満月倶楽部

大阪発のハープとアコーディオンのデュオです。

SalonとDelamotte

2009年10月03日 | 飲み食い

そしてついに最後の訪問地となりました。
メニルにある「Salon」です。サロンとドラモットは元々は別のメゾンだったのですが、数十年前から業務提携をして、一緒にワインを作ることになりました。ワインメーカーとしての歴史はドラモットの方が遙かに古く、確か18世紀までさかのぼります。
すいません。36800ページに及ぶメモをパリに置いてきてしまったので、数字が不確かです。
対してサロンの方は、1921年。これでも十分い古いのですが。
毛皮商として、一代で財をなした初代のサロン氏は、食道楽としても有名な人物で、従来のシャンパーニュに飽きたらず、ついに自分で作る道を選びます。それが1921年というわけです。これがカーヴの入り口。

高品質のシャンパーニュをごく少量だけしかつくらないサロンは、マニア垂涎のものだそうです。しかも、毎年作るわけではありません。出来のいい年の出来のいいものだけが、サロンを名乗る事が許されるのです。それ以外の物は、ドラモットのエチケットを張られて販売される事になります。確か、現在までに40あまりのヴィンテージしかありません。平均すると約二年に一回の計算になります。しかも、サロンは驚くほど長い時間をかけて作られます。最終ヴィンテージは現在の所、1997年。翌1998年は製造販売を断念、次の1999年のものは、まだ地下カーヴで次のプロセスを待っています。カーヴにはヴィンテージごとに分けられたワインが、瓶の状態で眠っています。

逆さにして保管されているのには理由があります。ビールの王冠みたいな蓋にも理由があります。これはシャンパーニュ独特の製造プロセス、ルミアージュの最中なわけであります。このあと、デゴルジュマンして、ドサージュして、コルクの栓をしてようやく完成です。
ルミアージュってなあにデゴルジュマンってなあにドサージュってなあに低燃費ってなあに、って人には、いいワイン教室をご紹介します。

体の良い手抜きか。

サロンでは、ブドウの収穫からここまでの段階に11年から12年ほどかけるそうです。
フレッシュさを保ちたいという考えから、発酵にも熟成にも樽を一切使いません。
カーヴには、こんなヴィンテージのものもさりげなく転がっています。


自社畑はわずか1ha、ほとんどのブドウを契約農家から買い付けてワインを作ります。てことは規模が小さくてもNMってこと?
これが、自社畑、通称ジャルダンです。
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