満月倶楽部

大阪発のハープとアコーディオンのデュオです。

スクエア「ラブギャラクシー」の音楽

2011年05月24日 | 生モノ
昨日はスクエア「ラブギャラクシー」の千秋楽。
打ち上げに出て朝帰り。こんなんむっちゃ久しぶりです。



今回のお芝居は、いけてない劇団の話です。そのいけてない劇団のいけてないメンバーが、いけてない公演用に作ったいけてない曲、というのを二曲作りました。
これ、結構ハードル高いです。

そもそも、集めた六つの音を使ってメロディにする、って曲を作ってしまったんだけれど、これは、ちょっと技巧的に過ぎておりまして、考えてみれば、そのいけてない連中にそんな事が出来る訳がないのです。
とはいっても、そこまで言い出すと話が進まないので、そこは妥協して、作ります。

いかにも素人が作ったかのような、思い入れはたっぷり感じられるんだけれど、全然狙い通りに出来てない曲、というのが多分正解だったんだと思うんですが、簡単ではありません。メロディがキャッチー過ぎたのではないか、という事と、敢えて意図的に数カ所に違和感を仕掛ける必要があった事、これは確かかな。


まずはデモの段階で、いろいろとダサ目に作ったつもりだったのですが、出演者に肯定的な評価を頂いて考え直します。
「まだまだダサさが足りん」
てなわけで、ドラムの音もちゃちくして、ピアノの音もちゃちくして、ギターも安いエフェクターに取り替えて、しかも敢えてリズム感悪くして演奏したりしてみました。


そして本番。
なんだか、自分の意図はまだ伝わっていない感じがします。
きょうび、ドラムは打ち込みで、完璧なテンポを刻む事は簡単です。他の楽器も然り。でも、いま思うと、敢えてリズムを不正確にして、敢えてもっとおかしな間違いをするべきだったのでしょう。もちろん、やり過ぎると訳がわからなくなるので、その辺のさじ加減は難しいのですが。


楽器間の音量バランスなんかも、ついつい自然に気持ち良くなるようにやってしまうので、敢えてそこを逸脱して、不快な歪んだギターの音を強調したり、そういう事も必要だったかもしれません。ある程度やったつもりではいたんですが、もうすこし、「あざとく」やらないと、伝わりにくかったように思ってしまいました。


良い勉強になりました。といっても、こんな事を考えて曲を作る事は恐らく二度とないと思うので、今後に生かす事は出来ません。
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