十番中学卒業式。
「おーい、あみちゃーん、まこちゃーん!」
「あれ、美奈?」
「十番中学校卒業おめでとう!4月からは同級生ね!」
「ああ・・・お祝いに来てくれたんだ?」
「まあねー。大事な仲間の卒業式だし」
「ありがとう。あ、うさぎちゃんは今なるちゃんと一緒にいるけど・・・」
「ああ、うさぎは後で会えると思うから。それよりっ、お祝いに来たついでに用事があるのよ」
「用事?」
「卒業式といえばっ!好きな人の制服の第二ボタンもらうイベントよね!」
「あ、そういえばそんなイベントもあったな」
「というわけでいただきにきたのです。亜美ちゃん、卒業の記念にください」
「え、あ・・・第二ボタン?ごめんなさい、わざわざ来てくれて、その、すごく嬉しいのだけど・・・見てのとおりセーラーだから、ボタンはないわ」
「あ、でも亜美ちゃん、セーラーだったりブレザーだったりしたら、リボンとかネクタイ渡すとか、最近は色々バリエーションあるらしいよ」
「そうなの?」
「要は身に付けてたものの一部を記念にもらうっていうことが大事だから」
「そうよ!あたしも亜美ちゃんの制服に第二ボタンがないの知ってるから、ほかのものをもらおうと思って」
「えっと・・・じゃあ、この場合、リボンかしら?」
「ううん、あたしの場合そこはもうちょっと第二にこだわりたいからっ・・・」
「から?」
「亜美ちゃんの・・・ぶ、ブラジャーの第二ホックくださいっ」
「(゜Д゜)」
「(゜Д゜)」
「今つけてるやつでお願いしますっ」
「(こいつ・・・目がマジだ・・・)」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・分かったわ」
「Σええっ!?」
「ほ、ほんとにくれるの!?言ってみるものね・・・嬉しい♪」
「じゃあ・・・・・・外してくるからちょっと待っててもらえるかしら」
「亜美ちゃん!ほ、ほんとにあげちゃうの!?ブラジャーのホックだよ!?」
「・・・・・・・・・・止めないでまこちゃん・・・・・・・・・・・・・」
「そもそも今付けてるブラジャー、制服みたいに三年間ほぼ毎日使い続けたわけでもないんだろ!?あげる必要がどこにっ・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・手切れ金と思えば安いわ」
「Σこっちも目がマジだ!ていうか別れちゃ駄目だよ4月からみんな一緒の学校なんだからあたしが気まずくなるからぁぁ!」
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もはやまこちゃん自分の心配しかしません。そして正しい(笑)
それにしても美奈子は謙虚ですよねホックだけで満足って。私なら乳くらい揉ませてほしいですけどね。