下の記事の、この言葉について説明します。
確かに、限度とか限界は自分が決めることですが・・・。
・・・
規制緩和以前はガソリンスタンドには出店規制というようなものがあったと聞きました。
なのでその市場へ新たに出店するためには既存店の権利を買うとか・・・
当地で現在はCAセルフとして営業しているGSがあります。
セルフになる前はフルサービス店としてニュータウン開発に伴い新規出店されたGSでした。
「あそこはOさんが経営してはるんやろ?」と、お客さんからよく聞かれました。
お店の名前は「O石油」ではなく「OB石油」なっているし、当時の私には何のことか分かりませんでしたので、うやむやに返事をしていましたが、こういうことでした。
国道沿いで営業していたO店(個人経営の3者店)、そこの特約店がOさんから権利を譲渡されて(させて)出店してきたお店です。
新参者には抵抗のある地域性もありますので、Oさんがしばらくそのお店の雇われ店長をされていました。
そうすればO店のそれまでの顧客をそのまま引き継ぐことも出来ます。
その新しいGSは2者(特約店)である特権、「3者より安い仕入れ値」を利用して、安値勧誘で当店の顧客を奪っていきました。
他にもニュータウン開発で大手広域業者が次々に出店し、地場3者店の苦しい経営が始まりました。
しかし、
数年後、そのOB石油の店長さん(既にOさんではない)が当店に挨拶に来られたのです。
「赤字続きなので本社はあの店を閉めようとしたのですが、メーカー(元売)の意向でCAセルフとして営業を続けることになりました」、と。
CAセルフとは、以前にも書きましたが、仕入れは発生しません。売り値も元売が決定するそうです。
そして元売から運営費として月額200万円(?うろ覚えですが)が支払われるので、それを人件費や水道光熱費等に充てるのだそうです。
販売数量が何キロを超えるとリッター当たり数円のキックバックが運営費にプラスされるとおっしゃっていました。
絶対に潰れない競争相手(怪物)が出現したのです。
2者店であるOB石油の販売店との戦い(?)には勝利した(?)当店ですが、
そのような怪物には勝てるわけがありません。
同じ仕入れ値でも、同じ販売価格でも、最終的には負けます。
資本力の桁が違いすぎます。
そんな相手に、仕切高というハンデを背負わされて「生き残り」とか「競争」とか、
無理です。
・・・・って、一応まだ生き残ってますけどね
議員立法で業転玉仕入れたら延命効果はあるかもですけどね
それでも人間、寿命ってもんがありますしね
歳と共に身体にもガタが来るんですよ・・・
既に(死に損ないの)ゾンビとは呼ばれているようですけど、
不死身の妖怪でない限り、いつまでも怪物を相手には戦えないってことですよ(--;。
そんな「先」が見えているのに、今さら業転玉で延命なんて、真っ平御免なんですよ。
今月はなんとか2日休めた 30代男性より
2店舗経営(もっと?)されているのですね。
お休みも取れずにお疲れ様です。
・・・うちが祝日休んでるのにブーブー言って(書いて)・・・もし気に障ってたらごめんね。
他にも事情があるので大目に見てくださいm(_ _)m
それにしても30代40代で同じような3者店経営をされている方は本当に大変だと思います。
うちのようなジジババ店はやぶれかぶれになれますけど(私だけ?)くりさんのような若い方はまだまだこれからですからね。
今日久々に一見さんに単価を訊かれて「高ツ!じゃあ千円分」と言われました(苦笑)
まだまだだなぁと思いました。
この業界の中で3者店が置かれた現実を知ってもらって、せめて気持ちよく仕事がしたいと思っています。