされたのよね~。その時は、ミ-ルリクエストのことで成田でもめた。だって、

「当社ではそのようなご予約はたまわっておりません」

って断言するんだもん。
「じゃあ、HPで機内サ-ビスのところを見てみなさいよ。ちゃんとベジタリアンミ-ルって出てるから」


そして、この間の冬のNYに行った時。
あたしは、たとえ運賃が2万円高くてもJALにすればよかったと思った。
帰り、成田到着4時間ぐらい前にトイレに行った。
トイレのドアを開けた瞬間、呆気に取られて言葉が出なかった。

ゴミ箱からゴミがあふれて、ふたが開いたまま。
備品もなくなったまま、補充もされず。

だって、トイレに行ってトイレットペ-パ-が2つともないって、ありえる?
ただでさえ、トイレの中は可燃性のものが多くあるから「タバコは吸ってはいけません」(今は全席禁煙だけど)と、全席禁煙になる前からうるさく言われているし、テロ以降、不審物が置かれてはいけないとのことで、定期的に備品チェックと清掃を兼ねてラバトリ-チェックをするのが「決まり」なのに。
いくら完璧な整備をしても、いくら腕の良いパイロットが操縦しても、最後は「客室」だと思う。そこは不特定多数の、見ず知らずの人が集まる場所だから。

テレビドラマのGOOD LUCKの初回放送分でキムタクが

「俺らは300人の命を背負って飛んでるんだ」

って言ったシ-ンがあるけれど、命を背負っているのはパイロットだけじゃないと思うんだけど、な。


JALでは、不幸な歴史もあるがゆえに、そういう意識は客室乗務員も持っているし、こちらのリクエストに出来る限り答えようとする姿勢が感じられる。

だから。

時間が掛かっても、JALは必ず再生できると思う。
3年で黒字化は無理かもしれない。
だって、「乗ってもらって」初めて収入になるのだから、あえて破綻した航空会社を選ぶ人は少なくなるかも知れないから。
それでも、時間を掛けて安全性を証明し、一人一人が「必死に頑張ってます」と言う姿を見せることで理解は得られると思う。

思い切って必要最低限のサ-ビスにして、価格競争からも撤退して、「仕事に見合う運賃」を得られるようにすれば良いと思う。

JALのおね-さんの笑顔にほっとして日本に帰ってくることが、これからもずっと出来るよう、世界の空を飛び続けて欲しいと思う。
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1月18日<2009年冬のNY・・・おまけ2>

2010年01月18日 | New York
夏に適当にセントラルパ-クを散歩したら、

「こんなにステキな景色が見られる場所があったんだ」

と偶然見つけた、場所。
今回も、同じようにフラフラ歩いて絶景が見られる場所を探そうとセントラルパ-クへ出かけた。

8番街を上がるバスに乗って、適当に降りて、セントラルパ-クの中へ入る。
かなり早めにアパ-トを出たので、「何時だろう?」と時計を見たら、まだ8時30分過ぎ(朝です)。
どうりで道行く人がなんとなく急いでるし、バスの中は小学校へ行く子供と付き添いのお母さんで一杯だったわけだ。

いつもの知っている道も、きっと夏と冬で表情が違うのだろうけれど、ここはチャレンジで「当てもなく歩いてみよう」と決めた。

人の気配がないところを歩くと、何かあったときに困るので、人影を探しながら・・・でも、その時間だとあまり散歩している人がいないんだな。
時々、アスファルトの道路の上を歩きながら、人影が見えたらそちらの方に向かって歩きながら、樹海の中を歩くように歩いた。

あ、池がある・・・
いつもロックフェラ-から見ていた池だ。
池の向こうにダコタハウスが見える。

映画の中に出てきそうな景色だった。
空気がカチンカチンに凍っているのが見えそうなぐらいに、「冬」の景色。

そこから左に大きく曲がって、セントラルパ-クを横断するような格好になった。
どこを歩いているのか、全然分からない。
でも、セントラルパ-クの中にいることは確かなので、そのうち、どこかで道にぶつかるだろう。

・・・なんだか人生に似ているな・・・と思った。

そのまま、The Mall に出てセントラルパ-クサウスに出るはずが、通り過ぎてしまったみたいだ。
それならそれで、高層ビルを見ながらのんびり歩くのもいいかも。

The Mallにぶつかっても、それが分からずに通り過ぎてしまった・・・せっかくのチャンスが来たのに、それをチャンスと思わずに見逃してしまう人生のようで、笑えた。
でも、The Mall だったら、戻れば見つかるけど、人生のチャンスは取り戻せないからな・・・そこが大きな違いかぁ。

そう思ったら、「今度、夏に来たときにTha Mallを歩こう」と思っていたのに、急にThe Mallを今、歩きたくなった。

多分、15分ぐらい戻れば、The Mallにぶつかるはず。
急いで方向転換をして戻って、それらしき道を探す。

しばらくして、なんとなくそうかな?と思うぐらいの広い道に出た。
でも・・・ここ?・・・

もし、The Mallじゃなかったとしても、あたしがThe Mallだと思って歩けば良いことだから、そのままその道を歩き始めた。

夏は、トランペットを吹くおじさんがいて、木の葉っぱも青々として、ちょうど良い木陰を作ってくれて、犬を連れた人がベンチで新聞を読んでいて・・・

それがこの道だったっけ???

