いつの間にか猫まみれ

猫好き家族と家猫たちの日々です。

小説家になろうで・・・(*^^*)♪

2014-06-30 19:54:50 | Weblog

小説家になろうで小説を書いてます

 

ほのぼのした現代ものでほとんどが一話読み切りのお話の

 

『オカンの店』は場所は大阪の繁華街の外れにある飲み屋さんのお話

本当にこんなお店があったら毎日でも通っちゃいそうなそんなお話を書いています。

 

ホラー小説も処女作で書いてから、もっとダークなホラーを書いてみたいと思って

今、『1111号室』というホラー小説を書いています

ツイッターのフォロワーさんに挿絵をお願いして描いて頂いてます

挿絵があるだけで想像が膨らむのでとっても有難いです

このホラー小説を書き終えたら次は恋愛ものに挑戦してみたいです。

 

http://mypage.syosetu.com/409019/←小説家になろうの私のマイページです

良かったらお暇な時に覗いてやって下さいm(__)m

 

 


あんまり眠れなかった。

2014-06-09 08:27:38 | Weblog

昨日の夜に旦那さんの兄貴から電話があった。

お義母さんが具合が悪くて入院して手術するかもしれないらしい。

そこでまた、お金のことでもめているらしい・・・

旦那さんの兄貴は昔、旦那さんと義弟と義兄で一緒に電気屋をやっていたけど

上手く行かなくなって大変だった時に我先に投げ出して

「俺はいずれおふくろの面倒見んといけんから実家へ帰る!」と言って

全て旦那と義弟に押し付けて実家へ帰ってしまった。

以前も義兄の嫁が「毎月大変なのでいくらかでもお金を送って!」と行ってきた。

でも、私は丁重にお断りしました。許せなかったから・・・良くそんなことが言えたもんだわ!

いつでも少し大変なことを凄く大変なように話す義兄

それと比べていつもいつも我慢の優し過ぎる旦那さん。

お義母さんには何かしてあげたいとは思うけど・・・

義兄になんて絶対にお金は送りません。きっと使い込むに違いないもの・・・

それに病院代もそんなにかからないはずなんです。

だってお義母さんは保護を受けて生活してるから。

お義母さんを面倒見ると言って実家へ帰ったんだから

自分のケツは自分で拭けよ!!って面と向かって言ってやりたい!

あの頃どれだけ大変だったか・・・・

ヤクザみたいなおっさん相手にほんと大変だったんだから・・・

義弟は家族ごと行方不明やし・・・・

嫌なことしか思い出せないし殺意さえわいてくる。

 


増税の春・・・我が家の節約

2014-04-08 13:45:33 | Weblog

4月から消費税がアップして

心なしか・・・スーパーで品物を見ると消費税にプラス値上がりしているものもありますね

上手く税抜き価格をど~~~んと表示しているけれど・・・

必ず税込み価格を見て計算しながら買い物してます

暗い顔をしていても上がったものは仕方が無いので

この際だからいろいろ家計を見直して節約出来る事を節約しようと思います

 

ついつい買ってしまう猫のおもちゃやおやつなどなども

出来るだけいるものだけ買うようにしなくては・・・

正直・・・特に物欲は無い方ですが・・・猫のものはついつい買い過ぎてしまうので・・・

 

旦那の晩酌のお酒やビールは唯一の旦那の楽しみでありご褒美なので

出来るだけ家計の中に入れておいてあげたいです。

 

買い物に出るとついつい買い過ぎたりするのでネットスーパーや

ネットショッピングを利用することが増えるかもしれないですね

 

しかし・・・なんでもかんでも同じように消費税を上げてしまうのって納得いかないですね。

生きていく上で必要最小限のものは非課税でも良いような気がします。

その分贅沢品なんかは20%位取っても良いかもしれないですよね。

税金を上げることで景気が冷え込むのはきっとこういう細かい配慮が無いから起こるんでしょうね。

しっかりシュミレーションした上で決めて欲しいです。

 

 


クロがストルバイト尿結石(^_^;)

2014-03-06 13:01:39 | Weblog

今年に入ってからというもの・・・

人間も猫も体調があまりよろしくない

 

もしかして当たり年なのかな・・・

 

月曜日からクロが尿閉塞を起こして病院へ行って処置してもらった。

発見が早かったので腎不全や尿毒症は起こしていなかったけど…

ストルバイトが見つかって尿PHも9くらいまで上がっていたので

慌てて療法食に切り替えて経過観察中です

療法食はロイヤルカナンのPhコントロールの0で・・・

それとサプリも使ってみることにしました。

とにかくPHを6くらいまで下げて弱酸性の尿にして石を溶かさないといけないので

何が出来るって食事療法とトイレの環境改善・・・

他の子のご飯もカークランドのキャットフードに戻すことにしました。

国産の安いカリカリはやっぱり安い大豆やトウモロコシを沢山使っているらしくて

石が出来やすいそうです。

このカークランドのカリカリは値段もそこそこお安くて良質なフードと言う事で

ボランティアさんやブリーダーさんに人気があるようです。

 

この間はゲンちゃんが膀胱炎で大変だったのですが・・・

おかげさまでお薬で良くなりました。

ゲンちゃんは診察不可能な子なので特に気をつけなければ・・・

 

