自画像について
『テオフィルスの息子の蘇生と教座のペテロ』の右端に描かれた人物像で、マサッチオの自画像といわれている。
マサッチオは短命な画家だったが、他の芸術家たちに多大な影響をあたえた。
マサッチオまたはマザッチオ(伊: Masaccio [maˈzattʃo], 1401年12月21日 - 1428年)は、ルネサンス初期のイタリア人画家
フィレンツェ共和国のサン・ジョヴァンニ・ヴァルダルノ生まれで、本名はトンマーゾ・ディ・セル・ジョヴァンニ・ディ・シモーネ・カッサーイ (Tommaso di Ser Giovanni di Simone Cassai)
ジョルジョ・ヴァザーリの『画家・彫刻家・建築家列伝』によれば、まるで生きているかのように人物とその身体の動きを再現する能力と自然な三次元描写能力から、マサッチオが当時最高の画家であったとされている。
「マサッチオ」という愛称は本名の「トンマーゾ(Tommaso)」の短縮形「マーゾ(Maso)」からきており、「不恰好」あるいは「だらしない」男を意味する。
このような愛称がつけられたのは、マサッチオの師ではないかともいわれている画家の名前もトンマーゾ(・ディ・クリストフォーロ・フィーニ)であり、同じく短縮形のマーゾからきた「小さな男」を意味するマソリーノと呼ばれていたことと区別するためと考えられている。
マソリーノの画風が中世・ゴシック風を色濃く留めるのに対し、マサッチオの画風は現実的な人物表現や空間把握、人物の自然な感情の表現など、初期ルネサンスの画風を革新した。
作品に最初に透視図法を使用した最初の画家の一人であり、絵画に消失点などの概念を導入した最初の画家だった。
それまでの芸術で主流だった国際ゴシック様式のイタリア人画家ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノたちが描いていた複雑で装飾的な表現ではなく、遠近法やキアロスクーロなどを用いることによってより自然で写実的な絵画を描いた。
(※ Wikipedia を参照)
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