masumiノート

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>行政の描いた筋書きのようにはいかなかった・・・その訳は

2015年05月30日 | ガソリンスタンド2

「使命は理解している。だが赤字では苦しい」

そう、地場業者には使命感があるから。

だから、
筋書きのようには、減らなかった。


(※元売には「ガソリンスタンド2万店計画」という筋書きがあったらしいです)

*****

規制緩和で自由競争に・・・・ならなかったのです。
系列の、特に3者店にとっては、
規制はそのままで、何もかもそのままで、単に規制緩和によって価格競争だけが始まった。
それも、「自店の仕入れ値では参加することすら不可能な、価格競争が」、です。
「なんであの値段で売れるのか?」という安値店の出現です。

「SS減らし」=(3者店の駆逐)

その理由が明らかになっても、
将来の需要減が分かっていても、
赤字経営を余儀なくされても、
消費者に誤解されても、



「うちが店を畳んだら、では誰が○○へ燃料を届けてくれるのだ」



2者店などの大手は、効率化の為に補助金を利用してセルフ化し、小口配達は切り捨てておきながら、3者店の仕入れ値では真似のできない安値営業で同業他社(3者店)から大口需要家を奪っていきました。
そのくせ、採算が合わなくなると簡単に撤退していくのです。

「SS減らし(3者店の駆逐)」という筋書きは、3者店の使命感によって狂いました。
3者店のしぶとさは、まさに計算外だったことでしょう。


しかし、SS過疎地や灯油難民が社会問題化した今、その3者店のしぶとさが行政を救っています。




東日本大震災を経験し、これ以上のガソリンスタンドの減少には危機感を抱いたことでしょう。


だがしかし、長すぎました。
あまりにも長年に渡る不毛な価格競争の巻き添えで、多くの3者店は疲弊してしまいました。

そして自由競争は続きます。

もし今後議員立法化等により3者店が業転を仕入れる自由をほんとうに手に入れたとしても、
既に疲弊した上で、そして「差別対価」が存在するなかでの自由競争です。

体力のあるときには系列の枠の中に閉じ込めて置いて、体力がなくなってから自由を与えられても、もう戦えません。


SS数の減少は、筋書き通りには止まらないと思います。




需要減や赤字経営はどうにもできなくても、消費者の誤解は解くことができます。
それによって、減少は止まらなくても、減少のスピードを遅くすることは出来るのではないでしょうか。






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