尿結石と言えば・・・ちびが5年くらい苦しみました。

あの時のことを思い出すと今でもゾッとします

少し油断していた事も反省して今年は特に人間も猫も

健康管理をしっかりやらなければですね


2階の和室をリフォーム♪

2014-02-05 08:11:24 | Weblog

前々から2階の和室をリフォームしたいと思ってました。

3年前に1階のガレージを自分達でリフォームした時に

http://blog.goo.ne.jp/mamatotibi/e/fcde07d14cab1d5a65a8aee70ae6bb5f←その時の記事

http://blog.goo.ne.jp/mamatotibi/e/27648b74701c8c55cc9888b580bfe3b6

この時期に建材の処分品やB級品が出回るのでホームセンターへ

行ってみたら一坪3980円の床材があったので急遽リフォーム決行しました

取り敢えず玄関の下駄箱の下に猫トイレを置けるようにして・・・

下駄箱の横にある棚も旦那さんの手作りですよ♪

畳は処分に費用がかかるのでバラして・・・

今時の畳はこんなのでスタイロという断熱材に・・・

ゴザを貼ってあるだけなので中のスタイロは断熱材に再利用しました。

こんな感じですよ

ウッドカーペットも高さの調整のために中へ敷き詰めて再利用しました。

こんな感じで作業は進んで・・・

1日と少しで床は全部完了しました♪(≧∇≦)/♪

猫たちのジャングルジムも捨てずに再利用するそうです

床を綺麗にしたら壁もやらなきゃということで・・・ただいま思案中です

 

 


ミーくんが・・・

2014-01-14 06:04:40 | Weblog

ミーくんが今朝方・・・お星様になりました。

昨日の午後から様子がおかしくて嫌な感じがしてた。

救急病院では嫌な思いしかしたことが無かったから

朝一で主治医に連れて行こうって決めて

朝すぐ主治医に連れていけるように私の部屋に連れて来ていたのに

ミーくんは待ってくれませんでした。

悔やまれることがいっぱいでなんだかつらすぎます。

ミーくんは楽になれたのかな?

今は笑ってるのかな?

3日前くらいに変な夢を見たんですよね。

動物病院で女の先生がデカちびを見て「こんなに太ってたら病気になるよ!」って・・・

そして先生は手の平に少しカリカリをのせて見せて

「これくらいずつ量を少しで何回かあげて・・・」って笑ってた。

これって何かの警告やったんかな?

ミーくんも太ってて大きい猫だったから・・・

私にはあまり懐いてくれなかったけど・・・最後は甘えてくれたね。

怖がりやからきっとビビりながら虹の橋に向かってる頃かな?

きっと影さんが迎えに来てくれてるから仲良く向こうでは遊ぶんやで!

いっぱいおやつ入れとくからね。

私のお家へ来てくれて本当にありがとうm(__)m

命の尊さを子供らに教えてくれてほんまありがとうm(__)m


『光と夜刀と地縛霊』の続き♪エピローグ

2014-01-04 02:53:11 | Weblog

 

 エピローグ

 

あれからあっという間に半年が経ち

美郷ちゃんと徹兄の赤ちゃんは

無事に生まれてもう三ヶ月になろうとしていた。

真澄さんが心配していた通りやっぱり女の子だった。

徹兄は私の事など今では眼中に無かった。

だって娘の伊織(いおり)にメロメロやからね。

伊織には悪いけど凄く助かった。

結婚式を来月に控えた私は色々と段取りに忙しかった。

面倒な事が苦手な私は出来るだけ招待客は

身内だけでと言ったのに希望は叶わず盛大な式になりそうだった。

あれから、夜刀の存在を知った父と母は凄く喜んでいた。

真澄さんや師匠と兄弟だなんて想像もつかなかったようで

驚いていたけど呑気な母は

「世の中って広いようで狭いのね。」と言って笑っていた。

織衣さんは夜刀に置き去りにしたことを改めて誤っていた。

連れて行こうとしたけど彼等に阻止されたと言っていた。

夜刀は織衣さんの事を恨んでなんかいないと言って笑った。

きっとお祖母ちゃんが夜刀に色々と話して聞かせて

人を恨まないように教えたんだろうなと私は思った。

だって夜刀は凄く優しいしどこかお祖母ちゃんに似ている。

真澄さんに出会う前に夜刀と出会っていたら

どうなっていたか判らないくらい夜刀は

中身も外見も素敵なイケメンだしね。

そう言えば…その事を悟ってなのか?

真澄さんが遠方の依頼を断ってずっと側に居る。

「夜刀はきっと光を愛している。」

と言っていくら夜刀が否定しても真澄さんは聞かない…

私としては少し複雑だった。

私は真澄さんだけ見てるつもりなんだけど

結婚しても心配されるんだろうか…まぁ…

それはそれで嬉しいかもしれないけど(笑)

こんな事を言ったらまた順子に後ろから蹴られそうだ。

もちろん順子も彼との結婚が決まった。

それでも私の方が先に式を挙げることが決まった時は

後ろから蹴りを入れられてしまった。

確かに恋愛や結婚には程遠かった私に

先を越されたからショックだったらしい。

 

そして結婚式の一週間前になって

私の結婚式の報告と夜刀が無事に私や

二人の兄さんに会えたことを報告するために

お祖母ちゃんのお墓参りに夜刀と二人で行くことになった。

「一週間後には結婚式やねん。

報告が遅くなってごめんね。お祖母ちゃん。」

私が少し目に涙をためて

お祖母ちゃんに報告していると夜刀が笑って

「祖母さん…きっと喜んでるだろうな!」

と言って夜刀も手を合わせて自分の事を報告していた。

そして私に軽くハグして

「光が居てくれて嬉しかった。

僕はずっと絶望の中に居たからね。

祖母さんから光の事を聞いて僕は絶望から

救われてここまで生きて来れた。ありがとう。」

と夜刀は言った。

そしてポケットから黒猫のお守りを出して

「コイツは何時でも光のことを

守ってくれるからこれからも持っていて欲しい。」

と言って私に手渡して

「これからもずっと僕は光を見守っているからね。」

と黒猫の夜刀の真似をした後で笑って

もう一度少し強めにギュッと私を抱きしめた。

 

