masumiノート

何を書こうかな?
何でも書こう!

廃業する前に言ってほしい。

2013年03月02日 | ガソリンスタンド

春一番の翌日は雪・・・(寒)

廃業で“過疎化”問題に 災害時 供給不安も 
3月1日 燃料油脂新聞より

愛知県山間部では、消防法の地下タンク規制強化にともなう廃業でSS過疎化の問題が出てきている。
豊田市旭地区では2軒あったフルサービスSSのうち1軒が昨年9月末に廃業し、同地区住民は「災害が起きた場合に燃料調達ができないのでは」と心配している
また同地区は高齢化率が41%(今年1月末現在)で、行動範囲の狭い高齢者が不便を強いられている。

廃業したSS社長は
「お客様からなぜ廃業するのかと言われ、つらく申し訳ない気持ちだった。
一生懸命経営し、採算ギリギリで商売してきたが、ふって沸いたように地下タンク問題が出てきた。
廃業するきっかけになったが寂しかった」と話す。

同SSは地価タンク5本中3本が規制に該当した。
同社長は「過疎地SSに補助金が他より多く出たとしても経営続行は厳しい」という。

同地区のある郵便局はバイク4台を郵便配達に使用しているが、廃業したSSから5キロメートル以上離れた旭地区唯一のSSで給油するようになった。
同郵便局員は「2日に1回、配送エリアが違っても給油のために行かざるを得なくなった。過疎地SSの個人経営は難しいと思う。国にSSの過疎地支援を充実してもらいたい」と話す。

同地区の自治会長は
「草刈り機や集落の活動で使用する燃料が近場で手に入らず不便になった。
給油場所は個人の自由だと思うが、地元SSも利用しないといけない
災害時の燃料調達が心配」と話す。

別の住民は
「混合油が近場で手に入らなくて困る。生半可な補助金でSSの継続は難しいと思う」という。

※地下タンクの工事代が工面出来ないことが廃業の原因なら補助金で工事を行えば済むハナシだけど、そうじゃないから。
過疎地なら尚更で、例え全額補助金で新設したとしても、安値店との価格差が10円以上もあるような今の卸格差では経営は難しいと思う。
お客さんは地元の店を守る必要性は分かっていたとしても、節約志向が勝って安値店に車を走らせてしまうと思う。(ここでも“背に腹は代えられない”のだ)

豊田市役所旭支所は公用車を6台所有し、給油は豊田市役所本庁に行く時か、旭地区唯一のSSでするようになった。
※旭地区で給油してください。
同支所員は「SSの廃業でガソリン給油の利便性が悪くなっただけでなく、灯油の配送先が減り不便になった」と感じている。

豊田市内のSS業者は、旭地区を含めた山間過疎地が抱える問題について
「がけ崩れなどで灯油、ガソリンの難民が出る可能性がある。
また高齢者など交通弱者が危険物の灯油を買ってバスにも乗れない。
行政は燃料問題で最悪の事態を考えておく必要がある」と訴える。

複数の市内業者は、旭地区SSの廃業で往復2時間かかる場所まで配達に出かけている。

※採算を合わせる為には、旭地区の住民には高値を容認して貰わざるを得ないでしょうね。

別の市内業者は、昨年末に地下タンク規制に対応するために高精度油面計を取り付けた。
同社社長は「地域貢献のための延命措置であって、投資した分は回収できないと思っている」とつぶやく。

※延命措置・・・
そうなんだよね。
こうちゃんも投資した分の回収は考えていないみたい。
消費者はそういう3者店のことを何も知らないんだ。

*****

あれはいつだったかな?
山間部(過疎地?)のENEOSのお店の写真の新聞広告をJXが掲載してたの・・・。

ああ、これだ。
http://blog.goo.ne.jp/m128-i/e/acb72c7719a75f0e0956555c7b96dc35
去年の夏だね。
そのときの文面を再掲↓

全国津々浦々、約12000店舗のネットワークを持つENEOS。
地域の社会を支え守るためにも、エネルギーの安定供給は私たちにとって欠かせない仕事です。
またエネルギーの拠点としてだけでなく、カーライフをサポートし、災害時には緊急避難場所としての役割を担う意味においても、地域の人々の安心の拠点でありたい。
私たちはそう願っています。

エネルギーを、ステキに。 ENEOS


和歌山県高野町の富貴地区はガソリンスタンド過疎地になりました。
15キロ先の橋本市の“隣の”ガソリンスタンドも見た感じ夫婦二人でやってるみたいで、人手もなく車の維持管理燃料代を考えても遠くまで配達に行けないと言うくらいだから、うちとあまり変わらないと思う。・・・ということは・・・・(--;


消費者の皆さんは、2月危機が済んで「自分の地域のガソリンスタンドはそのまま営業を続けている」と安心していたらダメですよ。

2月だから「ガソリンスタンド危機」ではないのです。
地下タンク改正法のせいで「ガソリンスタンドが消える」わけではないのです。

NHKのディレクターの方とのメールのやり取りで、こういうのがありました。

◆個人経営の昔ながらのガソリンスタンドが減り、 ガソリンスタンド過疎地が今後、より増えていくとして、その過疎地を商社系のPBが救ってくれるのでしょうか?

私はこうお返事しました。

◆利益を追求する商社系が、「救ってくれる」なんてことがあるでしょうか?
もし出店するとしてもそれは充分に時が熟してから、ちゃんと採算が取れるようになってからだと思いますが。
それでも「救われた」「助かった」とその地域の方が思われるのでしたら、そういうことになりますね。



***お知らせとお願い***


初めてご訪問くださった方へ

このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降の
ガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。








2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ちひろ)
2013-03-03 12:26:33
そちらでもまだ雪降ってるんだね
こちらも昨日は吹雪で
溶けて凍ってゴリゴリです

交通弱者って高齢化社会でどんどん増えてくのに
スタンドはどんどん減っていく
行政が社会保障でエネルギーの供給安定を
考えてくれなきゃ
災害や冬季は死活問題だよね
返信する
ちひろさんへ (masumi)
2013-03-03 13:32:20
昨日の寒さでせっかく治りかけてたしもやけが又酷くなっちゃったよ(涙)

行政も元売も、表向きで言う事と裏でやることは違うからね。
本当に本気で考えているならこんなことになっていないと思うよ。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。