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父親たちの星条旗

2006-11-13 19:29:07 | 映画レビュー
FLAGS OF OUR FATHERS
監督/クリント・イーストウッド
出演/ライアン・フィリップ、ジェシー・ブラッドフォード、アダム・ビーチ他
製作国/アメリカ
日本公開/2006.10.28

★★★★★

この映画観て、ますますクリント・イーストウッドの才能に惚れました。
戦闘シーンは迫力がある上、不謹慎だけど一枚一枚の絵が美しい。
力強いはずなのに、どこか繊細で優しい映画なんだ。人物描写にしても。

この映画、驚くくらい戦争シーンがないんです。
メインは星条旗を掲げた写真にいる、6人のうちの3人の戦後の話。この作品はどちらの視点から観ても公平に描かれてると言ってたけど、アメリカが勝ったって描写もないくらいなんだ。描かれてるのは、英雄に祭り上げられ、そして忘れ去られていった男たち。英雄になりきる度に、傷ついていた。

すごく好きな作品なんだけど、あまりに似たような人ばっかだったために誰が誰やら状態だったー;;ライアン・フィリップが薄すぎて×2;;あの3人のうち、誰か存在感のある人がやってくれればよかったんだけどなぁ。でも次回作は日本人なんで、その辺は解消されるけどね。
あとは戦時中と戦後が交互に映し出されるのがはじめはわけわからなかったな。慣れたら苦じゃなくなっていったけど。でもこの構成は、緊張感が途切れなかったので後から考えると効果的だったなぁと思います。

海岸線にはたくさんの戦艦が浮かび、上陸を開始するその圧倒的なシーンに思わず息をのんだ。
そして、日本人の目線から静かに海を見下ろすシーンはまた不気味で。
あの場面は緊迫感があって、すごく好きなシーンです。映し出される映像は残酷だったけど…。

「父親たちの星条旗」が終わった後、「硫黄島からの手紙」の予告が流れるんです。予告だけで、じわっときました(^_^;)


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