そして一週間後の結婚式の後に

夜刀は誰にも何も言わずに何処かへ旅立ってしまった。

 

  【完】

 

 


『光と夜刀と地縛霊』の続き♪光と夜刀と地縛霊③

2014-01-04 01:16:31 | Weblog

 

そこは真澄さんの実家の客間だった。

私の手を握りしめたまま真澄さんも眠ってしまったようで

目が覚めるとすぐ横に顔があったので少し驚いてしまった。

丁度様子を見に来た師匠が気付いて体を起こしてくれた。

真澄さんもすぐに目を覚まして

「大丈夫ですか?あれだけの力を使った後ですからね。

無理はしないで下さいね。」と言ってギュッとハグしていた。

「お姫様がお目覚めですね。良かった。このまま眠り姫に

なってしまったら僕が兄さん達に殺されそうだったからね。」

とクスクス笑って夜刀は憎ったらしい顔をして真澄さんに言った。

そう言えば教えてもらわなくては…

夜刀は一体何故二人を兄さんと呼ぶのか

「夜刀は何故師匠と真澄さんを兄さんって?…」

私が問いかけると師匠が頷いて

「そうですね。これは話しておかなくてはいけないですね…

夜刀は私達の腹違いの弟なんです。22年前夜刀を

産んですぐに母親は亡くなりました。そして父が

三歳になった夜刀を引き取り一緒に暮らしていたんですが、

15年前に父と祖父が力に奢り欲に囚われてしまった為に

母は危険を感じて私達二人を連れて屋敷を出たんです。

夜刀の事は父の元へ置き去りにして…」

師匠は深くため息を吐いてから

「それから私達は身を出来るだけ潜めながら

父や祖父に対抗する力を母の元で修行しながら

父と祖父に巣食う政治家やこの国の権力者の企みを

阻止して来たんです。私達は夜刀もきっと父や祖父と同じように

悪霊たちに囚われてしまったものだと諦めていたんです。

だから光さんに近付いて来たのは光さんを幽閉するか

殺すためだと誤解していてあんな事になってしまったんです。」

すると夜刀が続けて話し出した。

「僕の事を守っていてくれたのは光の祖母さんなんだ。

僕の母さんは光の母さんの妹なんだ。光の母さんは

光の力を受け継がなかったらしい。受け継いだのは僕の母さんなんだ。

そして祖母さんも力を持っていた。光は隔世遺伝だったようだね。

夜刀って名前はね、祖母さんがつけてくれた名前なんだ。」

夜刀は更に続けた。

「祖母さんは飼っていた黒猫にも僕の名前を付けていたんだ。

僕に会えなくなって寂しかったからだって祖母さんは言ってた。

どうしても僕の事が心残りだった祖母さんは死んでからずっと

僕の側に居て守っていてくれたんだ。20歳になるまでずっとね。

そして僕が20歳になった時に光の力の事や光の存在を話してくれたんだ。」

夜刀は真剣な目で私を見つめて

「僕は光の従弟なんだ。そして真澄と龍安は僕の兄さん。驚いたかい?」

と言って私と真澄さんの顔を見比べながら

「そして僕の兄さんと結婚する光は僕の義姉さんになるわけなんだ。」

そう言って夜刀はまた意地の悪い顔をして笑った。

 

数日後に私は気付いた。夢の中に出て来た夜刀は人間の夜刀だったようだ。

だってあれから夢の中に黒猫の夜刀は現れなくなってしまったから…

夜刀は何も言わなかったけどきっとそうなんだと私は確信していた。そして…少し寂しかった。

 

そしてエピローグへ♪

 

 


『光と夜刀と地縛霊』の続き♪光と夜刀と地縛霊②

2014-01-03 12:05:42 | Weblog

 

 

ホッとして泣いてる私に真澄さんと師匠は

走り寄って二人で私の無事をしっかり確認していた。

「怪我は無かったですか?どこも痛く無いですか?」

と言いながら真澄さんはギュッと私を抱きしめていた。

「お姫様はご無事ですよ…」

彼は少し意地の悪い顔をして真澄さんに言った。

「そのようですね。貴方の使者が

言っていたことは嘘では無かったようですね。」

真澄さんはわざとらしく微笑んで彼に軽く頭を下げた。

「光さんの力を解放させたのも貴方ですね。さすがですね。」

と師匠が言った。

それにしても屋敷の中からは凄い嫌な感じが

ピリピリ伝わってくる。こんなのは初めて感じる。少し手が震えていた。

「大丈夫!このまま力を解放させてくれれば良い。

怖がることは無いよ!後は僕と真澄と龍安で奴等を地獄へ送り返すからね。」

そう言って彼は真澄さんと師匠に

「予定通りでお願いしますよ!兄さん!」

と言って先に屋敷の中へ入っていった。

私は驚いてる暇もなく屋敷の中へ入って行く彼を追いかけていた。

師匠は私を見て

「事情はすべて終わってからお話します。今は集中してくださいね。」

と言って私の前へ出た。真澄さんも

「心配しないで!私が絶対光さんを守りますから…」

そう言って私の手を引いて屋敷の奥へ向かった。

屋敷の中は真っ暗な闇の中のようだった。

白い光のお陰で前へ進むことが出来たけどこんな闇は

人の住む世界の闇では無いこの世と

あの世の間にあるそんな闇のような気がした。

「夜刀…私達を裏切ったのだな…愚かな奴だ。」

屋敷の奥にある本堂の方から声がして

白髪の老人と大柄なスキンヘッドの僧侶が現れた。

「爺さん、父さん、目を覚ましてくれ!そんな悪霊たちに負けないでくれよ!」

彼は最後の願いを込めて叫んでいたがその声は届かなかったようだった。

「無駄無駄!お前の父も祖父ももう目覚めることは無い!

