⑧営業諸々Ⅳ その48

月末近くとなると色々な仕事が重なってくる

今日も通常の業務に月末の
準備が重なりやっと一息吐いたところ

今夜は千里山駅前整備事業の
説明を聞きに出かけてきます



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では　その48　です



不動産の取引は実に色々なことがある

今から十数年前のこと

一日に４件のご決済をしなければ
ならないことが起った

朝9時の売主様が10時半の
お取引では買主様に

正午の売主様が１時からの
お取引では買主様にという具合

先ず9時からのお取引
売主様が登記簿を権利証書だと
勘違いされて来られ探しに戻ることに

幸いすぐに見つかり
30分遅れたが事なきを得た

次の10時30分からの取引は
少し遅れたが全く問題なく終えた

さあ後2件だ

正午からの取引は私が売主様側で
買主様側には他社が入っている

書類などのチェックが全て終わった
司法書士「ではお取引をしてください」

買主側業者「ではこの出金伝票に記入して
　　通帳印をお押して下さい」

買主様のご主人が出金伝票を仕上げてゆく

買主様の奥さんがバッグの中に手を入れて
何やらゴソゴソと・・・

買主様業者「ではその伝票に通帳印をお願いします」

買主様の奥様「それが・・・それが・・・」

未だバッグの中に手を突っ込みゴソゴソと・・・
買主様の奥様「通帳印が見当たらないのです」

全員「えっ？」

買主側業者「バックに入れられたのは間違いはないのですか？」

買主様の奥様「ハイ確かに入れたのですが・・・」

奥様はベソをかき始めている

(これがずれ込むと次の取引が出来なくなる)

買主側の奥様「あっ　有りました」

(財布に入れておられたのを忘れていたのだ)

ふ～っ　これで何とか間に合いそうだ

そして最後の取引は全く問題なく終えられた

事務所に戻るとドッと疲れが出た
でも最良の日でした

つづく