masumiノート

何を書こうかな?
何でも書こう!

残存者利益

2009年09月13日 | ガソリンスタンド
「残存者利益」
経済用語。飽和市場や衰退市場において、他社が相次いで事業撤退した後、耐え抜いた企業が残った市場を独占的に獲得し利益を上げること。


今の競争社会は、皆がこの「残存者」になろうとして熾烈な争いが繰り広げられているのだ。

私も2年くらい前までは、・・・狙ってた(笑)



自分トコのコトは棚に上げといて

「みんなこんな状態で何で続けてられるんやろ?」

「市内のスタンド、どっか潰れへんかな~」 な~んて(^^; ヒトトシテサイテー


多分どこも同じ事を考えて踏ん張っているんだろうね。

「しぶといな~」って思いつつ(^^;


でも、例え市内で勝ち残ったとしても、そこには又、絶対に強敵が出現する。

数量が出ているGSがあれば、その隣近所に他社がGSを新設するパターンは過去にも繰り返されて来た。

残存者利益を求めることは、「延々と続く競争」でしか無い。


私は、棲み分けによる共栄共存を望む。


セルフ(元売子会社)に客足を取られた一部のフルは、あろうことか「業転」という麻薬に手を出してセルフの価格に追随しだした。

それまでも「差別対価」がまかり通る業界ではあったけれど、まだここまでの“乱れ”は無かった。

セルフはセルフ、フルはフル、PBはPBと、お互いに境界線を守れば良いのに、
セルフでも窓拭きをする店が現れるわ、フルなのにセルフより安い店が出てくるわ。(@@; (@@;


消費者にはワケワカメだと思いますが、
私にもワケワカメですよ_(・。・)~゜???イッタイドーナッテンダカ


「業転」という麻薬に手を出さない店は、どうしても「市内で一番高値の店」となり、事情を知らない消費者には「ぼったくりの店」というレッテルを貼られた。(平成15~18年頃)

《注》
昨年(平成20年10月)新仕切り方式が始まり、今は事情が少々違っています。
因みにうちの店も現在は何とか市況について行けてます。

昨年の暫定税率騒動以降9月までは「業転」が超安値だったので、
業転組の方々は「100年に一度の大儲けが出来た」と某サイトで、はしゃいでおられました。

その業転組には「100年に一度の大儲けの時期」ですが、
逆に正規ルートのみの販売店(3者店)ではリッター当たりの粗利が5円も無い店があったのです。
(普通、小売の粗利は売値の何割といいますが、ガソリンは1リッターいくら、なのです)

あの時期、レギュラーが200円に届くかという高騰ぶりでした。
リッター200円で計算すると、2000円分で10リッターです。
10リッター売って粗利は50円でした。

50円の粗利を得る為に、ゴミを捨て窓を拭き・・・一部の人には「ぼったくり」と罵られる。

もう、私は我慢が出来なくなり、消費者センターへ手紙を出したワケです。(7月17日の記事)
結果は18日に書いた通りですが・・・

そして今は「やってられっかー(怒)」と開き直って
「お客様では無い」(9月5日の記事)なんてやっています。


※業転組が悪とは言ってないですよ。
品確法を遵守しきちんと自主分析を行っておられるPBはそれで良いのです。

私が問題にしたいのは「浮気組」さん。
それと、浮気せざるを得ない差別対価を行って来た「元売」です。
(7月18日の「別紙参照」)

自分ひとりで赤信号を渡るのが怖くて「赤信号、皆で渡れば怖くない」と(業転)仲間を募った方も居ました。
うちの店や川口屋さんのように正規ルートだけの仕入れで頑張っている経営者に対しては「業転を取るのは企業努力であり、それを行わない経営者は無能だ」などという詭弁で攻撃もされました。

安易に業転に逃げる前に、・・・
業転仲間を募るんじゃなくて、差別対価で泣いている3者店で団結して元売や世論に訴える方法もあった筈なのに。


・・・・・・・・・うう、
ごめんなさい。話が逸れましたね。


要するに、たかが小売店には、「ひとり勝ち」なんて絶対に出来ない。


淘汰終了後に、元売さん(子会社販売店)のご登場ですよ。

規制緩和で一旦出てきてたけど、今はまだ時期尚早だと気付いて小売部門から撤退の動きもあるようですが。。。


行き着く先は

「嗚呼やっと勝ち残れた。しんどかったけどこれから残存利益を貪るぞ~」
と喜んだのもつかの間・・

ジャジャーン!!

元売さん(子会社販売店)のご登場ですよ。

はい、ご愁傷様。


そうならない為には、棲み分けての共栄共存しか無いと思うのです。

「業転を入れても価格競争に勝って会社を存続させるのが消費者の為」
という、一見ごもっともな意見ですが
先の先まで見通せば、上記のような最期が十分に予想されるのでアリマス。

消費者の為、社会のためを想うのなら、なるべく多くの店が残るのが望ましいのでは無いでしょうか?