とっくの昔に欲に溺れてしまった小奴らの魂を我らが取り込んでしまったわ!」

と老人のほうが声を高らかに笑いながら言った。すると真澄さんが

「夜刀!もう無駄です!二人の事は予定通り向こう側へ送りましょう…

そして奴等は地獄へ送り返します。」と怒りを込めて叫んだ。

私も力のすべてを解き放って地縛霊達を呼び寄せた。

「自由になった魂達、聞いて下さい。そこに見える

大きな白い光の向こう側へ行けば今なら苦しみから解放されます。

向こう側へ行くためには生前の行いを心から悔いそして

そこにいる悪霊たちに囚われている二人の魂を

一緒に連れて行って下さい。悪霊たちは彼らが抑え込み地獄へ送ります。」

私は力の限り思いを込めて彼らに伝えた。

すると人の姿に次々と魂は戻り悪霊たちの方へ向かって行った。

そして彼等とともに夜刀も真澄さんも師匠も

影の力を全開にして悪霊たちに向かってその力を放った。

彼のお父さんと祖父の魂は地縛霊たちが

向こう側へ一緒に連れて行ってくれた。

影の力を持つ魂を失った悪霊たちはあっという間に

影の力によって現れた闇の番人たちに地獄へ送り返されてしまった。

力をすべて解放してしまった私はそれを見届けてすぐに力尽きて

気を失ってしまった。今回は本当に凄く…疲れた。

 

つづく♪

 

 

 


『光と夜刀と地縛霊』の続き♪光と夜刀と地縛霊①

2014-01-03 11:49:09 | Weblog

光と夜刀と地縛霊

 

彼の話によると影の力はもともと闇に

住む者たちを押さえ込むための力だったらしい。

それがいつの間にか私利私欲に惑わされた一族に

悪用されるようになり光の力を持つ者を遠ざけ

酷い時には殺したこともあったらしい。

彼はそんな一族に愛想を尽かしていたが、

一番力を持っていたのが彼の父と祖父だったから

今まで逆らうことが出来なかったらしい。

悪に手を染めていく父と祖父を何とかしなければと

光の力を持つ一族を彼は密かに探していて彼は私を見つけた。

「僕と光の力で父さんと爺さんの力を封じ込まないと

この世は大変なことになる。あの二人は闇の悪霊に

取り憑かれて人としての感情が無くなっているんだ。

早く何とかしないと間に合わなくなる。」

と彼は私に張った結界を解いて言った。

「僕と一緒に来て光!二人一緒ならなんとか出来るんだ!

影の力と光の力を二つ合わせればきっと

あの悪霊を消し去ることが出来る。」彼は必死だった。

「本当に二人で大丈夫かな…

私に出来るかどうか凄く不安やし怖い…」

私は彼にそう言ってその場にしゃがみ込んだ。

「今までこの力を抑えることばかりで

すべて解放なんてした事が無いから

その後どうなるのかがわからんし怖いし

もしかしたら夜刀まで消えてしまうかも…そんなん嫌や!」

不安と恐怖で涙が出てしまった。

情けないけど、いつも師匠や真澄さんに

助けてもらっていたから凄く不安で仕方がない。

すると彼は私の両手を握りしめて

「僕の事は気にしないで大丈夫!あの二人に

入り込んだ悪霊がこの世を闇に変えてしまう前に

僕達で何とかしないと駄目なんだ。

それに頼もしい助っ人も呼んであるから光は心配しないで!」

そう言いながら私の手を引っ張って体を起こした。

「時間が無いんだ。僕を信じて欲しい。」

私はそう言った彼の真剣な目を見て頷いた。

そして表に停めてあった車に一緒に

乗り込んで彼の祖父の屋敷へ向かった。

しばらくして完全に結界を解かれて私の力は

彼の影響を受けてなのか?完全に自分では

抑えきれないくらい大きくなっていた。

身体が完全に白い光に包まれてる。車のまわりには

地縛霊たちが数えきれないくらい集まってきている。

「こんなに沢山地縛霊が集まって来てるけど大丈夫?」

私は不安になって彼に聞いた。彼は

「この地縛霊たちに手伝わせて悪霊は地獄へ

父と祖父は向こう側へ連れて行ってもらう。」

そう言って車のアクセルを踏んでスピードを上げた。

私は後ろが気になって振り返って見たら

地縛霊たちと見覚えのある白い車が後ろを走っていた。

「真澄さん?」そう言った私に彼は

「ほら、頼もしい助っ人が現れただろ?悪いけど彼らにも手伝ってもらうよ」

と笑って私の頭をポンポンと軽く叩いた。

屋敷のすぐ側で車を停めて彼と私は車を降りた。

彼の力のお陰で地縛霊たちが

少し離れた所に居るので何とも無かった。

白い車からは真澄さんと師匠が降りて来た。

真澄さんの顔を見たらホッとしてまた涙が出て来てしまった。

 