そのぐらい、冬は違っていた。
葉っぱは全部落ちて1枚もないし、ベンチに座っている人もいないし、人が数えるほどしかいない。
でも、この「砂利道を歩く時の砂利の音」はThe Mall だった。

こんなにも雰囲気が違うとは思っていなかったので、かなり驚いたけれど、だから「NYは四季があって、ステキよ」と言う人が大勢いるのだろう。

世界経済と同じように、今は寒くて冷たい冬だけど、そのうちに暖かくなって春が来て、葉っぱが芽を吹いて、鳥が集まってきて、そして人が集まるようになるから、それまでじっと待ちましょう。


人生、良い時も悪い時もある。
花も咲く時もあれば、枯れてしまう時もあって良い。

夏にまた、The Mallを歩けることを楽しみに。。。
砂利道の砂利の音は、変わらずに待っていてくれると思う。


SATC じゃないけれど、「我が心のNY」かな。
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1月16日<2009年冬のNY・・・おまけ1>

2010年01月16日 | New York
今頃、なんだよ~!と思わないでくだされ。
年末、ブログの更新をしないでいたために、アップし損ねたお題があるのだ。
そこまでしてアップしなくちゃいけないものか?と言われると、「あたしの自己満足」とも思うのだけど、そこは笑顔でスル-。


いつも同じアパ-トに滞在するので、お隣とお向かいの住人さんとはなんとなく顔馴染みになっている。
でも、それ以外の住人さんはエレベ-タ-で会わない限り、顔を会わせることはないから分からない。
唯一、なんとなく知っているのは、あたしが滞在する部屋の真上の部屋にはオカマちゃんカップルが住んでいるということだけ。

そのオカマちゃんの片割れと、ある朝、ついにごたいめ~ん!

と言うか、オカマちゃんがあたしが出掛けようと部屋のカギを掛けているときに怒鳴り込んできたのだ。

「ボク、この上に住んでるんだけど・・・わかる?」<あたしは英語が分からないと思ったらしい。でも、あたしはその一言で「あ、オカマちゃんだ」と認識してた。

「うん」

「この上に住んでるんだけど、昨日、タバコのにおいがして寝られなかった。誰かタバコを吸った?」

「ううん。誰も吸わない」

ここでオカマちゃんは、あたしが彼(女?)が言いたいことを理解していないと思ったらしく、タバコを吸う仕種をしてもう一度、

「誰かタバコを吸った?」

と聞いてきた。あたしはキッパリと

「誰も吸っていないし、私たちはここを借りているので、オ-ナ-からも禁煙だときつく言われています」

と言った。すると、ゴチャゴチャとつぶやいたあと、突然

I don't believe you

と言ったので、「え?なんで?あたし、ウソ言ってないし」とキョトンとしたら、あたしに何を言っても無駄だと勝手に思ったらしく、非常階段に向かって歩きながらなにやらわめき、階段のところのドアを開けながら

Shame on you!!!

と叫んで消えていった。

shame on you ねぇ・・・そういう言葉を他人に言う人を初めて見た。
いや、そんなことに感激している場合じゃなくて、それってどういう意味?
なんだか、納得できないんだけど。

そう思ったら、急に腹が立って来た。

部屋に戻って、オ-ナ-に電話をして、事の顛末を話して、「もし、出かけている間になにかトラブルがあったらよろしく」とお願いして、そのまま出掛けた。

そういう「あまり人に言わない言葉」を言うシ-ンを映画の中やドラマの中で見ることはあるけれど、あたしに対してじゃなくても実生活の中で言う人を見たのは初めてだったから、

「あ、そういう事を言っちゃう人って、本当にいるんだ・・・」

と思うのと同時に、

「彼(女?)は、そういう人なんだな・・・かわいそう」

と思った。申し訳ないけれど、

あたしたちがタバコを吸った証拠があるわけでもなく(実際、あるわけないのだけど)、

自分の主張が通らないぐらいのことで、

相手の話もろくに聞けず、

良い大人が、

そんな言葉を捨て台詞に言って去っていくって、

「あたしの相手じゃないわ~ン」

と思ってしまう。


ただ、確かにちょっと気分の悪い思いをしたけれど、「これがアメリカの日常なんだ」と思ったら、なんだか嬉しくなってきた。
だって、ツア-で、ガイドさんに案内されるままの旅行だったら絶対に経験できないことだし、一人旅をしていても必ず経験できることではないし、その意味で

「アメリカはあたしに対してwelcome だぞ」

って思ったのだ。
そんな「素顔のアメリカ」を見せてくれるなら、ど~ぞ、ど~ぞ。
あたしもwelcome だわ。

旅行って、滞在時間が限られるから大抵は「良いところ」しか見られないじゃない?だから、そういう「悪い?ところ」を見られるって、「生のアメリカ」だと思うのよね。


帰国後、オ-ナ-にその後の経過を聞いたところ、なんと「タバコのにおい」の正体はもっと下の階の住人が炊いたお香のにおいだったとな。

ほ~ら、ごらん。
あたしに I don't believe you とか shame on you まで言っておいて、全然違ったじゃないの!

次回、夏と冬の滞在中にエレベ-タ-で会った時は、覚えてらっしゃい。
日本式でリベンジしてさしあげるから。おほほほほほ。


って、結局はあたしが「言われ損」で終わったってこと?
ま、そんなこともあるよね<19回も行ってれば。

だから、NYって何回行っても飽きないんだよね~(^^)
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