淘汰されるべきは、お客様を欺くようなことをしている販売店であるべきです。


うちの店もハード、ソフトの両面から判断して「数年後には閉鎖」というのは免れないでしょう。

やれるとこまではやるし、やらなきゃいけないときもやる、けど、寿命はアル。


だけど、まだ若い経営者で、これから!という店まで、こんな(業界の)状態のせいで終わらせたくない。


過去、現在進行形で閉鎖されていくお店・・・

もちろん以前のやり方の上に胡坐をかいて努力不足だったりで閉鎖になった店もあるでしょうが、ただ黙々とコツコツと働いて来て・・・
悔しくて情けなくて泣きながら閉鎖せざるを得なかった経営者も多かったと思います。


GSって、本当に辛い仕事ですよ。夏の炎天下、冬の寒空は特に。
大雨の日にはパンツまでびしょびしょになることもあります。
(私は傘を使わせてもらいますけど^^)

でもお客様の何気ない優しさや「ありがとう」に触れた時、本当に嬉しくなるんです。


白状すると、当初はこの仕事、すごーく嫌だった。
車好きでも無いし、何より対人恐怖症だったし。
「事務だけやってくれればイイから」ってこうちゃんに言われてたし。

それが何時の間にやら表に出なきゃいけなくなって、
怖いおじさん(ゴメン^^)相手にしなきゃいけなくなって・・・
セクハラ発言(自惚れ?)などに、何度泣いたか分からない(笑)


今の私からは想像出来ないと思う。

今は、私に文句言うヤツは只じゃおかねえ!って感じ(^^;

じゃなくて(汗)、
怖いと思っていた人が実は優しいって分かった(^^)
まだ少し緊張する時はあるけど対人恐怖症では無くなった(^^)/

何か知らん、私のファンが居るっぽい(自惚れ?)(^^)♪


だから、今はこの仕事が結構好き(^^)v




この世の中、不況だし高校卒の求人率も過去最低とか。

消費者も安値買いで家計を守るのは当然です。
だから、真面目にしてても淘汰される世の中の流れなら仕方無いかも。

だけど、分かって欲しいのは

「高値=悪」じゃ無い、って事。

過去に地域で一番の高値だったお店は、
決して「ぼったくりの店」だったワケじゃ無い、って事。


それだけは、知って欲しいのです。


m(_ _)m 以上です m(_ _)m


・・・


あー、すごく気合が入っちゃった(^^;

長文にお付き合い下さった皆様、ありがとうございますm(_ _)m



店頭で、これだけの事しゃべれないし、聞いてくれる人も居ないだろうし・・・


hiroさん♪ブログ始めって勧めてくれてありがとう♪

mayoさん、この記事を書くキッカケを与えてくれてありがとう♪


7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
よくわかります (mayo)
2009-09-13 07:20:59
大変良く分かります。欲の深い人ほど、「消費者の皆様に喜んでいただけるよう・・・」なんて言って、儲からないと見るとさっさと撤退して行きます。今まで利用してきた人をなんだと思ってる、って気がしますね。私はコーヒーを180円で販売していますが、それは自分が飲む側ならそのぐらいがうれしいと思ったからで、近所のコーヒー屋さんにどれほど被害を与えるかまで考えませんでした。それなりに棲み分けしていますが、若かったなと、今では反省しています。350円でも大繁盛のカフェもあるのです。最後は消費者が決めることですね。来てくれるお客がいる限り継続する事が自分の使命だと思っています。
返信する
なかなか良い。 (ペン太)
2009-09-13 08:06:01
正直なブログで恐れ入りました。(笑い)

そうですね。メーカーが特約店・販売店制度の流通経路をないがしろにし、価格競争の引き金を引いてしまった。

でも正しく商いを行っていれば、正しいものは報われるのが常だと思います。報われるまで辛抱強くやるしかありません。

メーカーも正道をはずしたつけを今頃になってようやく分かってきたようですね。

一番辛いのはおっしゃっているように、正しい流通から仕入れた商品が、適正マージンもいただけなく、さらにはお客様から理解してもらえないこと。
同業者として良く分かります。

今後チョコチョコ覗かせていただきます。

テクノさんも早くおいで下さいませ。
返信する
Unknown (友美)
2009-09-13 21:07:26
こんばんは!
業界紙に載った日から色々なことが起こり
色々な想いを経験することとなり
また、改めて、自分の行く道に間違いはないことを確信しております。
この繋がりに心から感謝しております。

思考が変われば全てが変わる!

心からの「ありがとう」が溢れる商売を!
返信する
Unknown (友美)
2009-09-13 21:21:38
追伸
こちらのブログ記事を私のブログで紹介させていただいてもよろしいでしょうか?
返信する
アチャ(汗) (masumi)
2009-09-13 22:15:18
mayoさん、コメントありがとうございます。

私も、生業では無く趣味で商売を始めていたとしたら、周辺への影響とかその他諸々も考えず、全て自分の基準で物事を決めたと思います。

それに嗜好品と消耗品の違いは大きいです。
嗜好品にはそれこそ様々な付加価値や選択基準がありますから。
ただカフェって場所代が閉めるウエイトが大きいと思ってましたから、やっぱり180円は安すぎます(笑)
返信する
Unknown (masumi)
2009-09-13 22:21:25
ペン太さん(^^)/
コメントありがとうございます!

皆が(それなりに)報われる世の中になってほしいです。

私もペン太さんを見習って、思いやりを忘れず、努力します。
返信する
Unknown (masumi)
2009-09-13 22:28:23
友美さん♪(^^)/
ようこそお越し下さいました!
ありがとうございます。

まだ、正規ルートだけの仕入れでやっていて、しかもとっても前向きな友美さんを知ることが出来て本当に嬉しかったです。
ブログ紹介、是非お願いします。
誤解が解ければ、業界の流れも変わっていくと信じて!!
これからもどうぞ宜しくお願いします。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。