つづく♪

 

 

 


『光と夜刀と地縛霊』の続き♪光と影③

2014-01-01 01:38:38 | Weblog

 

「光・・・」また声が聞こえた。

あの声がすぐ側まで来ているのがわかった。

夜刀も守りも張り詰めて警戒していた。

師匠も織衣さんも警戒している。それでも声は聞こえた

「隠れても無駄だよ光…この結界も僕には無意味!」

という声と同時に何かが裂けるような凄い音がした気がした…

思わず目を閉じてしまった私はゆっくり目を開けた。

すると目の前に真っ黒なオーラに覆われた黒髪の20代位の

(こんなことを言ったら真澄さんに怒られそうだけど)超イケメンが立っていた。

守りが私の前に立って構えている。夜刀は耳元で

「社へ向かって走って!早く!」

と言って守りと共にそのイケメンに向かっていった。

私は言われた通り走って社へ向かった。

織衣さんと師匠も私の後ろを護衛しながら走って来ていた。

するとすぐに織衣さんが放った使者の断末魔の叫びが聞こえてきた。

「お前らのその力は僕には通じない!

光は僕が連れて行くよ!僕には光が必要なんだ!」

とすぐ横で声がしたかと思ったら全身に激痛が

走り意識が遠くなりその後のことは覚えていない。

きっと私は逃げられなかったんだ。抵抗も出来ないまま

あの影の力を持つイケメンに連れ去られてしまったようだ。

意識を失ってからどれ位の時間が経っているんだろうか…

私は目を覚まして自分が生きていることをまず確認した。

そして夜刀と守りを呼んでみたが返事は無かった。

ここはどこかの廃工場のようだった。

すぐに私を殺さなかった事にはきっと何か目的が

あるんだろうけどこれからどうするつもりなんだろう…殺される?

それにさっきから何故か力が何かに抑えこまれて解放出来ない。

影の力ってそんな事も出来るんだろうか…

身体を起こしながらいろいろ思案していたら

「殺されたくなかったら逃げようなんて考えないことだね。」

耳元で声がした。声は聞こえるけど姿は見えなかった。

「僕の一族達は光を殺せって言うかもしれないけれど…

光が逃げようとしない限り僕は殺したりしないからね。」

私には何故か影の力を持つ彼が凄く悪い人間のようには思えなかった。

話す声はとても優しくて真澄さんや師匠を思い出させる。

「名前…まだ名前を教えてもらってないよ」

と私は少し親しげに話しかけてみた。

「僕の名前は夜刀…光の黒猫と同じ名前だよ。」

彼もまた親しげに質問の答えを返して来た。

「なんか夜刀が人間になったみたい」私は思ったまま感想を言った。

彼はクスクス笑って

「光は僕を怖がらないんだね。」と姿を現した。

「夜刀って本当に人殺しとかするの?

なんかそんな事するなんて想像が出来ないよ…」

私は思ったまま聞いてみた。

何故か親しみさえ感じてしまうこの敵に

どうしても人を殺したりこの世の中を思い通りに

してやろうみたいな悪意を感じられなかったから…。

彼は少し目を閉じて考えてから

「僕を助けることが出来るのは君だけなんだ。

あいつらはずっと隠し続けてたんだ。僕の力を悪用するために

光の力を遠ざけたんだ…でもやっと見つけて会いに来たんだ。

僕達のこの力を抑えることが出来るのは光だけだからね。」

と言った。やっぱり何かがおかしい。彼はどう考えても敵では無いようだ。

つづく♪

 

じゃ~ん♪あけましておめでとうございます

年明けまとめて更新させて頂きました

クライマックスが近づいておりますよ

でも、出来ればシリーズ物にしたいです

今年も宜しくお願いします

 


『光と夜刀と地縛霊』の続き♪光と影②

2014-01-01 01:07:15 | Weblog

 

夜刀と守りのお陰で大晦日も年明けも

何事も無く私も家族も過ごしていた。

守りの名前を聞いたけど・・・

使えてるもの以外には教えないと

言われてしまったので「守り」と私は勝手に呼んでいる。

守りはもともとは修行僧だという事は夜刀が教えてくれたけど、

どうして真澄さんに使えているのかは教えてくれなかった。

年が明けて4日目になってまたあの声が聞こえるようになった。

どんどん近づいてるような気がする。すると、守りが

「貴方の身に危険が迫っています。私だけではお守り出来るか

自信がないので龍安さまの所へすぐに参りましょう」と言ったので

すぐに師匠に連絡をして迎えに来てもらった。師匠も車の中で

「凄く強い力を感じますね。これは急がないと行けませんね。」

と言って織衣さんに連絡していた。

屋敷に着くとすぐに織衣さんが清めの塩を持って

「光ちゃん!とにかく身を清めとこ!」と言って浴場へ

連れて行かれて私はされるがまま言われるがままに

身を清めて屋敷の奥へ連れて行かれた。

「凄い結界を張ってあるんですね。」と私が言うと

織衣さんと師匠が真剣な顔で頷いて師匠が私に

「これはきっと影の力を持つ者が光さんの存在に気付いたんです。

影の力は光の力を嫌うので光さんを

幽閉するか抹殺するかどちらかだと思います。」

と話し出した。

「影の力を持つ者はその力を悪用して

この世を動かしている生きている人間の事なんです。

その邪悪な力で人を呪ったりして排除して世の中を

自分達の良いように動かそうとする政治家や権力者の背面下で

動いてるそうです。その者にとって光の力を持つ光さんは邪魔なんです。」

師匠は凄く険しい顔だった。

「光の力は影の力を無効化させる唯一の力ですからね。」

悪霊と言うより黒い影の力というものがあってその力を

持った人間が居てしかもその力を私利私欲に使ってると言う事みたい。

でも、強い結界の中に居てしかも夜刀も姿を現して

ずっと側に居てくれているから私は全然怖くは無かった。

「その影の力を持った人が近づいて来てるって事なんですよね。」

と私は師匠に聞いた。すると師匠が

「母が放った使者からの報告では明日には

ここへ来るであろうと言われています。だから真澄にも

こちらへ戻ってもらえるように連絡をしているのですが

明日戻れるかどうかわからないそうなんですよ」と更に険しい顔をしていた。

すると織衣さんが

「最悪の場合は光ちゃんの力を解放するしか無いわ…

影の力は光の力で抑え込むしか方法が無いからな…

前に教えたやろ?躊躇せずにやるんやで!

後のことは私と龍安とでなんとかするから!」

そう言って笑いながら私の背中を叩いた。

私のこの力を解放したら影の力は押さえ込めても

この世に居てる浮遊霊や地縛霊が凄い数で集まってくるので

またそれも大変なことやしどうなるのかは私にも想像が

つかないけど今は師匠や織衣さんの事を信じてやるしかない。

「僕も全力で光を守るからね。」

と夜刀が尻尾をくるんと私の右腕に絡ませて言った。

守りも私のすぐ側で姿を現して待機していた。

そして影の力を持つ者はすぐ側まで近づいて来ていた。「光…見つけた。」

つづく♪

 


『光と夜刀と地縛霊』の続き♪光と影①

2013-12-26 13:37:36 | Weblog

   

光と影

 

泣き崩れた徹兄を私と美郷ちゃんとで

宥めるのは大変だったけど、

なんとか婚約を徹兄にも

認めてもらえて真澄さんは満足そうだった。

また日を改めて織衣さんと挨拶に

来ると両親に頭を下げて真澄さんは帰って行った。

翌日徹兄は仕事が残っているからと私とは

口も聞かないまま始発で出張先の博多へ戻った。

美織ちゃんは笑って

「気にせんでええよ!その内落ち着くと思うし、

いつまでもシスコンバカ兄貴でおられても困るしね。」と元気づけてくれた.

そんな優しい美織ちゃんを見て

何か違和感を感じて私はもう一度美織ちゃんをよく見た…

あれ?美織ちゃんのお腹を見つめて固まってると美織ちゃんが

「フフフ…気がついた?」とニヤッと笑って

「そうやでもうすぐ6ヶ月やねん。」と言うので

「徹兄は…徹兄は知ってるん?」

って聞いたら美織ちゃんは物凄く意地の悪い顔をして

「本人が気付くまで放置中やねん。

さすがにお義母さんやお義父さんには話してあるけど

、この分やと産まれるまで気付かんかもな!」

とお腹を優しくさすりながら言った。

初めてのお産やのに美織ちゃんは

全然不安そうではなくあっけらかんとしていた。

このまま産まれたら、きっと徹兄は慌てふためくやろうな…

 

翌日仕事を終えて会社を出ると

真澄さんが待っていてくれた。

車の中で昨日のその後の話をして

美織ちゃんが妊娠6ヶ月だと話したら真澄さんは

「女の子だったら徹哉さんはきっとメロメロでしょうね。」

と言って笑った。だから真澄さんに

「結婚は赤ちゃんが生まれて落ち着いた頃にしたいんです。」と話したら

「そうですね。そのほうが良いかもしれないですね。」と承諾してくれた。

年末年始にいろいろとお偉いさんからの

依頼が入ってしまった真澄さんはまた明日から

関東へ行かなければと名残惜しそうだった。

それでも真澄さんは別れ際に

「もしも何か光さんに起こったら

私はすぐに戻って来ますから安心して下さいね。」

と真剣な顔をして念の為に守りの者は置いていくと言っていた。

確かに心配されても仕方が無いかもしれない。

夜刀を身につけていても最近やたらと黒い影を見るし声も聞こえる。

夜刀も真澄さんに私の力を抑えきれないと言っていたらしい。

出来るだけ自分でも抑えようとしているのに上手く制御出来ていない。

だからこれは必要なんだと言って守りの者を置いていってくれた。

夜刀は私に

「真澄は光が一番だからね。とても強い守りの者を

置いていったみたいだ。これで少し昼間に安心して休めるよ」

と言って笑った。

夜刀は夜刀というだけにやはり昼間は力が弱まるらしい。

それにしてもこんなに自分でも自分の力を

抑えきれないなんて何なんだろうか?今でも少し油断すると声が聞こえる。

ずっとこの間から聞こえてるあの声がまだ今は

遠くからだけど少しずつ近づいて来ているような気がする。

「もうすぐ…もうすぐだ…あと少し…」

まだ遠くて全部は聞き取れていない。でも夜刀も嫌な予感がすると言っていた。

つづく♪

 

やっとここまでなんとか話を持ってこれました

ついついさっさと真澄と光をくっつけてしまって

正直行き詰まってましたすみません

なんとかまた動き出してくれたのでこのまま

流れに乗れたらと思って頑張ります

 


『光と夜刀と地縛霊』の続き♪婚約宣言②

2013-12-22 11:05:48 | Weblog

 

久しぶりだったせいか

真澄さんはなかなか離してくれなかった。

困っている私を見て織衣さんが

「そろそろ離してあげてもらえる?

光ちゃんに嫌われてしまうと困るでしょ?」

と言って笑った。真澄さんは

「そうですね~嫌われるのは嫌なので名残惜しいですけど・・・」

と言って離してくれた。

「私は別に部屋を取ってあるからここでゆっくり

二人で過ごして頂戴ね。邪魔者は退散するわ~(笑)」

と織衣さんが笑って自分の部屋へ帰ってしまった。

「うちの母は早く孫の顔が見たいようですね。」

真澄さんは意地の悪い顔をして私に言った。

こんな日にこんな場所で男と女が

二人っきりでする事は一つしか無いでしょ・・・

織衣さんも無茶な事をしてくれる。

この間の事がきっかけになっているんだろうか?

それでも私は逃げ出そうとは考えていなかった。

いっそこのままなるようになってしまった方が

気持ちの整理もつくのかもしれないなんて

覚悟を決めていると真澄さんが

「こういう事はやはり順序を

守らなくては紳士ではありませんからね。」

とにっこり笑って私の手を取って

「まずは光さんの気持ちからですね。」と言った。

「私の気持ち・・・」と私が言うと真澄さんは頷いて

「私と婚約して頂けますか?

本当はすぐにでも結婚したい所なんですが・・・

まずは婚約をして頂けるでしょうか?」

と真剣に聞いてきた。私は

「本当に私なんかで良いんでしょうか?

真澄さんは本当に私と結婚したいんですか?」

と真澄さんの瞳を見て聞き返したら

「勿論本当に結婚したいと思っています。

私は初めて光さんに会ったあの日から私の相手は

光さんしか居ないと思っていたし、光さんも私と

同じ気持ちできっと一緒になれるって信じてました。」

やっぱりそうなんだ私は確信した。

真澄さんは私の気持ちを知っていたんだ。

初めて出会ったのは私が14歳で真澄さんは20歳だった。

あの日私は真澄さんに一目惚れしていた。

でも歳の差もあるし実るはずのない恋だと

諦めてその気持は心の奥に仕舞ってしまった。

「あの時私も光さんに一目惚れしたんですよ」

真澄さんは嬉しそうに言った。

「もう良いですよね。私は十分待ったと思うんですよ。」

そう言って私を抱き寄せていた。私は少し泣きそうな声で

「参りました。」と真澄さんの背中をギュッと抱きしめていた。

「やっと捕まえました。」そう言って真澄さんは

「それでは、行きましょうか?」と笑った。

私はそのまま真澄さんに連れられて車に乗って有馬を後にした。

自宅まで送ってくれているのかと思っていたら

そのままマンションを通りすぎて私の実家の前で車を止めた。

真澄さんは

「ご両親には先に私から連絡してますので行きましょう。」

と車を降りて玄関のインターホンを押した。

すぐに美郷ちゃんとお母さんが出て来て小声で

「徹哉が今さっき帰ってきてしまって」

と言ったと同時に

「真澄~~~!」

と叫んで徹兄が出てきて真澄さんに殴り掛かろうとした。

その瞬間お父さんが徹兄を羽交い締めにして

「こんな遅くに玄関先で大声を出すな!中に入れ!」

とそのまま引きずって家の中に入った。

玄関を入って真澄さんは

「夜分遅くに申し訳ありませんでした。どうしても

早くご両親にご報告をしたいと思ったので無理を言ってしまいました。

今日やっと光さんの同意が得られたので改めて婚約させて頂きました。」

と頭を下げて挨拶をした。お母さんもお父さんも微笑んで

「わかっています。私達もどれだけこの日を待っていた事か」

お母さんは瞳に少し涙を浮かべて言った。

しかし徹兄は

「俺がそんな事許さん!お前に光はやらん!絶対やらん!」

お父さんに羽交い締めにされたまま徹兄は頑張って抵抗していた。

「離せ!クソオヤジ!」

と徹兄が言ったと同時に美郷ちゃんが徹兄の右頬を張り倒していた。

「もういい加減目を覚まし!みっともないで徹哉!」

さすが元ヤンなだけに怒ったら怖い・・・私が徹兄の手を取って

「私の事を大切に思ってくれてるんやったら徹兄も許して欲しい。」

と言うと真澄さんが

「一発くらいは殴らせてあげても良いですよ」と言って前へ出た。

徹兄は少し悔しそうに

「絶対幸せにするって約束出来るんやな!

光を不幸にしたり泣かせたら俺は絶対許さへんからな!」

と真澄さんの胸ぐらを掴んだまま徹兄は泣いていた。

つづく♪

 

婚約宣言お題の通り婚約までたどり着きました

 

美郷ちゃんは元ヤンだったんですね

気性の荒い徹哉にはピッタリかもしれませんね

 

実は初めて会った時から二人は相思相愛の仲だったんですね

10年かかってやっと光は真澄さんが自分の気持に気付いてて

気付かないふりしながら待っていてくれたことに気づくなんて

さぁーこの後どう話は展開していくんでしょうか?

期待せずに待っていて下さいね。

 

 


『光と夜刀と地縛霊』の続き♪婚約宣言①

2013-12-22 02:51:27 | Weblog

婚約宣言

 

それからしばらくは真澄さんもまた関東に戻って

ややこしい依頼を片付けるのに忙しかったようで、

私が織衣さんに呼ばれて遊びに行くことはあったけど

特に何事も無く平和な日常を過ごしていた。

12月に入って仕事も忙しくなりあの出来事が

実は夢だったのかもなんて思えるようになっていた。

12月最大のイベント12月24日クリスマス・イブの当日は、

退社後にみんな彼氏や彼女とのデートの予定があるらしくて

誰もが必死に仕事を終わらせて

定時でタイムカードを押すと一目散に帰って行った。

勿論、順子や祐介も同じだった。

私も織衣さんと約束をしていたので帰る支度を

していると携帯が鳴って誰かと思ったら実家からだった。

「もしもし光ちゃん?まだ仕事中やった?」

聞こえてきたのは美郷ちゃんの声だった。

「大丈夫やで、今から帰る所やけどどうしたん?」

なんとなくは判っているけど一応聞いてみた。

「ごめ~ん!徹哉がどうしても電話しろってひつこいから電話したんよ!

どうも真澄さんと二人きりでデートなんちゃうか?

って昨日から何回もメールして来て落ち着かへんねん。」

あははは・・・やっぱり・・・私よりも自分の嫁が浮気しないかとかを

もっと心配した方がええのに困った変態シスコン兄貴やわ・・・

「美郷ちゃんは謝ること無いし・・・

徹兄が阿呆なだけやから、出来の悪い兄貴でごめんね。」

申し訳なくて謝ると優しい美郷ちゃんは

「ええんよ!徹哉がシスコンって事はわかってて

一緒になったんやからこれぐらいはどうって事無い(笑)」

と言って電話の向こうで笑っていた。

「今日は真澄さんじゃなくて織衣さんに

来て欲しいって言われてるんでこれから行くんやけどね。

真澄さんはまだ関東やと思うし心配されるような事はない!

って徹兄に私からメール送っとくね。」

って私が言うと美郷ちゃんは

「もしかしたら今夜にでも新幹線で

帰ってきそうな勢いやったから気をつけてね!」

と心配そうに言って電話を切った。

なんか嫌な予感がするけど織衣さんが

今日は有馬で温泉に入って一緒に食事をしよう

ってわざわざ予約をしてくれてるし、私も楽しみにしていたし

邪魔はされたくなかったので一応その旨を徹兄にメールしておいた。

会社を出ると師匠が車で迎えに来てくれていたので

そのまま有馬のホテルに向かうことになった。

織衣さんは昨日から向こうで療養してるらしい。

「仕事でお疲れなのにすみませんね。

ご実家で過ごされる予定だったんじゃないですか?

いつもいつも母の我儘に付き合わせてしまって

光さんには申し訳ないと思ってるんですが

母はどうも息子よりも光さんと一緒に居たいらしく

て光さんのご両親にも本当に申し訳ないです。」

師匠は本当に申し訳無さそうに少し頭を下げた。

「謝らないで下さい。嫌ならお断りしてますし

父も母も織衣さんが私を娘のように可愛がって

下さることをとても喜んでくれているので有難い位です。」

私は慌てて師匠に言った。

「父も母も織衣さんが居なかったら私は生きては

居なかっただろうって言ってました。10歳の頃の事なんで私も憶えてます。

病院で織衣さんが声をかけてくれて師匠と織衣さんが

助けてくれたから私は今ここに居るんです、だから命の恩人は大切にしないと・・・」

私は師匠の手を握りしめて言った。

ホテルに着いて部屋へ行くと織衣さんが走り寄って来て

「光ちゃんおかえり~食事の前に少し温泉入ろう~」

と半ば強引に温泉へ連れて行かれた。

温泉へ入って織衣さんが私の背中を流しながら

「やっぱり徹ちゃんはこの傷のことまだ気にしてるんやね。」

斜めに入った傷跡を指でなぞって

「これだけ大きい傷やから感じる責任も大きいんやろな・・・」

と織衣さんは言って何か考えてるようだった。今度は何を企んでるんやろ・・・不安や

温泉から出て食事をしている時に師匠が

「真澄が少し遅くなるけど今日中にはこちらへ帰るそうですよ」

とにっこり笑って私に言った。

あの日からずっと会っていないので

正直会って何を話せば良いのか困ってしまう。

気持ちの整理と言ってもどう整理するかも判らないままだったので

何か期待されていたらどうすれば良いのか・・・私は逃げ出したい気持ちで一杯だった。

食事が済んで話し込んでいたら夜の10時を過ぎていた。

明日も仕事があるのでと帰る支度をしていると織衣さんに

「最近、光ちゃんがまた地縛霊に関わることが多くなってるって

龍安から聞いてたからこれを持っておいて欲しいねん。」

と言って新しい数珠をプレゼントされた。

凄く綺麗な水晶と翡翠の数珠だった。

私はお礼を言って自分も用意していたプレゼントの包みを織衣さんに渡した。

包みを開けて出てきたカシミヤの薄紫色のストールを羽織って織衣さんは

「ありがとう~嬉しいわ~♪」って抱きついてきた。すると・・・

「凄く良くお似合いですね。お母様」と私の後ろで聞き覚えのある声がした。

振り返ると両手を広げて真澄さんが立っていて後ろから織衣さんが

私の背中を押したので私は真澄さんにしっかり抱きしめられてしまった。

つづく♪

 

凄く悩んだのですがこの際・・・

光と真澄の話を進めてみようと思って

こういう展開に進んでしましました

さぁーこの後ですこの後・・・どうなることやら・・・